【地震って何?】小学生にもわかるしくみと安全なそなえ

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防災

地震(じしん)は、地面がグラグラゆれる現象です。日本では地震が多いけれど、なぜ起こるのかゆれたら何をすればいいのかを知っていれば、落ち着いて行動できます。ここでは、小学生にもわかる言葉で、しくみ・影響・行動・準備・復習までをまとめました。家族で読んで、すぐ使えるチェック表早見表も活用してください。


1. 地震のしくみをやさしく解説

1-1. 地球の中とプレートの話

  • 地球の表面はプレートという大きな岩の板でおおわれています。
  • プレートは少しずつ動いていて、ぶつかったり もぐりこんだりします。
  • 力がたまって**「パキッ!」とずれる**と、そのエネルギーが地面をふるわせ、地震になります。

1-2. 日本で地震が多いわけ

  • 日本の下には4つのプレートが集まっています。
  • プレートの**さかいめ(境界)**にあるので、世界でも地震が多い場所のひとつです。
  • だから日本では地震へのそなえがとても大切。知って・準備して・練習しよう。

1-3. いろいろなタイプの地震

  • 海の下で起こる大地震:津波(つなみ)につながることがあります。
  • 陸の断層(だんそう)が動く地震:都市の近くでもおこり、ゆれが強く感じられます。
  • 深い所の地震/浅い所の地震:同じ大きさでも、浅い方がゆれが強く感じられることがあります。

1-4. 震源(しんげん)・震央(しんおう)・深さ

  • 震源:地震が発生した場所(地下)。
  • 震央:震源の真上の地表の地点。
  • 深さが浅いと同じ地震でもゆれが強く感じやすいよ。

用語のまとめ(かんたん表)

ことばいみたとえ
震源地下で地震が起きた場所花火が上がった場所
震央地表での真上の地点花火を見上げる位置
断層岩の割れ目・ずれやすい所クッキーのヒビ

2. 地震が起きると何が起こる?

2-1. ゆれの正体(P波・S波・長周期)

  • 地震のゆれははやく来るP波(カタカタ)と、少し後から来るS波(ガタガタ)が代表的。
  • 高いビルは ゆっくり大きくゆれることがあり、これを**長周期(ちょうしゅうき)**のゆれと言います。
  • 最初の小さなゆれでもつぎの強いゆれが来るサインかもしれません。すぐ頭と体を守る行動を!

2-2. 二次災害にも注意

  • 津波:海や川べりではすぐ高い所へ
  • 火災:ガスや電気が原因で火事に。火を使っていたら消す(むりはしない)。
  • 土砂災害:雨が多い時はがけ・山の近くから離れる

2-3. 震度とマグニチュードのちがい

  • 震度:場所ごとのゆれの強さ(0〜7)。
  • マグニチュード(M):地震が出したエネルギーの大きさ(1つの数字)。

震度の体感・影響 早見表

震度からだの感じ方家の中で起こりやすいこと
3棚の物が少しゆれるつり下げ物が動く
4立っているのがむずかしい物が落ちることがある
5弱ものが倒れることも食器や本が落ちる
5強〜6弱動くのがむずかしい家具が大きく動く・転倒
6強〜7立っていられない建物の大きな被害のおそれ

2-4. 液状化(えきじょうか)・ライフライン

  • 強いゆれで砂地の地面がゆるくなり、水ぽくなるのが液状化。道がぼこぼこになったり、マンホールがもち上がることがあります。
  • 地震のあとには電気・ガス・水道が止まることがあり、停電でエレベーターや信号も止まることがあるよ。

3. その瞬間どう動く?(場所別の安全行動)

3-1. 家の中にいるとき

  • まず低く! つぎに頭を守る! 最後に動かない!(ドロップ・カバー・ホールド)
  • 机やテーブルの下にもぐる/近くにない時はクッションやランドセルで頭を守る
  • 窓ガラスや食器棚から離れるドアを少し開けて出口を確保しておくと安心。
  • 夜ならはだしで歩かない(ガラスでけがをしないよう、スリッパやくつをはく)。

3-2. 学校にいるとき

  • 先生の指示をよく聞く
  • 机の下にもぐり、足で机をはさむ(机がずれないように)。
  • ゆれがおさまったら並んで落ち着いて避難おしゃべりはしない
  • 体育館・プール・理科室では道具やガラスに近づかない。

3-3. 外・お店・海のそば・車の中

  • 建物・看板・ガラスから離れ、広い場所へ。ブロックべい・自動販売機にも近づかない。
  • 海や川のそばすぐ高い所へ(津波に注意)。
  • 車の中:急ブレーキはしない。安全な場所にゆっくり停めてエンジンを切る。避難のじゃまになる時はキーをつけたまま離れることもあります。

3-4. エレベーター・電車・お店の中

  • エレベーター:ゆれを感じたらすべての階ボタンを押し、止まった階ですぐ降りる
  • 電車やバス:急に止まることがある。つり革・手すりにつかまり、指示に従う。
  • スーパー・映画館落ちてくる物照明から離れ、出口にあわてて殺到しない

やること/ダメなこと 早見表

状況やることダメなこと
家の中机下で頭を守るあわてて外へ飛び出す
学校先生の指示で行動勝手に走り出す
建物から離れる看板やガラスの近くにいる
海のそばすぐ高い所へ様子を見に行く
エレベーター止まった階で降りる無理に閉じこめられた扉をこじ開ける

4. いつもからできるそなえ

4-1. 家の安全チェック(家族で)

  • 背の高い家具は固定(L字金具・耐震マット)。
  • 寝る場所の近くに倒れやすい物を置かない
  • ガラスに飛散防止フィルム、**非常用ブレーカー(感震ブレーカー)**も安心。
  • 背の高いタンスの上に重い物を置かない、食器棚は耐震ラッチをつける。

4-2. 持ち出し品・備蓄(びちく)

  • (1人1日500ml〜1Lを目安)と食べ物(3日分)。
  • ライト・電池・モバイルバッテリー・ホイッスル
  • 常備薬・マスク・ティッシュ・簡易トイレ
  • ラップ・ポリ袋・軍手・タオル(保温・止血・汚れ防止に使える)。

こども用ミニ持ち出しチェック表

品名目的チェック
小型ライト夜の足元を照らす
笛(ホイッスル)助けをよぶ合図
500mlの水のどのかわき対策
ハンカチ・マスクほこり・寒さ対策
ラップ・ポリ袋防水・けがの保護

4-3. 情報の受け取り方(緊急地震速報)

  • スマホやテレビ・ラジオが**「もうすぐゆれます」**と教えてくれるアラーム。
  • 音が鳴ったらすぐ安全行動(頭を守る/落下物から離れる)。
  • アプリの通知家族のスマホ全部でONにしておこう。
  • 予備の電源(モバイルバッテリー)を満充電にして定位置へ。

4-4. 家の外まわりと地域での準備

  • ベランダ・玄関の落ちやすい物は固定または室内へ。
  • 近所の避難場所と**行き方(Aルート/Bルート)**を地図で確認。
  • ペットがいる家は、キャリーケース迷子札を用意。

5. まとめと復習(家族で練習しよう)

5-1. 合言葉でおぼえる

  • 「低く・守って・動かない」(ドロップ・カバー・ホールド)。
  • 「ゆれたら戸を開ける」(出口の確保)。
  • 「海のそばは すぐ高い所」(津波を想定)。
  • 「見に行かない・戻らない」(安全が確認できるまで)。

5-2. 家族ルールを決めよう

  • 集合場所A/B連絡方法(電話→SMS→伝言板)を決める。
  • ハザードマップで地震や津波の危険を確認。
  • 避難リュックの置き場所は家族で共有。
  • 夜間停電にそなえ、懐中電灯の置き場所を統一。

5-3. ミニ訓練(3分でOK)

  • その場で机下にもぐる練習(10秒)。
  • ブレーカーの位置確認(30秒)。
  • 玄関から集合場所まで歩く(2分)。
  • 家族で役割分担(ドア開け係・ライト係・連絡係)。

今日からできるチェックリスト

  • 家具を1つ固定した:□
  • スマホの緊急速報をONにした:□
  • 家族の集合場所を紙に書いた:□
  • ミニ持ち出しセットを作った:□
  • ブレーカーとガス元栓の位置を確認した:□

おわりに:地震はいつ起きるかわからないけれど、知る・準備する・練習するで守れる命がたくさんあります。今日、家族で1つだけでも行動してみよう!

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