「どうして給食のときや家で『よくかんで食べよう』って言われるの?」と疑問に思ったことはありませんか?食べ物をしっかりかむことには、実は体にも心にもたくさんの大切な理由があります。
今回は小学生にも分かるように、よくかむことの大きな役割や体のしくみ、毎日できるコツや楽しいチャレンジ法、かむことの歴史や世界の食文化、Q&Aまでたっぷりくわしく紹介します。毎日のごはんタイムをもっと健康的で楽しいものにするためのヒントがいっぱいです!
どうして食べ物をよくかむといいの?その理由をくわしく知ろう
かむことで消化がぐんとよくなる!
食べ物をよくかむと、口の中で細かくなり、のみこみやすくなります。かむ回数が増えることでだ液もたくさん出て、だ液の中の酵素(こうそ)がごはんやパンのデンプンを分解し、消化がスタート。胃や小腸でも食べ物がスムーズに動きやすくなり、栄養もきちんと体に吸収されます。
かむと味やにおいがよくわかる!
かむ回数が多いほど、食べ物の味やにおいがどんどん口の中に広がります。これによって食べることがもっと楽しくなり、野菜や苦手なものもおいしく感じられるようになるかもしれません。
かむことは脳や体の健康にも直結!
よくかむと、あごや顔の筋肉がきたえられるだけでなく、脳にも強い刺激が伝わります。これが集中力や記憶力アップにつながり、勉強や運動のパフォーマンスにもよい影響を与えてくれます。
免疫力アップや長生きにも関係
しっかりかむことで口の中のばい菌やウイルスが減り、全身の健康にもつながることが分かってきました。よくかむ人ほど長生きするという研究もあります。
かむことで体や心にどんな変化がある?身近な実感と科学
おなかの調子がよくなりやすい
よくかむことで食べ物が小さくなり、胃や腸での消化がスムーズに進みます。便秘になりにくく、おなかをこわしにくくなります。おなかの弱い人や食物アレルギーのある人にも大切なポイントです。
むし歯や口のトラブルを防ぐ力
かむとだ液がたくさん出て、口の中がうるおい、ばい菌が流されやすくなります。これによりむし歯や歯周病、口臭の予防にも役立ちます。特に甘いお菓子やジュースを飲んだあとは、かたいものをしっかりかむこともおすすめです。
食べすぎや肥満をふせぐコツ
よくかむと、脳に「もうおなかいっぱいだよ!」という信号が早く伝わります。早食いや丸のみは満腹を感じにくく食べすぎのもとですが、よくかむことで適量を食べられ、肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
気持ちが落ち着きリラックス効果も
よくかんでゆっくり食べると、気持ちが落ち着き、イライラやストレスが減ることが分かっています。勉強やスポーツ前の朝ごはんも、よくかむことで力が出やすくなります。
どうやったらよくかんで食べられる?毎日の工夫・チャレンジ法
一口ごとに30回かむ「チャレンジ」
まずは一口ごとに30回かむことを目標にしてみましょう。最初は数えながら、だんだん数えなくても自然によくかむクセが身につきます。家族や友だちと「かむ回数チャレンジ」をしてみるのも楽しいです。
かみごたえのある食材やメニュー選び
野菜やきのこ、お肉、いかやたこ、こんにゃく、ナッツ類、玄米パンなど、よくかまないと飲みこめない食材を取り入れると自然によくかみます。ハンバーグやカレーも、大きめに切ることでかむ回数が増えます。
一口を小さめに・箸を置いてみる
一口を小さめにして食べる、食べ物を口に入れたらいったん箸を置くことで、早食いを防ぎゆっくりかむ習慣がつきます。
「カムカム週間」や自由研究で記録
家族で「カムカム週間」をつくり、毎日のかむ回数や食事の感想を記録してみましょう。どのくらい変化があるか実験・自由研究にするのもおすすめです。
よくかんで食べるとどんな良いことがある?具体的な体験と小話
集中力・記憶力・運動能力もアップ
かむことで脳への血流が増え、集中力や記憶力が高まります。これはテストや授業、スポーツのパフォーマンスにも効果があります。
顔やあごの筋肉がきたえられる
よくかむことであごや顔の筋肉が強くなり、歯ならびや発音にもよい影響があります。大人になっても健康な歯やあごを保てます。
気持ちが落ち着きリラックスできる
イライラしているとき、ゆっくりよくかむだけで気持ちがスッキリしたりします。ガムをかむのもリラックスや集中に役立つといわれています。
世界の食文化と「かむ」こと
世界にはいろいろな食文化があり、アメリカやヨーロッパでも「よくかんで味わう食事」を大切にする国が多いです。昔の日本人も、今よりもっとよくかんで食べていたと言われています。
よくかんで食べることのポイント・効果まとめ
よくかむ理由 | 効果やポイント | 生活での工夫例 |
---|---|---|
消化がよくなる | おなかにやさしい、便通もよくなる、栄養が吸収されやすい | 一口30回かむ、食材を大きめに切る、よくかむ食材を選ぶ |
むし歯・病気をふせぐ | だ液が増えてばい菌が減る、むし歯・口臭・歯周病予防、免疫力アップ | 食後の歯みがき、かたい食材を食べる、水を飲む習慣 |
集中力・記憶力・運動力アップ | 脳や体への刺激で勉強やスポーツもはかどる | 朝ごはん・昼ごはんによくかむ、ガムやスルメも活用 |
食べすぎ防止・ダイエット | 満腹感を感じやすくなり、肥満や生活習慣病予防 | ゆっくり食べる、一口ごとに箸を置く、よくかむメニューに挑戦 |
あご・顔の筋肉強化 | 歯ならび・発音がよくなる、大人になっても健康な歯・顔づくり | よく笑いよくかむ、家族でかむ回数を記録、ガムやナッツでトレーニング |
リラックス・気持ち安定 | 落ち着き・ストレス減少、勉強や生活の切りかえ、睡眠にも効果 | 食事中はテレビを消して味わう、深呼吸しながら食べる、音を楽しみながら食べる |
世界の食文化を知る | 各国の食べ方や「よくかむ習慣」を学ぶことで視野が広がる | 世界の料理を作ってみる、海外の食事マナーを調べる |
【まとめ】
食べ物をよくかんで食べることは、消化や健康、むし歯やおなかの調子、脳や運動、気持ちの安定、そして世界の文化までさまざまな良いことにつながっています。家族や友だちと「よくかむチャレンジ」や「カムカム週間」を楽しみながら、毎日のごはんの時間をもっと健康的でハッピーなものにしましょう。よくかむことで、今日からあなたの体と心がぐんぐん元気になります!