「どうして人は年をとるの?」と考えたことはありませんか?大人やおじいちゃん、おばあちゃんの顔や体は、子どもの時とちがうように見えます。赤ちゃんの頃はみんな小さくてかわいいけれど、成長すると体も大きくなり、やがて年をとっておじいちゃんやおばあちゃんになります。
今回は、人が成長したり年をとったりする理由、体の中で起きていること、健康に長生きするためのヒント、そして生き物みんなに起こる「老化」のふしぎについて、小学生にも分かる言葉でボリュームたっぷりに解説します!
年をとるってどういうこと?年齢と体の変化をじっくり見てみよう
生まれたときから始まる「成長」と「老化」
人は赤ちゃんとして生まれ、毎日少しずつ体が大きくなります。歩けるようになったり、歯が生えたり、学校に通ったりと、できることも増えていきます。成長期になると身長や体重もグングン伸びて、筋肉や骨も強くなります。でも、大人になるとそのスピードはだんだん遅くなり、やがて体や顔が少しずつ変化し始めます。これが「老化」のはじまりです。
「成長」と「老化」って何がちがう?
「成長」は体や心が新しく大きくなることです。反対に「老化」は、体の力が少しずつ弱くなり、しわができたり白髪になったり、動きがゆっくりになることをいいます。成長も老化も、毎日少しずつ進んでいるのです。
すべての生き物が年をとる
人間だけでなく、犬や猫、鳥、魚、木や花など、地球上のすべての生き物は生まれてから成長し、やがて年をとります。大きなクジラも、小さなカブトムシも、植物もみんな体の中で変化しています。
体や心の成長と老化
年をとると、体だけでなく、考え方や心の動きも少しずつ変わります。いろいろな経験や思い出が増えることで、心も成長したり、ゆっくりと老化していくのです。
人の体はどうして成長するの?細胞・ホルモン・栄養のふしぎ
体の中で何が起きている?「細胞」のしくみ
人の体は、およそ37兆個もの「細胞(さいぼう)」とよばれる小さなパーツが集まってできています。赤ちゃんの時は細胞も少ないですが、どんどん細胞が分かれて増えることで体が大きくなります。けがをしたときにカサブタができて治るのも、細胞が新しく生まれてはたらいているからです。
成長ホルモンのひみつ
成長を支えているのは「ホルモン」という体の中から出る特別な物質です。なかでも「成長ホルモン」は、骨や筋肉、内臓(ないぞう)を強く大きくしたり、身長や体重を伸ばしたりします。夜よく眠ることで成長ホルモンがたくさん出るので、早寝早起きはとても大事です。
食べ物のパワーで体ができる
体を作るためには、ごはんや野菜、肉、魚、卵、牛乳などから栄養をしっかり取ることが大切です。食べ物の中の「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」などを使って、細胞が毎日新しく作られています。
成長のスピードはいろいろ
人によって身長が伸びる時期や、顔つき・声の変化も少しずつちがいます。男の子と女の子で成長のパターンがちがうこともありますが、みんな自分のペースで成長しています。
どうして年をとると体が変わるの?老化のしくみとサイン
細胞の「寿命」と入れかわり
成長期が終わった後も、体の細胞は毎日古くなったり新しくなったりしています。でも、年をとると細胞が新しく生まれる力がゆっくりになったり、元気がなくなったりしてしまいます。これが「老化」のスタートです。
老化のサインを探してみよう
年をとると、しわや白髪が増えたり、筋肉や骨が弱くなったり、目や耳が見えにくく・聞こえにくくなったりします。また、体がかたくなったり、動きがゆっくりになることもあります。こうした変化はみんな、体の細胞のはたらきがゆるやかになっているからです。
心も老化する?
体だけでなく、物忘れが多くなったり、昔ほど早く計算できなくなったりと、頭や心も少しずつ変化します。でも、友達と話したり新しいことにチャレンジしたりすると、心の若さは保てるとも言われています。
老化を早めるもの・遅らせるもの
タバコやお酒の飲みすぎ、ストレスが多い生活は老化を早めてしまいます。逆に、バランスの良い食事や運動、よく眠ること、友達や家族と笑って過ごすことは、老化をゆっくりにして元気な体を保つヒケツです。
どうすれば元気に長生きできるの?健康と長寿のための生活習慣
食事と運動の大切さ
いろいろな野菜や果物、肉や魚、牛乳などをバランスよく食べること、体を動かす遊びや運動を毎日することで、細胞が元気になり、体が強くなります。食事と運動は長生きのもとです。
よく眠ること・休むことの力
夜しっかり眠ることで、体の中でたくさんの細胞が新しく生まれ、体の調子がととのいます。眠ることは成長だけでなく、元気で長生きするためにもとても大切です。
心の健康も忘れずに
友だちや家族と遊んだり話したり、好きなことにチャレンジしたりして、心も元気に保つことが長生きのヒケツです。ストレスや悲しい気持ちをためすぎないようにしましょう。
医学の進歩と健康診断
今は昔よりも医学や科学が進歩して、病気になっても治療を受けたり、予防する方法が増えました。健康診断や予防接種も長生きにつながります。
世界の長寿の人たち
日本や世界には100歳をこえても元気な「長寿(ちょうじゅ)」の人がたくさんいます。共通しているのは、よく歩く、よく笑う、家族や友だちとの時間を大切にしていることです。
成長・老化・長寿のひみつまとめ
できごと | なぜ起こる? | 体や心の変化ポイント |
---|---|---|
成長 | 細胞がどんどん増えて体が大きくなる | 身長・体重アップ、骨や筋肉が強くなる、できることが増える |
老化 | 細胞の力が弱まり、古くなっていく | しわ、白髪、筋肉の減少、体の動きがゆっくりになる、物忘れなど |
健康な長生き | 食事・運動・睡眠・心の健康を大事にする | 元気な体、心の若さ、長寿 |
医学の進歩 | 科学やお医者さんの力で病気が治りやすくなった | 寿命がのびる、健康診断や予防接種の大切さ |
世界の長寿の人たち | よく歩く、よく笑う、家族や友だちと過ごす習慣 | 100歳をこえても元気な人が多い、楽しい毎日をすごしている |
バランスのよい生活 | 栄養のある食事・規則正しい生活・よく眠ること | 成長・健康・老化予防のカギ、毎日が元気になる |
【まとめ】
人はみんな赤ちゃんから成長し、大人になり、そして年をとります。体の細胞が増えたり、ゆっくりになったり、元気がなくなったりすることで、体や心も変化します。健康に長生きするためには、食事・運動・睡眠・心の元気、どれもとても大切です。毎日の生活の中で、自分や家族の体や心の変化に気づいたり、友だちと楽しく過ごしたり、好きなことにチャレンジすることが、元気な毎日をすごすヒケツです。未来の自分のために、今できることをたくさん見つけていきましょう!