【5月に美味しい果物は?春から初夏に味わう旬のフルーツを徹底解説】

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5月は春の終わりと初夏の始まりが交差する、自然の恵みが豊かに感じられる季節です。気温も湿度も過ごしやすく、草木が生い茂るこの時期は、農産物にとっても実りのタイミング。中でも果物は、旬を迎える種類が次々に登場し、スーパーや直売所の売り場を華やかに彩ってくれます。

この時期に出回る果物の多くは、みずみずしさと爽やかさを兼ね備え、初夏の陽気にぴったりの味わいです。自然の力でじっくり育まれたフルーツは、味だけでなく香りも豊かで、食卓を彩るだけでなく、心も満たしてくれます。

この記事では、5月に旬を迎える果物の代表例をピックアップし、それぞれの特徴や栄養価、美味しい食べ方、地域性などを詳しくご紹介します。さらに保存方法やアレンジレシピ、旬の果物を取り入れることによるメリットも解説。ぜひ、5月ならではのフルーツを満喫するための参考にしてください。


1. 5月に旬を迎える果物の一覧と特徴

1-1. いちご(晩生種)

いちごの旬といえば冬から春が中心と思われがちですが、露地栽培が始まる5月のいちごは、実は風味豊かで特に美味しいとされています。日光をたっぷり浴びて育ったいちごは、ハウス栽培よりも香り高く、甘みと酸味のバランスも絶妙。特に栃木県や福岡県では、5月に出荷のピークを迎える晩生品種もあり、品質が安定しています。

1-2. さくらんぼ(早生種)

さくらんぼといえば6月が最盛期ですが、5月下旬から一部の早生種が市場に出回り始めます。山形県や長野県を中心に栽培されるさくらんぼは、赤く艶やかで宝石のような外見も魅力。果汁たっぷりで甘みも強く、そのまま食べるほか、デザートやスイーツにもよく合います。

1-3. 甘夏・日向夏

柑橘類の中でも、春から初夏にかけてが旬なのが甘夏や日向夏。甘夏はやや酸味が強めで、すっきりとした味わいが特徴。日向夏は外皮の下の白い部分も一緒に食べられ、まろやかでやさしい甘さがあります。さっぱりした果物が恋しくなる5月にぴったりです。

1-4. ビワ

ビワは初夏を代表する果物の一つで、5月から6月にかけてが旬。長崎や千葉では高品質なビワの栽培が盛んで、果肉はとろけるようにやわらかく、上品な甘みと香りが魅力です。栄養価も高く、βカロテンやカリウムが豊富に含まれています。

1-5. メロン(ハウス栽培)

5月中旬からは、ハウス栽培のメロンも出始めます。特に静岡県や茨城県などで栽培される高糖度のネットメロンは、果肉が厚くジューシーで、贅沢な甘さを楽しめます。贈答品としても人気があり、母の日ギフトにもぴったりです。


2. 栄養価と美容・健康効果

2-1. ビタミンCで美肌・免疫力アップ

いちごや甘夏は、ビタミンCが非常に豊富。紫外線が強くなり始める5月には、肌のダメージ対策や免疫力維持に最適です。コラーゲンの合成を促すことで、肌のハリや弾力を保つ効果も期待できます。

2-2. 食物繊維で腸内環境を整える

ビワやさくらんぼには、水溶性・不溶性の食物繊維がバランスよく含まれており、腸内の善玉菌を増やして便通を促進。腸活に役立つだけでなく、ダイエットや生活習慣病予防にも貢献します。

2-3. クエン酸で疲労回復をサポート

甘夏や日向夏に豊富なクエン酸は、乳酸などの疲労物質を分解し、エネルギー代謝を活性化させる働きがあります。5月は新生活の疲れが出やすい時期でもあるため、柑橘類の摂取が疲労回復に役立ちます。

2-4. 抗酸化作用でアンチエイジング

ポリフェノールやアントシアニン(いちご)、カロテノイド(ビワ)など、強力な抗酸化成分が豊富な果物が多く、老化やシミ・しわの予防、生活習慣病のリスク低減に効果が期待できます。


3. 地域別に見る旬の果物の違い

3-1. 北海道・東北地方

この時期は果物の端境期にあたりますが、露地栽培のいちごやブルーベリーが一部の地域で出荷され始めます。野趣あふれる山菜や野生の果実も登場し、自然の味を楽しめる時期です。

3-2. 関東地方

千葉や茨城などでは、ビワや晩生いちごが最盛期。首都圏に近いことから、朝採れフルーツが直売所や道の駅などで手軽に入手できます。家庭菜園でもいちごの収穫が楽しめる地域も多いです。

3-3. 近畿・中国・四国地方

和歌山、愛媛、広島など、柑橘の名産地では、甘夏や日向夏が多く出回ります。また、ハウス栽培のメロンやさくらんぼなども登場し、果物のバリエーションが豊富になるエリアです。

3-4. 九州地方

ビワの一大産地である長崎県では、5月に露地ものの出荷が本格化。温暖な気候を活かして、果物全体の生育が早く、他地域より一足先に初夏の味覚が楽しめます。宮崎県では日向夏のブランド化も進んでいます。


4. 美味しく食べるための保存・加工法

4-1. いちごはヘタを取らずに保存

洗う前に保存するのは基本ですが、ヘタも取らずにそのまま保管することで、鮮度をより長くキープできます。パックのままラップをして冷蔵庫の野菜室で保存し、できるだけ早めに食べましょう。

4-2. 柑橘類は冷やしすぎ注意

甘夏や日向夏は冷蔵庫に入れると皮が硬くなることもあるため、風通しの良い涼しい場所での常温保存が適しています。食べる数時間前に冷やすのがおすすめ。

4-3. ビワは紙袋保存がおすすめ

ビワは低温と乾燥に弱いため、新聞紙などに包んで常温保存するのがベスト。冷やしすぎると風味が落ちやすいので、食べる前だけ軽く冷やす程度に。

4-4. 加工で長期保存&アレンジ自在

ジャムやコンポートにすることで、旬の味を一年中楽しむことができます。いちごジャム、さくらんぼのコンポート、日向夏ピール、ビワゼリーなどは、手作りの楽しみもあり贈り物にも喜ばれます。


5. 旬の果物を取り入れるメリット

5-1. 味・香り・見た目のすべてが最上級

旬の果物はその時期に最もおいしく、糖度や香りも最大限に引き出されています。見た目にも色鮮やかで、食卓の華やかさを一気にアップさせます。

5-2. 栄養価が高く健康維持に役立つ

自然な成長リズムで育った果物は、人工的な栽培よりも栄養価が高く、体に優しい栄養補給ができます。季節に合った栄養素を摂取することで、体調を整える手助けになります。

5-3. 季節の移ろいを感じられる

旬の果物を取り入れることで、日々の生活の中で季節感を味わうことができ、日本の四季を五感で楽しめます。家庭の会話のきっかけにもなり、食育にもつながります。

5-4. コストパフォーマンスが良い

旬の果物は市場に多く出回るため価格が安定しやすく、鮮度も高い状態で手に入ります。輸入品よりも地産地消で新鮮なものが手に入り、家計にも環境にもやさしい選択です。


【5月に旬を迎える果物まとめ表】

果物名主な産地旬の特徴食べ方の例
いちご栃木、福岡晩生種中心で露地栽培が主流。香りと甘みが強いそのまま、ケーキ、ジャム、ヨーグルト、ドリンク
さくらんぼ山形、長野早生品種が5月下旬に登場。宝石のような見た目と食感生食、ゼリー、タルト、コンポート
甘夏・日向夏宮崎、愛媛爽やかな酸味と甘さ、ピールも楽しめるサラダ、ジュース、ピール、マーマレード
ビワ長崎、千葉果肉がやわらかく上品な甘さ。栄養価も高く健康効果大生食、ゼリー、缶詰、ジャム、果実酒
メロン(ハウス)静岡、茨城ハウス栽培で早く出回る。高糖度で贈答用にも人気生食、フルーツポンチ、ジュース、シャーベット
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