夏に冷たい飲み物で体調不良?原因と正しい飲み方

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おもしろ雑学

暑い日に冷たい水や麦茶を飲むと、体がすっと楽になります。汗をかいたあと、氷の入った飲み物を一気に飲みたくなる人も多いでしょう。

ただ、冷たい飲み物を飲みすぎると、お腹が痛い、下痢をする、胃が重い、だるい、頭が痛いと感じることがあります。これは「冷たいものが絶対に悪い」という話ではありません。問題は、温度、量、飲む速さ、飲み物の種類、汗の量が自分の体に合っていないことです。

特に夏は、熱中症対策として水分補給が欠かせません。一方で、甘い飲み物やアルコールを水分補給代わりにしたり、水だけを大量に飲んだりすると、体調を崩すことがあります。

この記事では、夏に冷たい飲み物で不調が起きる理由、飲みすぎの目安、飲み物の選び方、子どもや高齢者への注意点、危険なサインまで、家庭で判断できる形に整理します。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 夏に冷たい飲み物で体調を崩しやすい理由
    1. 冷たすぎる飲み物は胃腸の負担になることがある
    2. 一気飲みは水分補給になっているようで負担が大きい
    3. 甘い飲み物やアルコールは水分補給の主役にしない
    4. 汗をかく日は水だけでなく塩分も考える
  3. どれくらいなら飲みすぎ?温度・量・タイミングの目安
    1. 温度は「冷たすぎない」を基準にする
    2. 量は「まとめ飲み」より「小分け」
    3. タイミングは「暑くなる前」「汗をかく前」が大事
  4. 飲み物別|水・麦茶・スポドリ・経口補水液の使い分け
    1. 水・麦茶は日常の基本
    2. スポーツドリンクは汗をかく場面で使う
    3. 経口補水液は普段飲みではない
    4. アルコールは水分補給に数えない
  5. やってはいけない例とよくある失敗
    1. 失敗1|氷入り飲料を一気飲みする
    2. 失敗2|甘い飲み物ばかり飲む
    3. 失敗3|水だけを大量に飲む
    4. 失敗4|経口補水液を健康飲料のように飲む
    5. 失敗5|熱中症のサインを「冷たいものの飲みすぎ」と決めつける
  6. ケース別|子ども・高齢者・運動・屋外作業・就寝前
    1. 子どもの場合
    2. 高齢者の場合
    3. 屋外作業・運動をする人
    4. 冷房の効いた室内にいる人
    5. 就寝前・飲酒時
  7. 体調不良のサインと受診・相談の目安
  8. 家庭でできる冷やしすぎない飲み方の工夫
    1. 麦茶は冷蔵と常温を分ける
    2. 甘い飲み物は「水分補給」ではなく「楽しみ」にする
    3. 冷たいものを飲む前に一口だけ常温を挟む
  9. FAQ
    1. Q1. 夏は冷たい飲み物を飲まないほうがよいですか?
    2. Q2. 冷たい水でお腹を壊すのはなぜですか?
    3. Q3. スポーツドリンクは毎日飲んでもよいですか?
    4. Q4. 経口補水液は熱中症予防に毎日飲むものですか?
    5. Q5. 高齢者はどんな飲み方にすればよいですか?
    6. Q6. 冷たい飲み物で頭痛がするのは危険ですか?
  10. 結局どうすればよいか
  11. まとめ

結論|この記事の答え

夏に冷たい飲み物を飲むこと自体は悪いことではありません。暑い環境では、飲みやすさや体を冷やす助けになることもあります。問題は、氷たっぷりの飲み物を一気に飲む、甘い飲み物を何本も飲む、アルコールを水分補給のつもりで飲む、汗を大量にかいているのに水だけで済ませる、といった飲み方です。

まず優先することは、のどが渇く前からこまめに飲むことです。厚生労働省は、熱中症予防として、室内でも外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給するよう示しています。 環境省も、軽い脱水状態ではのどの渇きを感じないことがあるため、のどが渇く前や暑い場所へ出る前から水分補給をすることが大切だと説明しています。

判断基準は、「冷たいかどうか」だけではありません。普段の水分補給は、水や麦茶を中心にします。汗を多くかく運動や屋外作業では、塩分も意識します。経口補水液は便利ですが、普段の飲み物として常用するものではありません。消費者庁は、経口補水液は一般的なスポーツドリンクよりナトリウムやカリウムが多く、脱水状態でない人が普段の水分補給として飲むものではないと説明しています。

後回しにしてよいのは、特別な健康ドリンクや高価な補水グッズです。まずは、家の中に水や麦茶を用意し、外出前、帰宅後、入浴前後、就寝前に少しずつ飲む流れを作るほうが実用的です。

迷ったらこれでよい、という最小解は「普段は水か麦茶を少しずつ、汗を多くかく日は塩分も、冷たすぎるものは一気飲みしない」です。反対に、冷たい炭酸飲料をがぶ飲みする、ビールを水分補給代わりにする、下痢や吐き気があるのに冷たいものを飲み続ける。これはやらないほうがよい飲み方です。

夏に冷たい飲み物で体調を崩しやすい理由

夏の不調は、冷たい飲み物だけで起こるわけではありません。暑さ、汗、冷房、睡眠不足、食事量の低下、飲み物の種類が重なって起きます。

まずは、どんな飲み方が負担になりやすいのか整理します。

原因起こりやすい不調見直すポイント
氷入りを一気飲み胃もたれ・腹痛・下痢少量ずつ飲む
甘い飲料を多く飲むだるさ・口の渇き水や麦茶を中心に
アルコール脱水・頭痛・睡眠低下水分補給の代わりにしない
水だけを大量に飲むふらつき・だるさ汗が多い日は塩分も
冷房+冷たい飲み物冷え・胃腸不調常温も混ぜる

冷たい飲み物をゼロにする必要はありません。大切なのは、体調や場面に合わせて温度と量を調整することです。

冷たすぎる飲み物は胃腸の負担になることがある

暑いときの冷たい飲み物は気持ちよいものです。ただ、胃腸が弱い人、食後すぐ、冷房の効いた室内、寝る前などは、冷たすぎる飲み物が負担になることがあります。

特に氷入りの飲み物を一気に飲むと、胃が重い、腹痛、下痢、食欲低下を感じる人がいます。これは個人差が大きく、全員に起こるわけではありません。

胃腸が弱い人は、最初の数口だけ常温にする、氷を少なめにする、一気飲みせず小分けにするだけでも負担を減らしやすくなります。

一気飲みは水分補給になっているようで負担が大きい

汗をかいたあとに、冷たい飲み物を一気に飲むと「水分補給した」と感じます。しかし、一度に大量に飲むと、胃腸に負担がかかるだけでなく、体がうまく使い切れないことがあります。

夏の水分補給は、まとめて飲むより、こまめに飲むほうが基本です。厚生労働省も、室内・外出時を問わず、のどの渇きを感じなくてもこまめに補給することを示しています。

外出前に飲む、移動中に少し飲む、帰宅後に飲む。こうした小分けのほうが、胃腸にも生活にもなじみやすいです。

甘い飲み物やアルコールは水分補給の主役にしない

甘い炭酸飲料、ジュース、加糖カフェラテ、エナジードリンクは、飲みやすい反面、糖分が多くなりがちです。のどが渇いたときに何本も飲むと、かえって口の渇きやだるさを感じる人もいます。

アルコールも注意が必要です。環境省の熱中症予防資料では、アルコールは尿の量を増やし、汗で失われた水分をビールなどで補給しようとする考え方は誤りだと説明されています。

ビールや冷たいチューハイは、夏の楽しみとして飲む人もいるでしょう。ただし、水分補給としては別です。飲酒時は同じくらいの量の水を挟み、就寝前の飲みすぎは避けてください。

汗をかく日は水だけでなく塩分も考える

汗で失うのは水だけではありません。ナトリウムなどの電解質も失われます。大量に汗をかく運動、屋外作業、長時間の移動では、水分だけでなく塩分補給も考える必要があります。

環境省は、日常生活で飲料として摂取する水分量は1日あたり1.2Lが目安とし、大量の発汗がある場合は水だけでなく、塩分濃度0.1〜0.2%程度の水分摂取がすすめられると説明しています。

ただし、誰でも塩分を多く取ればよいわけではありません。高血圧、心疾患、腎臓病、糖尿病などで食事や水分・塩分の制限がある人は、自己判断で塩分や経口補水液を増やさないでください。医師や管理栄養士の指示を優先してください。

どれくらいなら飲みすぎ?温度・量・タイミングの目安

「冷たい飲み物をどれくらい飲むと飲みすぎか」は、体格、汗の量、室温、運動量、持病で変わります。ここでは、家庭で使いやすい目安として整理します。

場面飲み方の目安注意点
起床後常温の水を少量胃腸を急に冷やさない
外出前水や麦茶を飲む出る前から補給
屋外・運動中こまめに飲む汗が多ければ塩分も
食事中少量ずつ氷入りをがぶ飲みしない
入浴前後水分を補う入浴後の一気飲みに注意
就寝前少量を常温で夜間頻尿の人は調整

環境省の資料では、飲料として摂取すべき量は1日あたり1.2Lが目安とされていますが、これは食事に含まれる水分を除いた目安です。汗をかく量が多い日には追加が必要です。

温度は「冷たすぎない」を基準にする

氷がたくさん入った飲み物は、暑い屋外では気持ちよく感じます。ただし、胃腸が弱い人や冷房の効いた部屋では、冷えすぎが不調につながることがあります。

普段は冷蔵庫から出したものを少し置く、氷を少なめにする、常温の水や麦茶も用意する。これだけでも調整できます。

暑さが強い屋外や運動後は、冷たい飲み物が飲みやすいこともあります。冷たさを完全に避けるのではなく、一気飲みを避け、体調に合わせることが大切です。

量は「まとめ飲み」より「小分け」

一度に大量に飲むと、お腹が張る、胃が重い、トイレが近くなることがあります。夏は、こまめに飲むほうが実用的です。

特に高齢者は、のどの渇きを感じにくいことがあります。環境省の熱中症警戒アラート情報でも、高齢者や子どもは熱中症になりやすいため、見守りや声かけが重要とされています。

「のどが渇いたら飲む」では遅いことがあります。時間を決めて飲む、ボトルに目盛りをつける、家族で声をかけるなど、仕組みにすると続けやすくなります。

タイミングは「暑くなる前」「汗をかく前」が大事

水分補給は、汗をかいてから慌てて飲むより、暑い場所に出る前から始めるほうが安全です。外出前、運動前、入浴前後、起床後は意識したいタイミングです。

真夏の外出では、出発前に飲み、移動中に少しずつ飲み、帰宅後にも補います。子どもの外遊びや部活動、高齢者の買い物でも同じです。

飲み物別|水・麦茶・スポドリ・経口補水液の使い分け

夏の飲み物は、どれか1つを正解にするより、場面で使い分けるほうが安全です。

飲み物向いている場面注意点
普段の水分補給汗が多い日は塩分も考える
麦茶日常・食事・子ども塩分は基本含まれない
スポーツドリンク運動・発汗時糖分の取りすぎに注意
経口補水液脱水が疑われるとき普段飲みにしない
甘い炭酸・ジュース嗜好品水分補給の主役にしない
アルコール嗜好品脱水対策にはならない

水・麦茶は日常の基本

普段の水分補給は、水や麦茶を中心にします。麦茶はカフェインを含まないものが多く、家庭でも使いやすい飲み物です。

ただし、汗を大量にかく場面では、水や麦茶だけでは塩分が足りないことがあります。その場合は、食事、塩分を含む飲み物、スポーツドリンクなどを状況に合わせて使います。

スポーツドリンクは汗をかく場面で使う

スポーツドリンクは、運動や屋外作業など、汗を多くかく場面で役立つことがあります。ただし、日常的に甘い飲み物として飲み続けると、糖分の取りすぎになることがあります。

普段は水や麦茶、汗をかくときはスポーツドリンクも選択肢、という位置づけが現実的です。水と交互に飲む、薄めて使うなどの方法もありますが、製品によって設計が異なるため、製品表示も確認してください。

経口補水液は普段飲みではない

経口補水液は、脱水時の水分・電解質補給を目的にした飲み物です。スポーツドリンクと似て見えますが、性質が違います。

消費者庁は、経口補水液は一般的なスポーツドリンクなどよりナトリウムやカリウムが多く、脱水状態でない人が普段の水分補給として飲むものではないと説明しています。また、糖質や電解質制限がある人は注意が必要です。

下痢、嘔吐、発熱、大量発汗などで脱水が疑われるときに使う場合でも、体調や持病によっては医療者の指示を優先してください。

アルコールは水分補給に数えない

冷たいビールを飲むと、のどが潤ったように感じます。しかし、アルコールは尿量を増やし、体内の水分を失いやすくします。環境省の資料でも、汗で失われた水分をビールなどで補給しようとする考え方は誤りだと説明されています。

飲酒するなら、同量程度の水を挟む、就寝前に飲みすぎない、翌日の暑さや予定を考えることが大切です。

やってはいけない例とよくある失敗

夏の水分補給で怖いのは、「飲んでいるから大丈夫」と思い込むことです。飲み物の種類や飲み方によっては、補給になっていない場合があります。

失敗1|氷入り飲料を一気飲みする

汗をかいたあと、氷入りの飲み物を一気に飲むと、胃が驚いて腹痛や下痢を起こす人がいます。特に胃腸が弱い人、食後、冷房の効いた室内では注意してください。

冷たい飲み物を飲むなら、最初の数口をゆっくり飲みます。グラス1杯を一気に空けるのではなく、少しずつ飲むだけでも負担は変わります。

失敗2|甘い飲み物ばかり飲む

甘い炭酸飲料やジュースは、冷えていると飲みやすく、つい量が増えます。しかし、糖分が多い飲み物を水分補給の中心にすると、だるさや口の渇き、食欲低下につながることがあります。

嗜好品として飲むなら問題ありませんが、水分補給の主役は水や麦茶にします。甘い飲み物は小さいサイズにする、食事と一緒に少量にするなど、量を決めると続けやすくなります。

失敗3|水だけを大量に飲む

「水を飲めばよい」と考えて、水だけを大量に飲むのも注意が必要です。汗を大量にかいている場合は、塩分も失われています。

大量発汗時には、水分だけでなく塩分も意識します。環境省の資料でも、大量の発汗がある場合は、水だけでなく塩分濃度0.1〜0.2%程度の水分摂取がすすめられるとされています。

ただし、塩分制限がある人は別です。持病がある人は、自己判断で塩分を増やさず、医師の指示を優先してください。

失敗4|経口補水液を健康飲料のように飲む

経口補水液は、脱水時に役立つことがありますが、普段の飲み物として毎日飲むものではありません。ナトリウムやカリウムが多く含まれるため、必要がないときに飲むと塩分などの取りすぎにつながる場合があります。

特に高血圧、腎臓病、心疾患、糖尿病などがある人は注意してください。不安がある場合は医師や薬剤師、管理栄養士に相談しましょう。

失敗5|熱中症のサインを「冷たいものの飲みすぎ」と決めつける

夏にだるい、頭が痛い、吐き気がする、めまいがある。こうした症状を「冷たいものを飲みすぎたせい」と決めつけるのは危険です。

厚生労働省は、熱中症の症状として、めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分不快、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感などを挙げています。重症では、返事がおかしい、意識消失、けいれん、体が熱いなどがみられます。

暑い環境にいた、汗を多くかいた、水分が取れていない、子どもや高齢者で様子が違う場合は、早めに涼しい場所へ移動し、体を冷やし、必要なら医療機関や救急相談を利用してください。

ケース別|子ども・高齢者・運動・屋外作業・就寝前

夏の飲み方は、家族の年齢や生活シーンで変わります。全員に同じルールを当てはめないことが大切です。

ケース優先すること避けたいこと
子どもこまめな声かけ甘い飲料の常用
高齢者時間を決めて飲むのどの渇き任せ
屋外作業水分+塩分+休憩水だけ大量
運動始める前から飲む終わってから一気飲み
冷房室内常温も使う冷たいものばかり
就寝前少量を常温でアルコールを水分扱い

子どもの場合

子どもは遊びに夢中になると、水分補給を忘れることがあります。また、甘い飲み物を好みやすく、ジュースや炭酸飲料が増えがちです。

基本は、水や麦茶をこまめに飲ませます。外遊びや運動の前後、入浴後、寝る前など、タイミングを決めて声かけします。

ぐったりしている、汗が出ない、顔色が悪い、吐き気がある、受け答えがおかしい場合は、家庭で様子を見すぎないでください。熱中症の可能性も考え、早めに相談しましょう。

高齢者の場合

高齢者は、のどの渇きを感じにくいことがあります。環境省の熱中症警戒アラート情報でも、高齢者や子どもは熱中症になりやすく、見守りや声かけが必要とされています。

朝、昼、夕方、入浴前後など、時間で飲む仕組みにすると安心です。夜間頻尿が気になる人は、就寝直前に大量に飲むのではなく、日中からこまめに飲むことを優先します。

心臓、腎臓、血圧、糖尿病などで水分や塩分の制限がある人は、一般論ではなく主治医の指示を優先してください。

屋外作業・運動をする人

屋外作業や運動では、汗で水分と塩分を失います。始める前から飲み、途中でこまめに飲み、終わったあとにも補います。

環境省は、大量発汗時には水だけでなく、塩分を含む水分摂取がすすめられると説明しています。 厚生労働省の職場向け情報でも、水分と塩分を定期的に取り、尿の回数や色などの身体状況を確認することが示されています。

作業や運動を続けられるか迷うほど暑い日は、飲み物だけで解決しようとしないでください。日陰、休憩、冷却、作業時間の調整も必要です。

冷房の効いた室内にいる人

冷房の効いた部屋で、冷たい飲み物ばかり飲むと、体が冷えて胃腸の不調を感じる人がいます。特にデスクワークで動かない人、冷えやすい人は、常温の水や温かいお茶も使いましょう。

夏でも、すべてを冷たい飲み物にする必要はありません。朝や就寝前は常温、外出後や運動後はやや冷たいもの、食後は冷やしすぎないものなど、場面で分けます。

就寝前・飲酒時

就寝前に冷たい飲み物を大量に飲むと、胃腸の負担や夜間頻尿につながることがあります。寝る前は少量を常温で飲むほうが合う人もいます。

飲酒時は、アルコールを水分補給に数えないでください。飲むなら水を挟み、翌日の暑さや体調も考えます。二日酔いの状態で暑い屋外に出ると、脱水や熱中症リスクが高まることがあります。

体調不良のサインと受診・相談の目安

冷たい飲み物でお腹が冷えた程度なら、常温の水や温かい汁物に切り替え、胃腸を休めることで落ち着くことがあります。

ただし、夏の体調不良では熱中症や脱水を見逃さないことが重要です。

サイン家庭でできること相談を考える目安
胃もたれ冷たい飲料を控える強い痛みが続く
下痢常温水、消化によい食事脱水・血便・高熱
頭痛涼しい場所、水分補給吐き気や意識変化
めまい休む、体を冷やす改善しない
尿が少ない・濃いこまめに補給ぐったり・口が乾く
返事がおかしいすぐ冷却・救急相談緊急対応

厚生労働省は、熱中症が疑われる人を見かけたら、涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめ、首回り・脇の下・足の付け根などを冷やし、水分・塩分や経口補水液などを補給するよう示しています。

ただし、意識がはっきりしない、返事がおかしい、けいれん、体が熱い、水分を自力で飲めない場合は、家庭で飲ませようとせず、救急対応を考えてください。

家庭でできる冷やしすぎない飲み方の工夫

夏の水分補給は、我慢大会にする必要はありません。冷たい飲み物を完全にやめるより、冷やしすぎない仕組みを作るほうが続きます。

工夫やり方向いている人
氷を減らすグラスに1〜2個まで胃腸が弱い人
常温ボトルを置く食卓や寝室に置く高齢者・子ども
麦茶を2種類用意冷蔵と常温家族全員
外出前に飲む出る前に少量買い物・通勤
水と甘い飲料を分ける甘い飲料は嗜好品にジュースが多い人
入浴前後に飲む前後で少量ずつ夜の脱水対策

麦茶は冷蔵と常温を分ける

冷たい麦茶だけだと、つい一気飲みしやすくなります。冷蔵用と常温用を分けておくと、胃腸の状態に合わせて選べます。

子どもには冷たい麦茶を少量、高齢者には常温をこまめに、というように家族で調整できます。

甘い飲み物は「水分補給」ではなく「楽しみ」にする

ジュースや炭酸飲料を完全に禁止する必要はありません。ただし、水分補給の中心にしないことが大切です。

飲むなら量を決め、別で水や麦茶を飲みます。「のどが渇いたらジュース」ではなく、「のどが渇いたら水や麦茶、ジュースは楽しみ」と分けると習慣化しやすいです。

冷たいものを飲む前に一口だけ常温を挟む

胃腸が弱い人は、氷入り飲料を飲む前に常温の水を数口飲む方法があります。急な冷刺激を避けやすくなります。

外出から帰ってすぐ、入浴後、運動後など、冷たいものを飲みたくなる場面ほど、一気飲みしない工夫が役立ちます。

FAQ

Q1. 夏は冷たい飲み物を飲まないほうがよいですか?

飲まないほうがよい、とは言えません。暑い環境では冷たい飲み物が飲みやすく、体を冷やす助けになることもあります。ただし、氷入りを一気に飲む、甘い飲料を何本も飲む、胃腸が弱いのに冷たいものばかり飲むのは避けたほうがよいです。体調に合わせて温度と量を調整しましょう。

Q2. 冷たい水でお腹を壊すのはなぜですか?

胃腸が冷刺激に敏感な人では、冷たい水を一気に飲むことで腹痛や下痢を感じることがあります。特に食後、冷房の効いた室内、胃腸が弱っている日には起こりやすくなります。冷たい水が必ず悪いわけではありませんが、常温を混ぜる、氷を減らす、少しずつ飲むと負担を減らしやすくなります。

Q3. スポーツドリンクは毎日飲んでもよいですか?

大量に汗をかく運動や屋外作業では役立つことがありますが、日常の水分補給として毎日たくさん飲むと、糖分の取りすぎになることがあります。普段は水や麦茶を中心にし、スポーツドリンクは汗を多くかく場面で使うと考えるのが現実的です。持病がある人は医師の指示を優先してください。

Q4. 経口補水液は熱中症予防に毎日飲むものですか?

基本的には普段飲みするものではありません。消費者庁は、経口補水液は一般的なスポーツドリンクよりナトリウムやカリウムが多く、脱水状態でない人が普段の水分補給として飲むものではないと説明しています。脱水が疑われる場合や医療者の指導がある場合に、表示を確認して使いましょう。

Q5. 高齢者はどんな飲み方にすればよいですか?

高齢者はのどの渇きを感じにくいことがあるため、時間を決めてこまめに飲むことが大切です。朝、昼、夕方、入浴前後などに少量ずつ飲みます。心臓病、腎臓病、高血圧などで水分や塩分の制限がある人は、一般的な水分補給の目安ではなく主治医の指示を優先してください。

Q6. 冷たい飲み物で頭痛がするのは危険ですか?

氷や冷たい飲み物で一時的に頭がキーンとすることはあります。ただし、暑い環境にいたあとに頭痛、吐き気、めまい、倦怠感がある場合は、熱中症や脱水の可能性もあります。涼しい場所で休み、水分・塩分を補い、改善しない場合や意識の異常がある場合は早めに相談してください。

結局どうすればよいか

夏の冷たい飲み物で迷ったら、まず「冷たさ」よりも「飲み方」を整えてください。冷たい飲み物を完全に避ける必要はありません。暑い日は飲みやすさも大切です。ただし、氷入りを一気に飲む、甘い飲み物を水分補給扱いにする、アルコールでのどを潤したつもりになる、水だけを大量に飲む。ここは見直したいところです。

優先順位は、こまめな水分補給、暑さを避けること、必要に応じた塩分補給、体調不良サインの確認です。厚生労働省も熱中症予防として、暑さを避け、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分・塩分などを補給することを示しています。

最小解は、普段は水や麦茶を中心にし、冷たすぎるものは少量ずつ飲むことです。外出前、帰宅後、入浴前後、就寝前に少しずつ飲むだけでも、まとめ飲みより体に合いやすくなります。汗をたくさんかく日や屋外作業では、塩分を含む飲み物や食事も考えます。

後回しにしてよいものは、特別な健康飲料や経口補水液の常備に頼りすぎることです。経口補水液は脱水時の選択肢であり、普段の水分補給として飲み続けるものではありません。消費者庁も、脱水状態でない人の普段の水分補給には向かないと説明しています。

今すぐやることは、冷蔵の飲み物とは別に、常温の水や麦茶を1本用意することです。胃腸が弱い人は、氷を減らし、一口目だけ常温にします。子どもや高齢者がいる家庭では、時間を決めて声かけしてください。

迷ったときの基準は、「その飲み方で、胃腸・汗・尿・体調が安定しているか」です。下痢、吐き気、頭痛、めまい、尿が少ない、ぐったりしている、様子がおかしい場合は、冷たいものの飲みすぎと決めつけず、熱中症や脱水も考えます。安全上、無理をしない境界線は、水分を自力で飲めない、返事がおかしい、けいれん、体が熱い、症状が改善しない場合です。そのときは家庭内の工夫で粘らず、医療機関や救急相談を使ってください。

まとめ

夏に冷たい飲み物を飲むこと自体は悪くありません。問題は、氷入りの一気飲み、甘い飲み物の飲みすぎ、アルコールを水分補給代わりにすること、汗を大量にかいたときに水だけで済ませることです。

普段は水や麦茶を中心にし、胃腸が弱い人は常温も使い、汗を多くかく日は塩分も意識します。のどが渇いてから一気に飲むのではなく、外出前、運動中、帰宅後、入浴前後にこまめに飲むのが基本です。

熱中症の疑いがある症状が出た場合は、冷たい飲み物のせいと決めつけず、涼しい場所へ移動し、体を冷やし、水分・塩分を補い、必要なら医療機関や救急相談を利用してください。

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