シャボン玉ってなに?あのきれいな丸の正体を探ろう
シャボン玉の材料とできかた
シャボン玉は、水とせっけんをまぜたシャボン液からできています。このシャボン液をストローやわっかにふいて空気をふきこむと、膜(まく)がふくらんで丸いかたちになります。この膜はとてもうすくてやわらかく、すぐにやぶれてしまうけれど、その分とてもきれいな色やかたちになります。
空にうかぶ理由はなに?
シャボン玉はとてもかるくて、中の空気とまわりの空気のバランスでふわふわとうきます。とくに、風がふいているときは、風にのって高くとんだり、遠くまでながれたりして、まるで空を旅しているみたいになります。気温や湿度によっても、飛び方はちがってくるんです。
シャボン玉がきらきら光るのはなぜ?
シャボン玉は、うすい膜に光があたって反射(はんしゃ)することで、いろいろな色に見えます。これは「干渉色(かんしょうしょく)」という現象で、光の波(なみ)が重なり合って、赤・青・黄などの色がうまれるんです。角度をかえると見える色もかわるので、まるで虹みたいですね。
シャボン玉はどうして丸くなるの?表面張力の力とは
表面張力とはどんな力?
水やせっけんの液体には、分子(ぶんし)どうしがひっぱり合う「表面張力(ひょうめんちょうりょく)」という力があります。この力のおかげで、水のつぶは自然にまるくなろうとします。コップに水をいっぱいに入れても、ちょっとだけ上にふくらむのも、この力のおかげです。
一番小さな面積をえらぶ丸い形
液体の膜は、できるだけ小さい面積になろうとします。そのとき、空気を中にとじこめると、いちばんバランスがよくて面積が小さくなるのが「まるい形」なんです。だから、どんな道具でふいても、空気とシャボン液がうまく協力して、自然にまるくなるんですね。
四角や三角にはならないの?
たとえ四角いストローや三角のわっかを使っても、シャボン玉の形はまるくなります。これは表面張力が形をととのえているからです。ただし、せっけん水を細いストローなどにふきこむと、一時的にいろいろな形になることもありますが、最後にはやっぱりまるくなるんです。
シャボン玉がこわれるのはどうして?長くとばすには?
時間とともに空気がぬけてしまう
シャボン玉の中に入っている空気は、時間がたつと少しずつ外にぬけていきます。そうなると、うすい膜がしぼんでこわれてしまいます。だから、シャボン玉は長くとばすのがむずかしいんですね。
物にふれるとすぐにやぶれる
シャボン玉はとてもデリケートなので、地面や木、手などにふれると、こわれてしまいます。シャボン液の膜がものとふれたとき、水分がうばわれたり、膜がやぶれたりしてしまうのです。風の力をうまく使って、そっと飛ばすのが長もちのコツです。
太陽の光や熱もシャボン玉の敵
シャボン玉の膜は水分をふくんでいますが、日光の熱や暑い空気にさらされると、すぐにかわいてしまいます。かわくと膜がうすくなり、こわれやすくなってしまいます。すずしい時間や場所で遊ぶのがおすすめです。
シャボン玉をうまく作るためのひみつ
特製シャボン液を作ろう
水200mlに、食器用洗剤を大さじ2〜3まぜ、そこにさとうやグリセリンを加えると、こわれにくくて大きくふくらむシャボン液ができます。さとうやグリセリンは水分をキープしてくれるので、膜が強くなるんです。
やさしくふくのが成功のカギ
シャボン玉をうまく作るには、そっとゆっくり空気をふきこむのが大切です。強くふくと、膜がこわれてしまいます。風のある日には、風まかせでとばすのもたのしいですね。
いろんな道具で実験してみよう
ストローのほかにも、ハンガーをまるくまげたもの、針金で自分だけのわっかを作ったり、うちわの骨にネットをはったりすれば、おおきなシャボン玉やいくつも連なった玉を作ることもできます。いろいろ工夫して、自分だけの道具を作ってみよう!
表面張力のふしぎを実験で確かめよう!
水の山をつくってみよう
コップいっぱいに水をそっとたしていくと、あふれずに山のようにもり上がります。こぼれそうでこぼれない、このふしぎな現象も表面張力によるものです。
ペニーボートでびゅーんと進もう!
アルミホイルで小さな船をつくり、水にうかべて、せっけんを1滴うしろにたらすと、船がビューンと前に進みます。これは、せっけんが水の表面張力をこわして、力がうしろに働いたからです。
牛乳アートを楽しもう
牛乳に食紅でいろどりをつけて、せっけんをたらすと、色がぐるぐるとまわってまるで絵の具のようなアートが生まれます。これも、表面張力が急にかわることで、色が動きだすからなんです。
シャボン玉のひみつを楽しく学ぼう!
シャボン玉のふしぎ | 説明 | 工夫のポイント |
---|---|---|
どうして丸い? | 表面張力が一番バランスのよい形をえらぶ | どんな道具でも自然にまるくなる |
なぜこわれる? | 空気がぬける・水がかわく・物にふれる | すずしい場所・やさしくふく・液にさとうを入れる |
どう作る? | 水・せっけん・さとうやグリセリンで液を作る | 自分だけの道具で楽しむ・工夫して実験 |
【まとめ】
シャボン玉は、まるくてきれいで、ふしぎがいっぱいつまった遊びです。まるくなるのは「表面張力」という力のおかげで、光の色がうつるのも、膜がうすくて光を反射するからです。
じぶんでシャボン液を作ったり、いろんな道具で実験したりすると、科学のおもしろさがどんどん見えてきます。楽しくあそびながら、自然のしくみや科学の力にふれて、もっといろんなことを知っていきましょう!