コンビニ、ゲーム、スマホ、アイスクリーム……毎日の生活の中で、カタカナで書かれた言葉をたくさん見かけますよね。昔にくらべて、カタカナの言葉(=カタカナ語)はとても多くなっています。いったいなぜ、こんなにカタカナ語がふえているのでしょうか?
この記事では、カタカナ語がふえた理由、使われている場面、日本語とのちがい、カタカナ語の長所と短所、そして上手な使い方まで、小学生でも楽しくわかるようにていねいに解説します。言葉のひみつや、言葉の世界がどんどん変わっていく様子をいっしょに学んでいきましょう!
カタカナ語ってなに?どうしてカタカナで書くの?
カタカナ語とは外国から来た言葉のこと
カタカナ語は、英語をはじめとした外国の言葉が日本語になったものです。たとえば「バナナ」「バス」「テレビ」など、今では当たり前に使われている言葉も、もともとは外国語でした。外国から入ってきたものを日本語として使いやすくするために、カタカナで表しています。
カタカナで書くのはなぜ?
日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」という3つの文字があります。カタカナは、外国の言葉や、特別な意味をもつ言葉に使われることが多いです。「この言葉は日本語ではないよ」「ちょっと特別な言葉だよ」という合図として、カタカナが使われます。お店の名前や会社名など、目立たせたいときにもカタカナが選ばれることがあります。
和製英語って知ってる?
「カタカナ語」には、日本で作られた“なんちゃって英語”もあります。たとえば「サラリーマン」や「コンセント」などは、日本だけで使われている言葉で、英語圏の人には伝わらないこともあります。こうした言葉は“和製英語”と呼ばれ、日本独自の文化を表しているともいえます。ほかにも「マンション」「ペットボトル」「パソコン」など、外国人には通じない日本オリジナルの言葉がたくさんあるのです。
カタカナ語と外来語のちがい
「外来語」とは外国から入ってきた言葉すべてをさしますが、「カタカナ語」は特にカタカナで表すものをいいます。中国語や韓国語、フランス語など、いろいろな国の言葉もカタカナ語になっています。
なぜカタカナ語が増えてきたの?その背景を見てみよう!
外国文化との関わりがふえたから
昔とちがって、外国の音楽や映画、ファッション、食べ物などがたくさん日本に入ってくるようになりました。こうした新しい文化といっしょに、その名前や表現も日本語にとけこんでいきます。ハンバーガーやピザ、コンサートやライブなども、そうしたカタカナ語の例です。
英語を学ぶ機会が増えたから
学校で英語の授業が始まったり、テレビやインターネットで英語があふれていたりと、英語にふれる機会がとても多くなっています。その結果、英語の単語をそのままカタカナ語として使うことが増えているのです。国際化やオリンピック、海外旅行の普及も理由の一つです。
新しいモノには新しい言葉が必要!
スマートフォン、SNS、アプリ、AI(エーアイ)など、最近登場した道具や技術には、それまでの日本語にはなかった名前が必要です。だから、もともとの英語の言葉をカタカナで使うようになったのです。ITやゲームの世界では毎年新しいカタカナ語が生まれています。
広告やメディアの影響も大きい
テレビCMやポスター、ネット広告などでも、カタカナ語は「新しい!」「かっこいい!」というイメージを伝えるためによく使われます。お店や商品の名前にもカタカナ語がどんどん増えています。
昔からあったカタカナ語も
カタカナ語が急に増えたように見えますが、実は江戸時代や明治時代から外国語は日本に入ってきていました。パンやビール、ガラス、シャツなども昔から使われてきたカタカナ語です。
カタカナ語はどんな場面で使われているの?
ふだんの生活の中にカタカナ語がいっぱい!
「パン」「ジュース」「アイスクリーム」「ゲーム」「テレビ」「コンビニ」など、毎日の生活の中でカタカナ語をたくさん使っています。気づかないうちに、カタカナ語はみんなの生活にとけこんでいます。スーパーマーケットやファストフード店などにもカタカナ語がならんでいます。
お店・学校・テレビ・広告などでも大活やく!
スーパーのチラシや、お店のポスター、学校のプリント、テレビのニュースやバラエティ番組にも、カタカナ語がたくさん登場します。「キャンペーン」「イベント」「セール」「チャレンジ」などが代表的ですね。家電量販店やファッションブランドにもカタカナ語が多いです。
音楽やスポーツ、ゲームの世界にもカタカナ語が!
音楽の「ライブ」「コンサート」「アルバム」、スポーツの「ゴール」「パス」「トレーニング」、ゲームの「レベルアップ」「アイテム」「ボーナス」など、さまざまなジャンルでカタカナ語が大かつやく中です。アイドルやアニメの世界にもカタカナ語が増えています。
学校や勉強でも使われるカタカナ語
「テスト」「ノート」「ペン」「コンパス」「プロジェクト」など、学校や勉強の中でもたくさんのカタカナ語が使われています。先生や友だちとの会話でも、意外と多くのカタカナ語が使われていることに気づくはずです。
日本語とカタカナ語のちがいをくらべてみよう!
同じ意味でも言い方によって印象がちがう
たとえば「スタート」は「はじまり」、「ゴール」は「しゅうりょう」など、日本語でも言いかえができます。ですが、カタカナ語は“かっこよく”“新しく”聞こえるため、わざと使われることがあります。「チャレンジ」「トライ」なども同じ意味ですが、少し気分が変わる言葉です。
カタカナ語は時代の風を感じさせる
カタカナ語には、なんとなく今っぽい印象があります。「トレンド」「スタイル」「リーダーシップ」などは、使うだけで現代的な感じを出すことができます。新しいものや考え方、ファッションやスポーツの分野ではカタカナ語が人気です。
むずかしいカタカナ語には注意!
「サステナビリティ」「プラットフォーム」「アカウンタビリティ」など、大人でも意味がわかりにくいカタカナ語も増えています。意味があいまいなまま使うと、相手に正しく伝わらないこともあります。漢字やひらがなとちがって、意味がわかりにくいことがあるので、気をつけましょう。
カタカナ語は便利だけど、使いすぎに注意
カタカナ語は新しくて便利ですが、使いすぎるとわかりにくくなることもあります。年配の方や小さな子どもには通じないことがあるので、相手に合わせて使い分けることが大切です。
カタカナ語と上手につき合うには?
わからない言葉はすぐに調べよう!
新しい言葉やむずかしいカタカナ語に出会ったら、すぐに調べてみましょう。辞書やインターネットを使えば、正しい意味がすぐにわかります。家族や先生に聞くのもいい方法です。意味を知れば、会話や勉強にも役立ちます。
自分の言葉で言いかえてみる練習をしよう
カタカナ語をそのまま使うだけでなく、「自分の言葉」で言いかえてみると、もっとよく意味がわかるようになります。「スマホ」は「けいたいでんわ」、「プレゼント」は「おくりもの」、「イベント」は「行事」など、ちょっとした工夫でわかりやすくなります。
相手にわかるように伝えることが大事!
言葉は相手に伝えるためのもの。かっこいい言葉を使うよりも、大切なのは「相手にわかってもらうこと」です。カタカナ語を使うときも、相手がわかるかどうかを考えて言葉を選びましょう。おじいちゃんおばあちゃんや小さな子にも伝わるように工夫してみてください。
言葉は時代とともに変わるもの
カタカナ語だけでなく、日本語も少しずつ変化しています。昔はなかった言葉が生まれたり、意味が変わったりします。言葉の変化をおもしろがって、いろんな言葉にふれてみましょう。
まとめ:カタカナ語が増える理由をおぼえよう!
ポイント | 説明 |
---|---|
カタカナ語とは? | 外国から来た言葉をカタカナで表したもの |
なぜふえたの? | 外国文化の流入、英語教育、新しいモノの登場、国際化、広告・メディアの影響など |
どこで使う? | 生活、学校、スポーツ、広告、ゲーム、音楽など多くの場面 |
日本語とのちがい | 同じ意味でも印象がちがい、使い方によって伝わりにくいこともある |
上手につき合うには? | 調べて理解し、自分の言葉で言いかえる力を身につけよう!相手に合わせて使い分けよう! |
カタカナ語は、世界とつながるための大切な言葉でもあります。むずかしいと思っても、意味を知って使いこなせば、とても便利で楽しいものになります。これからもいろんな言葉に出会ったら、こわがらずに調べて、どんどん言葉の世界を広げていきましょう!時には家族や友だちと、「このカタカナ語の意味はなにかな?」と話し合ってみるのもおすすめです。