まばたきってなに?目がパチパチするしくみ
まばたきの意味と動き
まばたきとは、目をパチッと閉じたり開いたりする動きのことです。目の上にある「まぶた」が上下に動いて、目の表面をおおったり、はなしたりします。わたしたちは、1分間に10〜20回くらいまばたきをしています。1日にすると約2万回以上もしているんですよ。こんなにたくさんまばたきしているなんて、びっくりですね。
自分で気づかずにしているまばたき
まばたきは、テレビを見ていたり、本を読んでいたり、考えごとをしているときでも、自分で気づかないうちにしています。これは、体が自動で目を守るためにまばたきをしているからです。ねているとき以外は、起きているかぎりずっとまばたきしているんです。
まぶたのしくみと筋肉
まぶたには「眼輪筋(がんりんきん)」という丸い形の筋肉があって、この筋肉が動くことでまばたきができます。この筋肉はすごく細かく、やわらかい動きができるようになっています。とても小さな動きですが、目の健康を守るうえでとても大切な役割をしているんです。
なぜまばたきが必要なの?目を守る大切な理由
目にゴミやホコリが入らないようにする
外から飛んでくるゴミやホコリが目に入らないように、まばたきは目のふたのような働きをします。まばたきをすると、まぶたが上下にすばやく動き、目をさっとおおってくれるので、よけいなものが入らないようにガードしてくれるのです。
涙で目をうるおす
まばたきをすると、目の表面に「涙(なみだ)」が広がります。この涙はとても大切で、目がかわかないようにしたり、バイキンやチリから守ってくれたりします。まばたきがあるおかげで、涙がまんべんなく目全体に行きわたり、いつもピカピカの状態がたもたれているのです。
まばたきは目のストレッチとおやすみタイム
長いあいだ目をあけっぱなしにすると、目のまわりの筋肉がつかれてしまいます。まばたきをすることで、目のまわりがちょっとリラックスして休むことができるので、ストレッチのような役わりもあるんです。まばたきは、目にとってのちょっとした「ひとやすみ」なんですね。
まばたきの回数が変わるとどうなる?目のつかれとの関係
スマホやゲームでまばたきがへる
スマホやゲームに夢中になっていると、まばたきの回数がへってしまいます。これは目をじっと見開いたままになるからです。その結果、涙が目全体に行きわたらず、目がかわいてゴロゴロしたり、かゆくなったり、目やにが出やすくなったりします。
ドライアイってなに?
まばたきが少ないと「ドライアイ」という目の病気になることがあります。これは、涙が足りなくなって、目が乾いてしまう状態のことです。ドライアイになると、目がしょぼしょぼしたり、光がまぶしく感じたり、本や黒板の字が見にくくなったりすることもあります。
目がつかれるとどうなる?
まばたきが少なくて目がつかれると、頭がいたくなったり、集中できなくなったり、やる気が出なくなったりすることもあります。また、目のまわりがこったような感じになることも。だから、目の健康をまもるためにも、まばたきをしっかりすることがとても大切なんです。
目を大切にする生活の工夫をしよう!
こまめに休けいをとろう
テレビやゲーム、本を長い時間見るときは、20〜30分ごとに目を休めましょう。たとえば、遠くの山や空をながめたり、目をつむって1分間静かにしたり、目のまわりをそっと手であたためると、目がリラックスできます。
意識してまばたきをしてみよう
とくに、スマホを使っているときは、まばたきをする回数がへりがちです。「いままばたきしたかな?」とときどき考えて、意識してまばたきをするようにしましょう。「3・2・1でまばたき!」などのあそびにしても楽しいですよ。
食べものでも目の健康を守れるよ
にんじん、ほうれん草、ブルーベリー、さつまいもなど、目によいといわれる食べものを食べることも大切です。ビタミンAやルテイン、アントシアニンという成分が、目の働きを助けてくれます。おやつにドライフルーツを食べたり、ジュースを飲んだりするのもおすすめです。
まばたきのひみつをもっと知ろう!楽しい実験と豆知識
まばたきの回数をはかってみよう
1分間に自分が何回まばたきしているか、ストップウォッチで数えてみましょう。ゲームをしているときと、本を読んでいるとき、テレビを見ているときなど、いろいろな場面でくらべてみるとおもしろい発見があるかもしれません。
鏡でまぶたの動きを見てみよう
鏡の前でまばたきしてみると、まぶたの動きがよくわかります。ゆっくりまばたきして、どんなふうに閉じたり開いたりしているのかを観察してみましょう。指でまぶたの上にそっと手をのせて、動きを感じてみるのも楽しいです。
動物もまばたきしてるの?
人間だけでなく、犬やネコ、鳥もまばたきしています。目が乾かないように、ちゃんとまばたきしているんです。カエルやヘビ、魚などもそれぞれちがった方法で目を守っています。中には「まぶた」ではなく「瞬膜(しゅんまく)」といううすい膜で目をおおう動物もいて、これも自然のすごいしくみですね。
【まとめ】
まばたきは、目の健康をまもるためにとても大切な動きです。ゴミやホコリをふせいだり、涙で目をうるおしたり、目の筋肉を休ませたりと、いろいろな役わりがあります。
スマホやゲームをしているときはまばたきが少なくなりやすいので、意識してまばたきしたり、こまめに目を休けいしたりする工夫がひつようです。
また、まばたきについて知ることで、動物の目のふしぎや、体のしくみへの興味も広がります。これからも、目をたいせつにして、いろいろなことを元気に見ていきましょう!