【小学生向けに解説】どうして人はねむくなるの?睡眠のひみつをやさしく説明

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おもしろ雑学

みんなは夜になると「ねむいなあ」と感じたり、お昼ごはんのあとに急にねむくなったりしたことはありませんか?朝早く起きた日は、夕方になると目が重くなってきたり、体がだるくなったりしますよね。でも、なぜ人はねむくなるのでしょう?ねむることは、ただ体を休めるだけではありません。ねむることで成長したり、頭や心が元気になる大切なしくみが、体の中にはいろいろと隠れています。

この記事では、「どうして人はねむくなるの?」「ねむると体や心はどうなるの?」「ぐっすりねむるためのコツ」「動物や世界のねむり」など、たっぷりくわしく分かりやすく解説します!自由研究や家族の健康づくりにも役立ててみましょう。


人がねむくなる理由をやさしく・深く解説

脳や体が「休みたい」とサインを出すから

人の体や脳は、学校で勉強したり運動したり、ごはんを食べたり、1日中ずっと働いています。そのままずっと動き続けていると、だんだん疲れがたまってしまいます。体や脳が「もう休みたい」「エネルギーをためたい」とサインを出すと、私たちはねむくなります。

ねむくなるホルモン「メラトニン」とその働き

夜になると、脳の中にある「松果体(しょうかたい)」という場所から「メラトニン」というホルモンが出てきます。このメラトニンが増えると、体温が少し下がって、目や体が自然とねむくなってきます。明るい光やスマホの画面を見ると、メラトニンが減ってしまうので、夜はなるべくやさしい光で過ごしましょう。

生活リズム(体内時計)との関係

人の体には「体内時計(サーカディアンリズム)」という、1日の生活リズムをコントロールするしくみがあります。朝起きて太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて、夜には「そろそろ寝る時間だよ」と脳が教えてくれます。このおかげで、毎日だいたい同じ時間にねむくなるのです。

食事や運動も眠気に関係している

お昼ごはんを食べたあとにねむくなるのは、消化のためにたくさんの血液がおなかに集まるからです。また、運動した日やたくさん外で遊んだ日は、体の疲れが大きくなるので、夜になるといつもより早くねむくなることもあります。

ストレスや気持ちも影響する

イライラしたり、不安なことがあると、眠りが浅くなったり、なかなか寝つけなくなることがあります。リラックスすることも、ぐっすり眠るためには大切です。


睡眠のしくみとねむりのサイクルをもっと知ろう

ねむりには「深い眠り」と「浅い眠り」がある

人の睡眠は「ノンレム睡眠(深い眠り)」と「レム睡眠(浅い眠り)」が交互にくり返されます。ノンレム睡眠では体も脳も休み、レム睡眠では体は休んでいても脳が少し動いていて、夢を見やすくなります。

ねむりのサイクルは90分ごとにくり返される

深い眠り(ノンレム)と浅い眠り(レム)が約90分ごとに1セットとしてくり返されます。子どもは大人より深い眠りの時間が長いので、成長にも役立っています。だいたい一晩に4〜5回サイクルがくり返され、朝になるとすっきり目が覚めます。

夢を見るのはどんなとき?

夢は「レム睡眠(浅い眠り)」のときに見ることが多いです。脳が昼間の記憶や体験を整理し、必要なことは覚え、いらないものは捨てています。楽しい夢やびっくりする夢、時には怖い夢を見ることもあります。

昼寝(お昼寝)のサイクルもある

短いお昼寝は、午後の眠気をすっきりさせてくれます。ただし、30分以上長く寝ると夜眠れなくなるので注意しましょう。

ねむりが浅くなる原因

寝る直前にスマホやゲームをしたり、強い光を浴びると、脳が「まだ起きていたい」と勘違いして眠りが浅くなることがあります。


睡眠が体や心に与える大切な役割をくわしく解説

体の成長や修理をサポートする睡眠の力

寝ている間に「成長ホルモン」という特別なホルモンがたくさん分泌されます。このおかげで、骨や筋肉が強くなったり、けがや病気が治りやすくなったりします。背が伸びるのも、夜しっかり寝ているときの力が大きいのです。

脳の中の情報・記憶を整理してくれる

睡眠中、脳は「今日学んだこと」「うれしかったこと」「大切な思い出」などの情報をきちんと整理します。勉強したあとによく寝ると、テストの成績がよくなったり、忘れにくくなることも科学的にわかっています。

心や気持ちを元気にする

十分に眠ると、気分が明るくなったり、イライラしなくなります。睡眠不足だと集中できなくなったり、体調をくずしやすくなったりするので、しっかり寝ることはとても大切です。

免疫力アップや体調管理

睡眠には体の「免疫力」を高めるはたらきもあります。風邪をひきにくくしたり、元気に過ごせるように体を守ってくれます。

体重や食欲のコントロール

寝不足が続くと、太りやすくなったり、食欲がコントロールしにくくなることもあります。健康な体づくりにも、睡眠はとても重要です。


ぐっすりねむるためのコツとポイントを実践しよう

朝はしっかり太陽の光を浴びる

朝起きたらカーテンをあけて、太陽の光を浴びましょう。体内時計がリセットされて、夜になると自然にねむくなります。

寝る前のスマホやゲームは控えめに

スマホやゲーム、テレビの画面から出る強い光は、脳を目覚めさせてしまいます。寝る1時間前は、読書や音楽、日記などリラックスできることをしてみましょう。

規則正しい生活を心がける

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝ることを続けると、体内時計が整い、眠りやすくなります。夜ふかしや朝寝坊をくり返すと体のリズムがくずれるので注意しましょう。

お風呂やストレッチも効果的

寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、軽くストレッチをすると、体がリラックスして眠りやすくなります。

寝る前のごはんや水分はほどほどに

おなかいっぱいだと眠りが浅くなることがあります。寝る直前の食事やジュース、カフェイン飲料(コーラやお茶など)は控えましょう。

家族みんなで早寝早起きにチャレンジ

家族で寝る時間や起きる時間を決めて、みんなで規則正しい生活をめざすのもおすすめです。日曜日だけ夜ふかしする「ごほうびデー」を作っても楽しいですね。


睡眠の不思議や雑学をたくさん知ろう

動物たちのねむり方もいろいろ

キリンは1日にたった数十分しか寝ない、イルカは脳を半分ずつ休ませて泳ぎながら寝る、クマは冬に「冬眠」して何ヶ月も寝続けるなど、動物にもいろいろな睡眠スタイルがあります。

お昼寝の効果とコツ・注意点

短いお昼寝は頭や体をすっきりさせてくれます。15〜20分くらいがちょうどよい長さで、30分以上寝ると夜眠れなくなることもあるので注意しましょう。

世界のねむりに関するおもしろい話

スペインでは「シエスタ」と呼ばれるお昼寝の習慣があったり、北欧では夏の白夜のときは昼と夜が逆になるのでカーテンをしっかり閉めて寝たり、国や地域でさまざまな睡眠文化があります。

昔の日本人のねむり方

むかしの日本人は、今より早く寝て早く起きる生活をしていました。夜はろうそくや行燈(あんどん)のやさしい光で過ごし、朝早くから畑仕事や家の用事をしていたそうです。

眠りに関する不思議な記録

世界で一番長く起きていた人は約11日間眠らなかったと言われています。でも睡眠不足は健康にとても悪いので、まねしないようにしましょう。


睡眠のしくみ・ねむくなる理由

ポイント・テーマ内容・しくみ暮らしで役立つヒント
ねむくなる理由脳や体の疲れ・体内時計・メラトニンなどのサイン夜ふかしせずしっかり寝る、ストレスをためない
体内時計とホルモン太陽の光で体内時計リセット・夜はメラトニン増加朝日を浴びる・寝る前はやさしい光にする
睡眠のサイクル深い眠りと浅い眠りが90分ごとに交互にくり返される寝る時間・起きる時間を一定にする
睡眠の役割成長・記憶・心の健康・免疫力アップ・体の修理勉強や運動の後によく寝て、病気予防や心の元気にもつながる
ぐっすり眠るコツ朝日・運動・お風呂・ストレッチ・読書・お昼寝・睡眠文化などスマホやゲームは寝る前に控え、早寝早起きをめざそう
世界・動物・昔のねむり動物の睡眠・お昼寝文化・昔の生活・睡眠の記録など動物や世界の眠りを調べてみたり、自由研究にもチャレンジ!

【まとめ】

人がねむくなるのは、体や脳が「そろそろ休みたい」とサインを出したり、生活リズムやホルモンの働きによるものです。ねむることで体が成長したり、頭の中が整理されたり、心が元気になったりします。ぐっすりねむるためには、朝の光を浴びる、寝る前のスマホやゲームを控える、規則正しい生活をする、ストレッチやリラックスを心がけるなど、毎日の生活を整えることがとても大切です。

動物や世界のねむり方、昔の人の暮らし方にもヒントがいっぱいあります。睡眠のひみつを知って、元気に毎日を過ごしましょう!家族や友だちとも睡眠について話し合って、よりよい眠りと健康な体を目指してください。

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