アイスクリームってなに?どうやって作られるの?
アイスクリームは牛乳と砂糖のなかま
アイスクリームは、牛乳や生クリーム、砂糖、たまごなどをまぜて作られます。これらの材料をバランスよく混ぜて冷やすことで、なめらかでおいしいアイスになるのです。とくに、かき混ぜながら冷やすことで、小さな氷の粒になり、ふわっとやさしい口あたりがうまれます。アイスの食感は、空気の入り方によっても変わるんですよ。
アイスにはいろいろな種類がある
アイスクリームには、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」など、いくつかの種類があります。これは、牛乳や生クリームなど乳成分の量によって分けられています。乳脂肪がたくさん入っているアイスは、コクがあってクリーミーな味になり、乳成分が少ないものはシャリシャリとしたさっぱりした味になります。
なぜまぜながら冷やすの?
アイスはただ冷やすだけではガチガチに凍ってしまいます。かきまぜながら冷やすと、材料の中に小さな氷の粒ができて、なめらかな食感になります。また、かき混ぜることで材料全体が均等に冷え、空気も入り込むため、ふんわりとした口あたりになるのです。アイス職人さんたちは、このタイミングにとてもこだわっているんですよ。
どうしてアイスクリームは冷たいの?
アイスは「冷凍庫」で冷やして作る
アイスクリームが冷たいのは、マイナス18℃以下の冷凍庫で冷やされているからです。家庭用の冷凍庫やアイス工場の冷凍機で材料をすばやく冷やし、氷の粒ができるようにします。冷やし方が遅いと、大きな氷の粒になってしまって、おいしさがへってしまうんです。
熱はどこへいくの?
アイスを冷たくするというのは、材料の中にある熱(ねつ)を外に出すこと。冷凍庫の冷たい空気が、材料の熱をすばやくうばっていくことで、どんどん冷たくなります。熱がなくなっていくから「ひんやり」と感じるんですね。これは「熱のうつりかわり」という理科の大事なしくみです。
手でさわるとどうしてひんやりするの?
アイスを手で持つと、手の熱がアイスにうばわれていきます。これがひんやりする正体です。口に入れたときも、体の中のあたたかさがアイスに伝わって、冷たく感じるんです。これは冷たいものに触れたときに体の熱が移動するからなんですよ。
アイスがとけるのはなぜ?とける速さのひみつ
気温が高いとすぐとける!
外が暑いと、アイスのまわりにある空気の熱がどんどん中に入ってきて、アイスがとけてしまいます。特に夏の外では、アイスはあっという間にやわらかくなってしまいますね。だからこそ、すぐに食べることが大事なんです。
とける速さはアイスの種類によってちがう
アイスクリームやラクトアイス、シャーベットでは、とける速さがちがいます。ラクトアイスは水分が少なめで油分が多いため、ゆっくりとけるのが特徴です。一方で、シャーベットは水分が多く、すぐにとけやすいんです。アイスの材料の違いが、こうした変化を生んでいるのです。
とけてもまた冷やせば固まるの?
アイスがとけてしまっても、冷凍庫でまた冷やせば固まりますが、最初のなめらかさは戻ってきません。一度とけたことで氷の粒が大きくなり、シャリシャリとした食感になってしまいます。とける前に食べきるのがいちばんおいしい方法ですね。
アイスの冷たさはどうやって守られている?
保冷バッグやドライアイスで守る
アイスを持ち帰るときは、保冷バッグやドライアイスが活やくします。とくにドライアイスはマイナス78℃というとても低い温度で、アイスの温度をしっかり守ってくれます。遠くのスーパーから家まで運ぶときにも大活やくです。
アイスのふくろも工夫されている
アイスのパッケージには、冷たさを外に逃がさないようにするための素材が使われています。銀色の内ぶくろや分厚い紙、発泡スチロールなどが、アイスの温度をできるだけ長くキープしてくれます。見た目だけでなく、中身を守る工夫がいっぱいなんです。
冷凍庫の開けしめにも注意!
家の冷凍庫のドアを何回も開け閉めすると、中の冷気が逃げてしまいます。これが続くと、アイスが少しずつとけてしまい、品質が落ちる原因になります。冷凍庫の開け閉めはできるだけ少なく、すばやくするのがポイントです。
アイスクリームで自由研究や実験をしてみよう!
アイスを手作りしてみよう
ビニール袋に牛乳、砂糖、生クリームなどを入れて、それを氷と塩の入った袋の中でふりふりすると、かんたんに手作りアイスができます。塩を入れると、氷の温度がさらに下がるので、アイス作りにぴったりなんです。まるで理科の実験みたいですね。
とける速さをくらべる実験
シャーベット、ラクトアイス、アイスクリームを同じ場所に並べて、とける時間をストップウォッチで計ってみましょう。カップにふたをした場合と、開けた場合でどうちがうかなど、いろんな条件で比べると、新しい発見があります。
アイスの中の空気を調べてみよう
アイスの断面をスプーンなどでそっと切ってみると、小さなあながあいているのがわかります。これはまぜながら空気を入れたあと。たくさん空気が入っていると、ふんわりとした食感になるんです。この空気の入り方が、おいしさのカギなんですね。
アイスクリームのひみつまとめ表
ひみつのポイント | 説明 | 自由研究アイデア |
---|---|---|
冷たい理由 | 冷凍庫で冷やして熱を外に出すしくみ | 氷と塩で手作りアイス実験 |
とける理由 | 外の熱が入ると中があたたまりどろっとなる | 気温ととける速さの関係をくらべよう |
食感のひみつ | 空気を入れながらまぜることでふんわりやわらかくなる | アイスを切って空気のあとを見てみよう |
冷たさの守り方 | ドライアイスや保冷バッグ、パッケージで温度をキープ | 保冷方法による温度変化をくらべよう |
とけた後のちがい | 再冷凍すると氷の粒が大きくなって食感が変わる | 再冷凍と新しいアイスをくらべよう |
【まとめ】
アイスクリームが冷たいのは、冷凍庫のはたらきと、材料の中の熱が外に出ていく「熱のうつりかわり」のしくみによるものです。なめらかな食感やとけるタイミング、冷たさを守る工夫まで、アイスにはたくさんの理科のひみつがつまっています。
この夏は、アイスを食べるだけでなく、その冷たさやとける速さの理由についても考えてみてください。実験や自由研究を通して、アイスのふしぎをもっと知ることができますよ。楽しく食べて、楽しく学べる、まさに一石二鳥ですね!