【小学生向けに解説】なぜ地球には海と陸があるの?地球の成り立ちと自然のバランスのふしぎ

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おもしろ雑学

地球ってどんな星なの?

地球の形と大きさ

地球は、私たちが住んでいる「まるい星」です。遠くから見るとボールのように見えますが、実は少しつぶれたたまごのような形をしています。地球のまわりには大気(たいき)とよばれる空気の層があり、このおかげで人間や動物、植物が生きていけます。

地球の赤道(まんなかの一番広いところ)の長さは約4万キロメートルもあり、飛行機でぐるっと1周するのに何十時間もかかるほど大きな星です。しかも地球は自転(じてん)しながら、太陽のまわりを公転(こうてん)しているので、昼と夜ができたり、季節がうつりかわったりします。

地球の中身としくみ

地球の中は「たまねぎ」のように何重にも層(そう)になっています。一番外がわは「地殻(ちかく)」といって、私たちが住んでいるところです。その下には「マントル」というとても熱い部分があり、さらに奥には「外核(がいかく)」と「内核(ないかく)」があります。

マントルの中では高温でドロドロの物質がゆっくりと動いていて、これがプレートという大きな地面の板を少しずつ動かしているのです。この動きが火山の噴火や地震の原因になることもあります。

陸と海のわりあいと分布

地球の表面は、海が約70%、陸が約30%をしめています。つまり、地球のほとんどは水におおわれているということです。この広い海は、太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南極海などにつながっています。

陸は大きくわけると6つの大陸(だいりく)があります。アジア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアです。そして、南極大陸も氷におおわれた特別な大地としてあります。


陸と海はどうやってできたの?

地球が生まれたころのようす

今からおよそ46億年前、宇宙には小さなチリやガスがたくさんただよっていて、それらが集まって地球ができました。そのころの地球は、マグマのようにドロドロでとても熱く、火山があちこちでふんかしていました。

空には水蒸気や二酸化炭素(にさんかたんそ)がまい上がり、大気ができはじめました。やがて、地球が少しずつ冷えていくと、空にあった水蒸気が雨になってふりそそぐようになります。

雨がふって海になった

たくさんの雨が長い時間ふり続けた結果、地面のへこんだところに水がたまっていきました。これが、地球の最初の海「原始の海(げんしのうみ)」です。この海はだんだん広がり、深くなり、やがて今のような大きな海へと変わっていきました。

このときにできた水は、太陽の熱で水蒸気になって空にのぼり、また雨になって地面にふる「水の循環(じゅんかん)」というしくみもできあがりました。今でもこのしくみが続いているから、私たちは水を使うことができるのです。

陸のたんじょうと変化

地球の表面には「プレート」とよばれる大きな石の板のようなものがあり、それがゆっくり動いています。このプレートがぶつかりあったり、すれちがったりすることで、山や大地がもり上がって、陸地ができました。

火山のふんかによってできた島や山も、陸地の一部です。時間がたつにつれて、川の水や風が山や岩をけずって土がたまり、なだらかな地形になっていきました。こうして、今のように海と陸がはっきり分かれた地球ができあがったのです。


どうして海と陸が今もあるの?

プレートの動きと自然のバランス

地球の内部では、今もマントルが流れ続け、プレートが少しずつ動いています。この動きはとてもゆっくりですが、何百万年という時間の中で、山ができたり海が広がったりする大きな変化を生み出しています。

たとえば日本列島も、プレートの動きによって生まれた島国です。海の下からマグマがふき出して島になったり、大きな地震で地面がもち上がったりして、陸がふえてきたのです。

海の重さと陸の高さのちがい

海はたくさんの水をたくわえていて、その重さで地面がへこんで見えます。一方、陸には水がないので、へこまずにそのままの高さで残ります。こうして海と陸には自然な高さのちがいができるのです。

また、氷河(ひょうが)や川の水が流れることで、少しずつ地形がけずられて、海や陸の形が変わっていくこともあります。

地球の環境と生き物のためのしくみ

地球に海と陸の両方があることで、たくさんの生き物がそれぞれの場所でくらすことができます。海には魚やクジラ、クラゲなどがすみ、陸には人間や動物、木や草がすんでいます。

もし、全部が海だったら陸の生き物は生きられないし、全部が陸だったら水がなくて生き物は生きていけません。このバランスこそが、地球をいのちあふれる星にしているのです。


陸と海をくらべてみよう!

比べる項目陸地(りくち)海(うみ)
面積地球の約30%地球の約70%
高さ・深さ山や谷があり、場所によって高低差が大きい平らに見えるが、場所によっては深く、最も深い場所は1万m以上もある
生き物人間、動物、植物、虫などがすんでいて、いろいろな生態系がある魚、イルカ、クジラ、海草、クラゲなど、水中で生きる生き物がすんでいる
成り立ちプレートの動きや火山のふんか、土や岩の積み重ねでできた雨や水蒸気が集まり、水がたまってできた
色や見た目のちがい緑や茶色、白い雪など、四季により景色が変わる青やみどりで、太陽の光でキラキラ光ることもある

地球に海と陸があることのすごさ!

海と陸でちがう生き方がある

海の中では泳いだり、ういたりして生きる生き物が多くくらしています。いっぽう、陸の上では歩いたり、はねたり、空を飛んだりする生き物がいます。このちがいがあるからこそ、地球にはとてもたくさんの種類の生き物がすんでいます。

陸のおかげで人間は生活できる

私たち人間は、陸の上で家を建て、野菜やお米を育て、学校や町を作って生活しています。もし陸がなかったら、私たちは住む場所も食べるものもなくなってしまいます。

また、陸地には鉱物(こうぶつ)や石油など、大切な資源もかくされています。こうした資源を使って、電気を作ったり、道具を作ったりすることができるのです。

海は水といのちの宝庫(ほうこ)

海には、たくさんの水がたまっていて、地球の気温や天気をととのえる大切なはたらきをしています。また、魚や貝などのおいしい食べ物のもとや、くすりに使える生き物もたくさんすんでいます。

海は、地球の命のバランスをたもつために、とても大切な存在です。これからも海をきれいにして、大切にしていくことが必要です。


【まとめ】

地球に海と陸があるのは、何十億年もの長い時間の中で、地球が冷えて水がたまり、プレートが動いて山や大地ができたからです。このおかげで、私たち人間もたくさんの生き物も、それぞれの場所で元気にくらすことができています。

海と陸のしくみや成り立ちを知ることは、地球のことをもっと大切に思うきっかけになります。これからも自然や環境を大切にして、地球のふしぎを楽しく学んでいきましょう!

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