【小学生向けに解説】どうして人は言葉で会話できるの?コミュニケーションのしくみを解説!

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おもしろ雑学

「どうして人は言葉で話したり、文字で気持ちを伝えられるの?」——その答えは、体のしくみ(息・声帯・舌)脳のはたらき表情や手ぶり、そして文字やルールが育ってきた長い歴史の重なりにあります。このページでは、ことばの科学とコツを、やさしい言葉と表でたっぷり解説します。自由研究、学級活動、朝学習にも使える練習メニューつき!


  1. 言葉ってなに?なぜ大切?
    1. 言葉は「気持ちと考え」を運ぶ道具
    2. 言葉があると社会が動く
    3. 世界の言葉はとっても多い
  2. 体と脳で作る「話す・聞く・読む・書く」
    1. 声はどう生まれる?(息→声→ことば)
      1. からだのしくみ早見表
    2. 脳はどう考えて、どう話す?
    3. ことばの音をもっとくわしく
      1. 発音トレーニング(30秒)
    4. 正しい姿勢と呼吸で声が安定
  3. 言葉だけじゃない!たくさんの伝え方
    1. 表情・手ぶり・姿勢(言葉を使わない伝え方)
    2. 手話・点字・やさしい日本語
    3. 絵・音楽・図・映像・手紙
      1. 伝え方のちがいをくらべよう
  4. 言葉の歴史と世界の多様性
    1. ことばはどう生まれた?
    2. 年表で見る「伝え方の進化」
    3. 日本語の特色(ひらがな・カタカナ・漢字)
  5. 今日からできる!上手な伝え方(話す・聞く・読む・書く)
    1. 話す:一文は短く、順番をそろえる
    2. 聞く:うなずき・くり返し・要約
    3. 読む:大事な言葉に線、見出しで整理
    4. 書く:だれに・なにを・どうして・どうしてほしい
      1. 場面別・会話レシピ(そのまま使える)
      2. 困ったときのヒント
  6. デジタル時代の伝え方(安全・やさしさ)
    1. ネットの5ルール
    2. 絵文字・スタンプのコツ
  7. だれにでも伝わる工夫(インクルーシブ)
  8. 自由研究・観察アイデア(すぐできる)
      1. 観察メモテンプレート
  9. 10問ミニクイズ(○×)
  10. Q&A(よくある質問)
  11. 用語じてん(やさしい言いかたで)
  12. まとめ:言葉は人と人、心と心をつなぐ力
    1. おまけ:ワークシート&チェックリスト

言葉ってなに?なぜ大切?

言葉は「気持ちと考え」を運ぶ道具

  • 「うれしい」「ありがとう」「ごめんね」など、心の中の思いを形にするのが言葉です。
  • 言葉にすることで、勘違いケンカが減り、協力しやすくなります。

言葉があると社会が動く

  • 話し合いで役割分担・順番・ルールが決められる。
  • 授業の発表、買い物、約束、手紙、ニュース——毎日の仕組みは言葉でできています。

世界の言葉はとっても多い

  • 世界には7000以上の言語があると言われます。言葉は、その土地の暮らしや文化が育てた宝物です。

ミニポイント:言葉がなかったら?——危険を知らせるのに時間がかかり、助け合いが難しくなります。言葉はみんなをつなぐ「見えない橋」。


体と脳で作る「話す・聞く・読む・書く」

声はどう生まれる?(息→声→ことば)

  1. :鼻や口から入った空気を肺でたくわえ、外へ出す。
  2. 声帯:のどの奥の声帯がぶるぶるふるえて「声のもと(音)」になる。
  3. 口の形:舌・くちびる・上あご・下あごで音を**ことばの音(あ・か・さ…)**に作り分ける。

からだのしくみ早見表

部位・はたらき具体例ひみつポイント
鼻・口・肺息を作り外へ出す息の量や速さで声の大きさ・高さが変わる
声帯ふるえて音になる緊張すると固くなり声が出にくい
舌・くちびる・あご音を作り分ける舌先・舌の横・舌の根の使い分けがコツ
耳・鼓膜音をとらえる小さな音も集めて脳へ届ける
言葉を選び体へ合図「目的」「相手」「順番」を考える司令塔

脳はどう考えて、どう話す?

  • 考える:伝えたい内容をまとめ、言葉を選ぶ。
  • 合図を出す:口・舌・声帯に「こう動いて」と指令。
  • 理解する:耳から入った音を意味として組み立てる。

コツ:会話は「きく→考える→はなす」のくり返し。最初に結論、次に理由、最後にお願い・感謝の順で話すと伝わりやすいよ。

ことばの音をもっとくわしく

  • 母音:あ・い・う・え・お。口の形で響きが変わる。
  • 子音:k・s・t など。舌や唇の当て方で作る。
  • はっきり発音の練習:ゆっくり大きく口を動かす→だんだん速く。

発音トレーニング(30秒)

  • ま・み・む・め・も/ら・り・る・れ・ろ をゆっくり→普通→少し早く
  • 早口ことば:赤巻紙・青巻紙・黄巻紙(3回)

正しい姿勢と呼吸で声が安定

  • 背すじを伸ばす/両足を床に/おなかで息を出す。
  • 1文を10秒以内にすると聞き手も楽。

言葉だけじゃない!たくさんの伝え方

表情・手ぶり・姿勢(言葉を使わない伝え方)

  • にっこり笑う、うなずく、手を振る、肩をすくめる——言葉がなくても気持ちは伝わる
  • 目を見て、体を相手に向けるだけで「聞いています」のサイン。

手話・点字・やさしい日本語

  • 手話:手・指・表情で表す言語。耳が聞こえにくい人にとって大切なことば。
  • 点字:指でさわって読む文字。小さな点の組み合わせ。
  • やさしい日本語:短い文・やさしい語でだれにでも伝わる工夫。

絵・音楽・図・映像・手紙

  • 色・形・リズム・動きで気持ちを伝えられる。
  • 手紙やメモは相手のペースで読めて親切。

伝え方のちがいをくらべよう

方法使うものいいところ気をつけることぴったりの場面
会話声・耳早く細かく伝わる早口・言いすぎに注意相談・話し合い
表情・身ぶり顔・手・体年齢や国をこえて伝わる誤解も起こるあいさつ・応援
手話手・指・表情視覚ではっきり伝わる学ぶ必要がある学校・公共の場
点字指先・点字板見えなくても読める道具が必要本・案内表示
絵・音楽・図色・音・形感情を豊かに伝える受け取り方に幅発表・表現
手紙・メモ紙と筆記具落ち着いて伝えられる誤字に注意依頼・お礼
デジタル端末遠くの人とすぐ連絡言い方と安全連絡・共同作業

合言葉にこにこ・ゆっくり・みじかく・やさしく(伝え方の4原則)


言葉の歴史と世界の多様性

ことばはどう生まれた?

  • 大昔:身ぶり・叫び・歌で合図。
  • 共同生活で情報を伝える必要が増え、音と意味、並べ方(文のルール)が育つ。
  • 文字の発明で、考えを時間と場所をこえて残せるように。

年表で見る「伝え方の進化」

時代できごと伝え方の進化
太古身ぶり・声合図で危険・気持ちを知らせる
古代文字の発明話し言葉が書き言葉に
中世〜近世紙・本の広まり知恵がたくさんの人へ
近代電話・放送遠くへ声が届く
現代インターネット世界中と一瞬で交流

日本語の特色(ひらがな・カタカナ・漢字)

  • ひらがな:やわらかい音を表しやすい。
  • カタカナ:外から来た言葉や音を表すのに便利。
  • 漢字:意味が一目で分かりやすい。三つを使い分ける力が日本語の強み。

今日からできる!上手な伝え方(話す・聞く・読む・書く)

話す:一文は短く、順番をそろえる

  • 結論→理由→お願い・感謝の3ステップ。
  • 主語と相手を明確に:「わたしは…」「あなたはどう思う?」
  • 声はおなかから、ゆっくり・はっきり。

聞く:うなずき・くり返し・要約

  • うなずき・あいづち(「なるほど」「たしかに」)。
  • 言いかえ確認:「つまり、〜ということ?」
  • 最後に要点まとめ:「では、あした8時集合でOK?」

読む:大事な言葉に線、見出しで整理

  • どんな目的で読んでいるかを意識。
  • わからない言葉は前後の文から推理。

書く:だれに・なにを・どうして・どうしてほしい

  • あいさつ→用件→ていねいな言い回し→しめくくり。
  • 誤字チェックは声に出して読むと見つかりやすい。

場面別・会話レシピ(そのまま使える)

場面よくある言い方やさしい言い方ポイント
友だちをさそう「来る?」「明日の放課後、一緒に図書室で本を選ばない?」時間・場所・内容をセットで
注意したい「それダメ!」「安全のために、ここでは走らないでね」目的を先に
断りたい「ムリ」「今日は予定があるから、明日ならできるよ」代案を添える
けんかのあと「悪かった」「さっきは言いすぎた。悲しい気持ちだった。ごめんね」事実+気持ち+あやまり
困っている人に「どうしたの?」「手伝えることある?カバン持とうか」具体的に提案
先生に質問「わからない」「ここ(教科書のこの文)の意味を、もう一度ゆっくり聞きたいです」指さし・ページ指定
電話・オンライン「聞こえる?」「今、声は聞こえています。資料の3ページを見ています」状況を言葉で共有

困ったときのヒント

困りごとやってみること
緊張して話せない深呼吸→目線を上げる→メモを1行ずつ読む
ことばが出ない3語メモ(時間・場所・お願い)を先に用意
空気がピリピリいったん休む→事実だけ→気持ちを「私は」で伝える
長くなりがち一文10秒ルール/不要な言い直しを減らす

デジタル時代の伝え方(安全・やさしさ)

ネットの5ルール

  1. 名前・住所・写真をかんたんに出さない。
  2. いやな気持ちになる言い方はしない・広げない。
  3. 困ったら大人に相談。
  4. 相手の時間を考えて送る(夜おそくは控える)。
  5. 送る前に深呼吸1回(読み返して確認)。

絵文字・スタンプのコツ

  • たくさん使いすぎると意味がぼやける。最後に1つが目安。
  • 冗談は会っているときのほうが伝わりやすい。

だれにでも伝わる工夫(インクルーシブ)

  • ゆっくり、はっきり、短い文で。
  • 漢字にはふりがな/図や写真をそえる。
  • 指さし・メモ・ジェスチャーを使う。
  • 手話のあいさつを1つ覚えてみる。

小さな配慮が大きな安心に。みんなが参加できる場を作ろう。


自由研究・観察アイデア(すぐできる)

  • 1日の会話観察:家族のあいづち回数と会話の長さをグラフ化。
  • 言いかえ実験:同じ内容を「命令形/お願い形/質問形」で伝え、反応の違いを記録。
  • 非言語だけで伝えるチャレンジ:ジェスチャーのみでお題を伝える(だれが最短で当てるか)。
  • 早口ことばトレ:毎日30秒×2週間。録音して聞きやすさを自己評価。
  • 多言語あいさつ集め:5か国のあいさつを調べ、音の似ている点・違いを比べる。

観察メモテンプレート

  • いつ:______/どこで:______/だれと:______
  • 目的:______
  • 使った伝え方(○で囲む):会話/表情/手ぶり/手紙/図/デジタル
  • うまくいった点:______ 工夫したい点:______

10問ミニクイズ(○×)

  1. 声は息が声帯をふるわせて生まれる。……( )
  2. 会話は「話す」だけできればうまくいく。……( )
  3. ひらがな・カタカナ・漢字を使い分けるのが日本語の特色。……( )
  4. 表情や手ぶりは、言葉がなくても気持ちを伝えられる。……( )
  5. 一文はなるべく長いほうがていねい。……( )
  6. デジタルでの連絡は、送る前に読み返すとよい。……( )
  7. 文字は、遠くの人や未来の人にも伝えるために役立つ。……( )
  8. 困ったら大人に相談するのはNGである。……( )
  9. やさしい日本語は、短い文・やさしい語で伝える工夫。……( )
  10. うなずきやあいづちは聞き手の合図として大切。……( )

こたえ:1○ 2× 3○ 4○ 5× 6○ 7○ 8× 9○ 10○


Q&A(よくある質問)

Q1. 赤ちゃんはどうやって言葉を覚えるの?
A. 周りの人の声をたくさん聞き、まねし、ほめられて語いが増えます。「語りかけ」「読み聞かせ」が近道。

Q2. 方言ってなに?
A. 地域ごとの言い方のちがい。方言はその土地の大切な文化です。

Q3. 二つの言語を同時に学んでも大丈夫?
A. 大丈夫。よく聞き、使う機会があればどちらも伸びます。混ざる時期があっても心配いりません。

Q4. 文字がなくても暮らせる?
A. 会話はできますが、遠くや未来へ正確に伝えるには文字が便利です。

Q5. 緊張して声が小さくなる…
A. おなかから息。最初の一文を暗記。ゆっくり・はっきりを意識。

Q6. けんかの後、なんて言えばいい?
A. 「さっきは言いすぎた。悲しい気持ちだった。ごめんね」——事実+気持ち+あやまりをセットで。

Q7. 手紙とメール、どっちがよい?
A. ゆっくり伝えたい・形に残したいなら手紙。急ぎや確認ならメールやメモ。

Q8. 外国の人に伝えるコツは?
A. ゆっくり・短い文・やさしい言葉・図や写真・指さし。笑顔も大事。

Q9. 話が長いと言われる…
A. 一文10秒・3項目まで・「結論→理由→お願い」で整理しよう。

Q10. 聞いてくれないと感じる…
A. 相手の名前を呼ぶ・目を合わせる・要点を1つに絞る・タイミングを変える。


用語じてん(やさしい言いかたで)

  • 声帯(せいたい):のどの中の小さなはりのような部分。ふるえて声になる。
  • 発音:音をはっきり出すこと。舌・くちびるの動きが大切。
  • 語い:知っていて使える言葉の数。
  • 文法:言葉をならべるきまり。伝わりやすさの土台。
  • 非言語:言葉を使わない伝え方(表情・手ぶり・視線など)。
  • 手話:手や指・表情で表す言語。目で見て理解する。
  • 点字:指でさわって読む文字。小さな点の組み合わせ。
  • 傾聴(けいちょう):相手の気持ちに寄りそって、ていねいに聞くこと。
  • やさしい日本語:だれにでも伝わるように、短く分かりやすく言いかえる日本語。
  • 要約:大事なところだけを短くまとめること。

まとめ:言葉は人と人、心と心をつなぐ力

  • 言葉は気持ちと考えを運ぶ魔法の道具。
  • 体(息・声帯・舌)と脳が協力して、会話が生まれる。
  • 表情・手ぶり・手話・点字・図・手紙・デジタルなど、伝え方はたくさん。
  • にこにこ・ゆっくり・みじかく・やさしくを合言葉に、今日から実践!

小さな一言が、だれかの一日を明るくします。まずは「ありがとう」から。


おまけ:ワークシート&チェックリスト

きょうの会話ふり返り

  • うれしかった一言:______________
  • やさしい言いかえ:______________
  • 明日ためす会話のコツ(1つ):______________

チェックリスト(できたら✓)

  • 結論→理由→お願いの順で話した
  • うなずき・あいづちで聞いた
  • 一文10秒を守った
  • 送る前にメッセージを読み返した
  • 誰にでも伝わる言い方をえらんだ

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