11月に旬な野菜は?秋から冬にかけて味わう11月旬野菜ガイド

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ひんやりとした空気が日ごとに濃くなる11月は、畑の野菜が冷え込みによって糖をため込み、甘みと旨みをぐっと蓄える時季。露地もの(屋外栽培)は昼夜の寒暖差で味が締まり、根菜・葉物・芋・きのこが一斉に食べ頃を迎えます。さらに直売所や市場には“規格外”の掘り出し物も並び、家計にやさしく、栄養価も高いのがこの季節の魅力。

ここでは、11月に旬を迎える野菜の特徴・栄養・産地・選び方・保存法・下ごしらえ・調理法を、日々の献立に直結する実用情報で徹底解説します。最後に早見表・Q&A・用語辞典・7日分ミニ献立・フードロス防止ワザも用意。この記事だけで、11月の食卓がすぐに整います。


  1. 1. 11月が旬の野菜カタログ(まず押さえる)
    1. 1-1. 根菜(大根・にんじん・ごぼう・蓮根・かぶ・長いも)
    2. 1-2. 葉物(白菜・ほうれん草・春菊・小松菜・水菜・チンゲン菜)
    3. 1-3. 芋・きのこ(里芋・さつまいも・じゃがいも・きのこ類)
    4. 1-4. アブラナ科&キャベツ類(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー)
    5. 1-5. 香味野菜・ねぎ類(長ねぎ・葉ねぎ・生姜・にんにく)
  2. 2. 栄養と健康効果(なぜ今おいしいのか)
    1. 2-1. 冷え込みで甘みが増すわけ
    2. 2-2. 主要野菜の栄養ハイライト
    3. 2-3. からだを温める食べ合わせ
    4. 2-4. 注意ポイント(おいしく・安全に)
  3. 3. 産地・選び方・保存(失敗しないコツ)
    1. 3-1. 主要産地の特色(目安)
    2. 3-2. 新鮮さの見分け方(共通指標)
    3. 3-3. 長持ち保存と下ごしらえ
    4. 3-4. 保存期限の目安(家庭向け)
  4. 4. 11月旬野菜の調理法・献立アイデア(即戦力)
    1. 4-1. 鍋・煮込み・汁物(からだを温める)
    2. 4-2. 主菜・副菜(焼く・炒める・蒸す)
    3. 4-3. 作り置き・弁当(毎日助かる)
    4. 4-4. 電子レンジ・オーブン活用(時短と栄養を守る)
    5. 4-5. 調味の相性 早見メモ
    6. 4-6. 7日分ミニ献立(買い足し少なめで回せる)
  5. 5. 早見表・Q&A・用語辞典(保存版)
    1. 5-1. 旬・栄養・調理の徹底比較表
    2. 5-2. 冷凍・下ごしらえ できる/できない 早見表
    3. 5-3. よくある質問(Q&A)
    4. 5-4. フードロス防止&節約アイデア
    5. 5-5. 用語辞典(やさしい解説)
    6. まとめ

1. 11月が旬の野菜カタログ(まず押さえる)

1-1. 根菜(大根・にんじん・ごぼう・蓮根・かぶ・長いも)

  • 大根:寒さで辛みがやわらぎ、みずみずしい甘みが前面に。上部は甘く、下部はやや辛みが出るため部位の使い分けで味が決まります。
  • にんじん:βカロテンが豊富。煮込みに強く、ラぺやグラッセ、ポタージュも定番。色が濃いほど香り高い。
  • ごぼう:香りと食物繊維で煮物の主役に。皮の近くに香りがあるのでこそげ洗いが基本。
  • 蓮根:シャキホク食感。炒め物やはさみ揚げ、酢れんこんで色よく仕上がる。
  • かぶ:火入れでとろける甘さ。葉も栄養豊富でふりかけや味噌汁に。
  • 長いも:すりおろしでとろろ、拍子木切りでしゃきしゃき。鉄板焼きやグラタンも◎。

1-2. 葉物(白菜・ほうれん草・春菊・小松菜・水菜・チンゲン菜)

  • 白菜:巻きが締まり鍋で甘みが爆発。ミルフィーユ鍋や漬物にすると旨み濃厚。
  • ほうれん草:肉厚で甘みが増す。おひたし・胡麻和え・ソテー・グラタンに。
  • 春菊:香りが強まり、鍋・おひたし・天ぷらで爽やかな苦みがアクセント。
  • 小松菜:鉄・カルシウムが豊富。煮びたし、味噌汁、炒め物に万能。
  • 水菜:歯切れよく生でも火入れでも。しゃぶしゃぶの名脇役。
  • チンゲン菜:色よく仕上がり、あんかけ・炒め物に向く。

1-3. 芋・きのこ(里芋・さつまいも・じゃがいも・きのこ類)

  • 里芋:ねっとり食感が頂点。煮っころがし・汁物・田楽・グラタンに。
  • さつまいも:品種で味わいが変わる。焼き芋・大学芋・スープ・スイートポテトまで幅広く活躍。
  • じゃがいも:男爵はほくほく、メークインは煮崩れにくく煮込み向き。
  • きのこ類(しいたけ・しめじ・まいたけ・えのき・エリンギ・なめこ):旨みが濃く、鍋・炊き込み・炒めで香りを最大化。複数合わせると相乗効果で旨みアップ。

1-4. アブラナ科&キャベツ類(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー)

  • キャベツ:芯まで甘く、千切り・ロールキャベツ・お好み焼きに。
  • ブロッコリー:つぼみが締まったものは栄養豊富。温サラダや胡麻和え、炒め物に。
  • カリフラワー:ほろりとほどける食感。ピクルスやグラタン、カレーの付け合わせにも。

1-5. 香味野菜・ねぎ類(長ねぎ・葉ねぎ・生姜・にんにく)

  • 長ねぎ:加熱でとろける甘さ。焼きねぎ、鍋、味噌汁の要。
  • 葉ねぎ:薬味やぬた、青ねぎ卵焼きに。
  • 生姜・にんにく:冷え対策と香り出しに重宝。使い切り冷凍で常備しやすい。

旬の合図:重い/色つや良い/切り口が白く瑞々しい。避けたい状態:乾燥・割れ・萎れ・変色・異臭。


2. 栄養と健康効果(なぜ今おいしいのか)

2-1. 冷え込みで甘みが増すわけ

気温が下がると野菜は凍結を防ぐためでんぷんを糖に変えて濃度を高める傾向に。結果、11月の露地ものは甘みが増し、えぐみが減るのが特徴。とくに大根・白菜・ほうれん草・長ねぎ・かぶで体感しやすい変化です。

2-2. 主要野菜の栄養ハイライト

  • 大根:ビタミンC、消化酵素(アミラーゼ/ジアスターゼ)、食物繊維。消化促進喉ケアに。
  • 白菜:ビタミンC、カリウム、葉酸。水分と食物繊維胃腸にやさしい
  • 里芋:カリウム、食物繊維、ぬめり成分(ガラクタン)。むくみ対策胃粘膜保護
  • ほうれん草:βカロテン、鉄、ビタミンC・E、葉酸。貧血予防抗酸化
  • 長ねぎ:アリシン、ビタミンC。からだを温める薬味野菜。
  • ごぼう・蓮根:不溶性&水溶性繊維が豊富で腸活に効果的。
  • きのこ類:ビタミンD、βグルカン。骨と免疫の土台づくりに。
  • ブロッコリー:ビタミンC・葉酸。風邪予防に心強い。

2-3. からだを温める食べ合わせ

  • 長ねぎ×生姜×鶏肉:鍋や雑炊に。発汗を促して冷え対策。
  • 大根×鮭:石狩鍋の理にかなう組み合わせ。消化サポート。
  • 里芋×味噌:汁物で胃腸をやさしく温める。
  • ほうれん草×油:脂溶性のβカロテンの吸収を高める(バター・ごま油・オリーブ油など)。

2-4. 注意ポイント(おいしく・安全に)

  • ほうれん草のアク(シュウ酸):下ゆでして水にさらすとえぐみ軽減。
  • 蓮根の変色:酢水にさっとさらすと色よく仕上がる。
  • きのこは洗いすぎない:香りと旨みが流れやすい。汚れは拭き取りが基本。

3. 産地・選び方・保存(失敗しないコツ)

3-1. 主要産地の特色(目安)

  • 大根:千葉・神奈川・北海道・青森。太くまっすぐで重いものが上質。
  • 白菜:茨城・長野・北海道・愛知。巻きが締まり、根元がずっしり。
  • 里芋:埼玉・千葉・宮崎・鹿児島・福島。泥付きでしっとりが新鮮。
  • ほうれん草:関東・北関東。葉が濃緑で厚み、根元が赤いほど良品。
  • 長ねぎ:千葉・埼玉・茨城・群馬。白部が長く締まり、青も瑞々しい。
  • ブロッコリー:愛知・北海道・埼玉。つぼみが締まり、切り口が白いもの。

3-2. 新鮮さの見分け方(共通指標)

  • 重み:同サイズで重い=水分と身が詰まる証拠。
  • 色つや:くすみ・萎れ・ひび割れは劣化サイン。
  • 切り口:白くみずみずしい/乾きや変色は避ける。

3-3. 長持ち保存と下ごしらえ

  • 大根:葉を切り離し、立てて冷蔵。根は新聞紙→野菜室。葉は刻んで冷凍可。
  • 白菜:丸ごとは新聞紙で包み冷暗所。カットはラップ密着で冷蔵。
  • 里芋:泥付き常温の冷暗所。下ゆでして冷凍で時短ストック。
  • ほうれん草:湿らせた新聞紙→ポリ袋→冷蔵。ゆでて小分け冷凍も便利。
  • 長ねぎ:根元を湿らせて立て保存。刻み冷凍で薬味常備。
  • ブロッコリー:小房に分け固めに下ゆで→冷水→水気を切って冷蔵/冷凍。

3-4. 保存期限の目安(家庭向け)

食材冷蔵冷凍
大根(丸)1〜2週間下ゆで後1か月
白菜(丸)1〜2週間ざく切りで2〜3週間
里芋(泥付き)1〜2週間(冷暗所)下ゆで後1か月
ほうれん草(生)2〜3日下ゆで後1か月
長ねぎ1週間刻みで1か月
ブロッコリー3〜4日小房下ゆでで1か月
きのこミックス4〜5日石づき除きほぐして1か月

買い方のコツ:直売所は朝採れで鮮度抜群。規格外品は味は同じで価格が安いことも。


4. 11月旬野菜の調理法・献立アイデア(即戦力)

4-1. 鍋・煮込み・汁物(からだを温める)

  • 白菜と豚ばらの重ね鍋:塩少々で蒸し煮→甘みが際立つ。仕上げに柚子皮。
  • 大根のふろふき:出汁で下ゆで→味噌だれ。芯まで透き通るまで弱火で。
  • 里芋たっぷり豚汁:里芋のぬめりで自然なとろみ。冷めてもおいしい。
  • 鮭と大根のみぞれ鍋:消化によく、体が温まるやさしい鍋。
  • 鶏ごぼうと蓮根の具だくさん汁:噛むほどに香り立つ。

4-2. 主菜・副菜(焼く・炒める・蒸す)

  • 長ねぎのこんがり焼き:強火で焼き目→塩・醤油少々。とろ甘が主役級。
  • ほうれん草と鮭のグラタン:下ゆでほうれん草×鮭×牛乳で濃厚に。
  • 蓮根のはさみ焼き:鶏ひき肉を挟み照り焼き。噛むほど甘い。
  • ブロッコリーの胡麻あえ:香りの良いすりごまでコク出し。
  • かぶのバター蒸し:葉も一緒に。塩だけで甘みが引き立つ。

4-3. 作り置き・弁当(毎日助かる)

  • 大根の甘酢漬け:拍子木切り→甘酢に漬けて2〜3日で味なじみ。
  • 小松菜のごま和え:ゆでて水切り→すりごま・醤油・みりん少々。
  • きのこミックスの塩炒め:しめじ・まいたけ・えのきを乾煎り→塩。冷凍可。
  • 人参のしりしり:卵と炒めて彩りと栄養をプラス。
  • 白菜とツナのさっと煮:だし・醤油少々で短時間。お弁当のすき間にも。

4-4. 電子レンジ・オーブン活用(時短と栄養を守る)

  • さつまいも丸ごとレンジ→オーブン追い焼き:中はねっとり、外は香ばしく。
  • ブロッコリーのレンジ蒸し:栄養流出を抑えつつ歯ごたえ良く。
  • 大根ステーキ:レンジで下ゆで→フライパンで焼き目、バター醤油で。

4-5. 調味の相性 早見メモ

  • 味噌:大根・里芋・ねぎ・きのこ
  • 醤油+みりん:蓮根・ごぼう・かぶ
  • 塩+柑橘:白菜・小松菜・水菜・大根おろし
  • 胡麻(白/黒):ほうれん草・ブロッコリー・小松菜

4-6. 7日分ミニ献立(買い足し少なめで回せる)

  • 1日目:白菜と豚ばら重ね鍋/大根甘酢漬け/人参しりしり
  • 2日目:ぶり大根(大根活用)/小松菜ごま和え/きのこ炊き込みご飯
  • 3日目:里芋の味噌田楽/長ねぎ焼き/白菜と油揚げのさっと煮
  • 4日目:鮭とほうれん草グラタン/蓮根はさみ焼き/水菜のサラダ
  • 5日目:鶏ごぼう汁/かぶのバター蒸し/ブロッコリー胡麻あえ
  • 6日目:大根ステーキ/小松菜と卵の炒め物/きのこマリネ
  • 7日目:さつまいもご飯/豚汁(残り野菜総動員)/白菜漬け

フードロス防止ワザ:最終日は“豚汁”などの具だくさん汁で細切れ野菜を使い切り。葉や皮はきんぴらやふりかけに再活用。


5. 早見表・Q&A・用語辞典(保存版)

5-1. 旬・栄養・調理の徹底比較表

野菜旬の目安主な産地栄養の要点選び方のコツおすすめ調理
大根11月千葉・神奈川・北海道・青森ビタミンC、消化酵素、食物繊維重くまっすぐ、表面なめらか、葉いきいきふろふき・煮物・おろし・浅漬け
白菜11月茨城・長野・北海道・愛知ビタミンC、葉酸、カリウム巻きが締まり根元ずっしり、切り口白い鍋・漬物・ミルフィーユ鍋・炒め
里芋11月埼玉・千葉・宮崎・鹿児島・福島カリウム、食物繊維、ガラクタン泥付きしっとり、ふっくら重い煮っころがし・豚汁・田楽・グラタン
ほうれん草11月関東・北関東βカロテン、鉄、ビタミンC・E濃緑で葉厚、根元赤いおひたし・胡麻和え・ソテー・グラタン
長ねぎ11月千葉・埼玉・茨城・群馬アリシン、ビタミンC白部長く締まり、青部に張り焼きねぎ・鍋・味噌汁・薬味
蓮根11月茨城・佐賀・愛知ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール断面が白く穴がきれい、泥付きはさみ焼き・きんぴら・酢れんこん
ごぼう11月青森・茨城・千葉食物繊維、ミネラル細めでまっすぐ、香りが強いきんぴら・煮物・唐揚げ
小松菜11月埼玉・東京・神奈川鉄、カルシウム、ビタミンC葉が濃緑で肉厚、茎がシャキ煮びたし・炒め・味噌汁
水菜11月京都・茨城・千葉ビタミンC、葉酸、鉄葉先ピンと鮮やか、茎が白くシャキサラダ・鍋・さっと炒め
ブロッコリー11月愛知・北海道・埼玉ビタミンC、葉酸つぼみ締まり、切り口白い温サラダ・グラタン・炒め
にんじん11月千葉・徳島・北海道βカロテン、食物繊維色が濃くツヤあり、ヘタ周りきれいラぺ・煮物・ポタージュ
きのこ類11月長野・山形・岩手・群馬 ほかビタミンD、βグルカンかさ締まり、軸に張り炊き込み・鍋・炒め
かぶ11月千葉・埼玉・青森ビタミンC、消化酵素白くなめらか、葉が青々そぼろ煮・浅漬け・スープ

部位で味が変わる野菜の使い分け(例:大根)

部位味の傾向向く料理
上部(葉に近い)甘みが強いサラダ・おろし・浅漬け
中部バランス型ふろふき・煮物
下部(先端)やや辛みみぞれ鍋・炒め物

5-2. 冷凍・下ごしらえ できる/できない 早見表

野菜生冷凍下ゆで冷凍備考
大根×いちょう切りや下ゆで輪切りで味しみ良く
白菜×ざく切りをさっと湯通し
里芋×下ゆで後、ぬめりを洗ってから冷凍
ほうれん草×かために下ゆで→水気を絞って小分け
長ねぎ○(刻み)薬味用は刻み生冷凍が便利
ブロッコリー×小房を30〜60秒で固めに
きのこ類石づき除き、ほぐしてそのまま冷凍で旨みUP

5-3. よくある質問(Q&A)

Q1. ほうれん草のえぐみを減らすには?
A. 沸騰湯で根元から10〜15秒→全体で20〜30秒の短時間ゆでにし、冷水にさっと取って水気をしっかり絞ります。鉄鍋での長時間加熱はえぐみが出やすいので注意。

Q2. 里芋のぬめりで手がかゆくなるときの対策は?
A. 皮付きのまま下ゆでしてから皮をむく、または手に酢水をつけて扱うと刺激が抑えられます。薄手手袋の併用も有効。

Q3. 白菜を最後まで無駄なく使うコツは?
A. 外葉は炒め物やスープ、芯は甘いので浅漬け・サラダに。根元はそぎ切りで加熱を早め、芯と外葉で加熱時間を変えると食感の差が楽しめます。

Q4. 大根の辛みが強すぎたら?
A. 加熱すれば辛みは和らぎます。おろしの場合は上部を使う、おろし金は目の細かいもので優しくおろすと辛みが出にくいです。

Q5. 野菜の冷凍は味が落ちませんか?
A. 下ゆで→水分を拭く→平らに急冷が基本。きのこは生のままほぐして冷凍で旨みアップ。大根は下ゆで後に冷凍すると味しみ時短に。

Q6. ごぼうの泥はどう落とす?皮はむく?
A. たわしでこすり洗いが基本。香りは皮の近くにあるため、厚むきは避けこそげ程度でOK。

Q7. ブロッコリーの茎は食べられる?
A. 皮を厚めにむけば甘くて柔らかい部分が現れます。きんぴらやスープの具に最適。

5-4. フードロス防止&節約アイデア

  • 丸ごと買い→計画調理:最初は“生”、中盤は“炒め・蒸し”、終盤は“煮込み・汁物”で使い切り。
  • 葉や皮の再利用:大根葉はふりかけ、にんじん皮はきんぴら、ブロッコリー茎は細切り炒め。
  • 冷凍の“下味”ストック:小松菜の下ゆで、きのこミックス、刻みねぎを常備。

5-5. 用語辞典(やさしい解説)

  • 旬(しゅん):その食材が最もおいしく、栄養も豊富な時期。
  • 露地もの:ハウスではなく屋外の畑で育てた作物。季節の味が出やすい。
  • 部位使い分け:一本の野菜でも上・中・下で味が違い、料理を合わせる工夫。
  • 下ごしらえ:調理前のゆで・あく抜き・水切りなど、仕上がりを左右する工程。
  • ぬめり(里芋):ガラクタンなどの成分。とろみと胃粘膜保護に役立つ。
  • アリシン(長ねぎ):ねぎ・にんにくの香り成分。体を温める働きがある。
  • シュウ酸:ほうれん草などのえぐみ成分。下ゆでで軽減。

まとめ

11月の野菜は、冷え込みが甘みを引き出す自然の恵み。大根・白菜・里芋・ほうれん草・長ねぎを中心に、根菜や葉物、きのこを鍋・煮物・焼き・漬け・炒めで堪能しましょう。選び方・保存の型を身につければ、最後まで無駄なく使い切れます。ミニ献立とストック術を活用して、今日の買い物から旬を食卓の真ん中へ。季節の移ろいを、毎日の一皿で感じてください。

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