1ヶ月に1kg痩せるには?無理なく続けられる健康的ダイエット法を徹底解説

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知識 経験

「激しい運動は苦手だけど痩せたい」「リバウンドせずに細く長く続けたい」――そんな願いに応えるのが、**1ヶ月に1kgずつ落とす“ゆるやかダイエット”**です。脂肪1kg=約7,200kcalという前提から逆算し、1日あたり約240kcalの赤字を無理なく積み上げれば、体への負担を抑えつつ確実に前進できます。

本稿では、カロリーの考え方/食事の整え方/運動が苦手でもできる動き方/睡眠と心の整え方/30日ロードマップ/外食・出張の乗り切り方まで、今日から使える具体策を完全網羅。表・早見表・チェックシートも豊富に添え、実践を後押しします。


  1. 基本戦略:1ヶ月に1kg痩せるカロリー設計
    1. 1-1.脂肪1kg=約7,200kcal、1日▲240kcalを積み上げる
    2. 1-2.“二刀流”が代謝を守る(食事×活動)
    3. 1-3.安全ラインと目安
    4. 1-4.ざっくり消費量を知る(歩数・家事)
  2. 食事計画:満足感を保ちながら自然に減らす
    1. 2-1.たんぱく質を“毎食”の柱に(体重×1.0〜1.2g/日)
      1. たんぱく質 1食の目安表
    2. 2-2.“良い主食”と食物繊維で間食を減らす
      1. 主食の量ガイド(手ばかり)
    3. 2-3.脂の“量より質”、調理を替える
    4. 2-4.“よく噛む・順番を整える・夜は軽め”
    5. 2-5.調味料で差が出る“ひとさじ術”
      1. 置き換えアイデア表(定番)
    6. 2-6.間食200kcal以内リスト
  3. 動きの計画:運動が苦手でも確実に消費
    1. 3-1.“歩く・階段”を日課に(NEATを稼ぐ)
      1. 歩数の目安
    2. 3-2.家でできる自重トレを“短く深く”
      1. 10分メニュー(例)
    3. 3-3.“ながら動作”で積み上げる
      1. 1日▲240kcalを作る組み合わせ例
    4. 3-4.雨の日・在宅の日の代替案
  4. 睡眠・メンタル・習慣:リバウンドを防ぐ土台
    1. 4-1.睡眠は“食欲のブレーキ”
    2. 4-2.就寝前90/60/30分ルール
    3. 4-3.ストレス対策は“毎日少し”
    4. 4-4.女性の周期・体調に合わせて調整
    5. 4-5.“できたこと”を数える
      1. 一週間のならし計画(例)
  5. 実践ツール:モデル献立・買い物リスト・チェック表
    1. 5-1.一日のモデル献立(例)
    2. 5-2.作り置きと買い物のコツ
    3. 5-3.外食・コンビニの選び方
    4. 5-4.毎日のチェック表(印刷推奨)
    5. 5-5.30日ロードマップ(例)
  6. よくある“つまずき”→すぐ効く修正案
  7. よくある質問(Q&A)
  8. 用語の小辞典(やさしい言い換え)

基本戦略:1ヶ月に1kg痩せるカロリー設計

1-1.脂肪1kg=約7,200kcal、1日▲240kcalを積み上げる

脂肪1kgを落とすには、総カロリー収支で約7,200kcalのマイナスが必要です。30日で割ると1日あたり約240kcal。食事だけ・運動だけに偏らず、食事▲150kcal+活動▲90kcalなど**“小さな赤字の重ね合わせ”**が成功の近道です。

赤字づくりの比率例
A:食事▲200+活動▲40
B:食事▲150+活動▲90
C:食事▲120+活動▲120
自分の生活に合わせて、週単位で微調整しましょう。

1-2.“二刀流”が代謝を守る(食事×活動)

極端な食事制限は筋肉の減少・冷え・代謝低下を招きがち。軽い活動を足して筋肉を守ることで、同じ赤字でも体が楽で、リバウンドしにくい流れを作れます。

1-3.安全ラインと目安

  • 安全な赤字の目安:総消費の10〜20%以内(小柄・高齢・持病ありは低めで)。
  • 週で見る習慣:1日の誤差は大きいので、7日合計で▲1,700kcal前後を目指す。
  • 数字のぶれ:体重は水分で±1kg動くことも。1〜2週間の平均で判断。

1-4.ざっくり消費量を知る(歩数・家事)

活動目安時間/量消費量の目安
早歩き30分▲120〜180kcal
階段の上り10分▲70〜120kcal
掃除・片づけ30分▲60〜100kcal
自重トレ(軽め)10分▲40〜80kcal
入浴(湯船)20分▲20〜40kcal

食事計画:満足感を保ちながら自然に減らす

2-1.たんぱく質を“毎食”の柱に(体重×1.0〜1.2g/日)

筋肉を守るには体重×1.0〜1.2g/日のたんぱく質を目安に。例:鶏むね・卵・豆腐・納豆・魚・ヨーグルト。主食+主菜+汁+野菜の形にすると不足しにくく、満腹感が長持ちします。

たんぱく質 1食の目安表

食品量の目安たんぱく質熱量の目安
鶏むね(皮なし)手のひら1枚(100g)22g110kcal
2個12g150kcal
木綿豆腐1/2丁(170g)11g120kcal
納豆1パック8g100kcal
ツナ水煮1缶12g70kcal
ヨーグルト無糖200g7g120kcal

2-2.“良い主食”と食物繊維で間食を減らす

白米だけでなく、雑穀・玄米・オートミール・全粒粉パンを取り入れると、ゆるやかな満腹が続きます。野菜・海藻・きのこ・豆で食物繊維を足すと、血糖の波が小さくなり、夜のつまみ食いが減ります。

主食の量ガイド(手ばかり)

主食量の目安備考
ごはん茶碗軽め1杯(120〜150g)小盛りで▲50〜100kcal
パン手のひらサイズ1枚全粒粉なら腹持ち◎
うどん・そば両手1杯(ゆで)具を増やし麺を少なめに

2-3.脂の“量より質”、調理を替える

揚げ物の頻度を減らし、焼く・蒸す・煮るへ置き換え。油は小さじ1から量り、マヨ・ドレッシングは別添えで“つける量”を調節。魚の脂やオリーブ油など質の良い脂は適量残すと満足度が保てます。

2-4.“よく噛む・順番を整える・夜は軽め”

20〜30回噛む汁物→野菜→主菜→主食の順で、寝る3時間前までに夕食。これだけで食べすぎと夜の胃もたれを防げます。

2-5.調味料で差が出る“ひとさじ術”

  • 砂糖→少量のはちみつ/みりんへ置き換え
  • マヨ・ケチャップ→小さじ計量で半量に
  • ドレッシング→酢+少量の油+塩で自家製
  • しょうゆはスプレーor「つける」

置き換えアイデア表(定番)

よくある選択置き換え例目安差分
菓子パンおにぎり+ゆで卵▲150〜200kcal
から揚げ定食焼き魚定食▲200〜300kcal
生クリーム系デザートヨーグルト+果物▲150kcal
砂糖入り飲料500ml無糖茶・炭酸水▲150〜200kcal

2-6.間食200kcal以内リスト

  • 無糖ヨーグルト200g+はちみつ少々
  • 素焼きナッツ15〜20g
  • 寒天ゼリー1個+果物少量
  • ゆで卵1〜2個
  • 小袋煎餅(塩分控えめ)

動きの計画:運動が苦手でも確実に消費

3-1.“歩く・階段”を日課に(NEATを稼ぐ)

早歩き30分でおよそ**▲120〜180kcal**。通勤で一駅歩く/エレベーターより階段を選ぶだけでも積み上がります。姿勢を伸ばし腕を振ると同じ時間でも消費が増えます。

歩数の目安

  • まずは7,000歩/日、慣れたら9,000〜10,000歩へ。
  • 在宅日は**“3分×5回”の室内歩き**で補う。

3-2.家でできる自重トレを“短く深く”

スクワット・プランク・かかと上げ各1分×2〜3周。週2〜3回で十分。筋肉を保てば基礎代謝が落ちにくく、見た目の引き締まりも早いです。

10分メニュー(例)

1)スクワット40秒+休20秒
2)プランク40秒+休20秒
3)ヒップリフト40秒+休20秒
4)もも上げ40秒+休20秒
5)ストレッチ2分

3-3.“ながら動作”で積み上げる

テレビの間に踏み台昇降、歯磨き中にかかと上下、信号待ちで片脚立ち。これら日常のこまめな動きが、実は大きな差になります。

1日▲240kcalを作る組み合わせ例

組み合わせ食事の工夫活動の工夫合計赤字
A:最小限で堅実夜の菓子▲120kcal早歩き20分▲80kcal▲200kcal(+入浴・家事で▲40kcal)
B:王道バランス主食を半量▲150kcal早歩き30分▲150kcal▲300kcal(余裕を作る)
C:外食多めの日揚げ物→焼き物▲200kcal階段+立ち仕事▲60kcal▲260kcal

コツ:疲れるほどやらない。“少し息が上がる”強度を毎日が続きます。

3-4.雨の日・在宅の日の代替案

  • 3分エクササイズ×5回(合計15分)
  • 室内踏み台昇降10〜20分
  • 掃除機・床拭き・片づけで汗をかく

睡眠・メンタル・習慣:リバウンドを防ぐ土台

4-1.睡眠は“食欲のブレーキ”

7〜8時間眠ると、満腹サイン(レプチン)が整い、空腹サイン(グレリン)が暴走しにくくなります。室温18〜20℃・就寝90分前の入浴で深い眠りに。

4-2.就寝前90/60/30分ルール

  • 90分前:入浴で体を温める
  • 60分前:明日の準備・照明を少し落とす
  • 30分前:スマホを閉じ、白湯・深呼吸・ストレッチ

4-3.ストレス対策は“毎日少し”

湯船・深呼吸・散歩・日記・好きな香り。完全主義を手放し「今日は歩けた、よし」の積み重ねが最強です。

4-4.女性の周期・体調に合わせて調整

むくみや食欲が増える時期は、塩分控えめ・汁物を増やす、運動は軽めでOK。体調を責めないのが長続きのコツ。

4-5.“できたこと”を数える

体重だけでなく、無糖の飲み物を選べた/おかわりを1回我慢できたなど行動の達成を記録。行動が続けば数字は後からついてくる

一週間のならし計画(例)

曜日食事の重点動きの重点睡眠・心の重点
主食をやや控える早歩き20分90分前入浴
たんぱく質を確保階段を選ぶ寝る前の深呼吸
野菜・海藻を増やす自重トレ10分スマホを早めに閉じる
甘い飲料を無糖に早歩き30分白湯で一息
外食は焼き物を選ぶ歩数+2,000歩湯船で緩める
自炊・作り置き散歩45分読書で落ち着ける
胃を休める献立軽いストレッチ早寝・週の振り返り

実践ツール:モデル献立・買い物リスト・チェック表

5-1.一日のモデル献立(例)

  • :オートミール粥+卵+味噌汁+果物少量
  • :雑穀ごはん・焼き魚・ひじき煮・具だくさん汁
  • :ヨーグルト or 素焼きナッツ少々
  • :豆腐と野菜の鍋/鶏むねの蒸し焼き+サラダ+汁
  • 飲み物:水・麦茶・無糖炭酸

5-2.作り置きと買い物のコツ

  • 主食:炊いて小分け冷凍(150gパック)
  • 主菜:鶏むねの下味冷凍、ゆで卵を常備
  • 副菜:カット野菜・海藻・きのこのストック

5-3.外食・コンビニの選び方

シーン良い選択工夫ポイント
定食屋焼き魚・生姜焼きごはん小盛、汁は具だくさん
麺類そば(温・冷)天ぷら別皿、つゆは飲み干さない
コンビニサラダ+サラダチキン+おにぎりドレッシングは半量
カフェサンド+スープ菓子はシェア or 小サイズ

5-4.毎日のチェック表(印刷推奨)

項目できたメモ
無糖の飲み物を選んだ
たんぱく質を毎食とった
早歩き or 階段を選んだ
就寝90分前に入浴した
今日の“できた”を1つ書いた

5-5.30日ロードマップ(例)

  • 1週目:飲料を無糖へ/歩数+2,000歩/就寝90分前入浴
  • 2週目:主食の量を見直し/自重トレ開始(10分×2回)
  • 3週目:外食で“焼き・蒸し”を選ぶ/間食200kcalルール
  • 4週目:停滞チェック→歩数or筋トレを微増/就寝時間の固定

よくある“つまずき”→すぐ効く修正案

つまずきよくある原因すぐ効く修正
夜にお腹が空く朝・昼が軽すぎ昼にたんぱく質+主食をしっかり
甘い物が止まらない疲れ・睡眠不足まず寝る/食後に小さく1個に限定
便通が悪い水分・食物繊維不足水+野菜+発酵食品を増やす
体重が動かない塩分・水分の影響3日平均で判断、歩数+2,000歩
外食が続く仕事・交際主食半量+焼き物+汁物で調整

よくある質問(Q&A)

Q1:本当に1ヶ月1kgずつ落ちますか?
A:日々▲240kcalの赤字を積み上げられれば現実的です。週で見ると▲1,700kcal前後。体重の上下は水分でもぶれるので、1〜2週間の平均で判断しましょう。

Q2:運動がほぼできません。食事だけでも大丈夫?
A:可能ですが、日常のこまめな動き(歩く・階段・掃除)だけでも足すと代謝が落ちにくいです。

Q3:停滞期に入ったら?
A:歩数+2,000歩を1週間だけ追加、または主食を1食だけ少し減らすなど小さな変更で再開します。

Q4:甘い物がやめられません
A:量とタイミングを管理。食後に小さく1個にする、週2回だけにするなどルール化が有効です。

Q5:飲酒は?
A:休肝日を設け、1回の量を少なめに。つまみはたんぱく質+野菜中心に。

Q6:夜遅い食事になりがち
A:汁物+たんぱく質中心で軽めに。主食は翌朝へ回すのも手です。

Q7:筋トレはいつやるのが良い?
A:夕方〜夜の短時間が続けやすい人が多いです。寝る直前は軽めに。

Q8:体重が増えた朝がありました
A:塩分・水分・便通の影響が大きいです。3日平均で見ればぶれが減ります。

Q9:旅行・出張で崩れました
A:帰宅後3日間だけ整える(無糖飲料・主食控えめ・歩数増)。週単位で帳尻が合えばOK。

Q10:プロテインは飲むべき?
A:食事で不足するなら1日1回まで補助的に。甘味の摂りすぎに注意。

Q11:朝食は抜いた方が痩せますか?
A:空腹が強くなり昼・夜に反動が出やすい人は軽く食べる方が続きます。

Q12:サプリは必要?
A:基本は食事が土台。不足が明らかな時だけ検討を。


用語の小辞典(やさしい言い換え)

基礎代謝:何もしなくても生きるために使うエネルギー。
総消費カロリー:基礎代謝+日常の動き+運動で使うエネルギーの合計。
カロリー赤字:摂るより使う方が多い状態。これが続くと体重が落ちる。
食物繊維:腹持ちを良くし、血糖の急な上昇を抑える成分。野菜・海藻・豆・きのこに多い。
たんぱく質:筋肉や血液の材料。減ると代謝が落ちやすい。
NEAT:運動以外の日常の消費。歩く・階段・家事など。
リバウンド:無理をやめた反動で体重が戻ること。小さく続けると起きにくい。


まとめ
1ヶ月に1kg痩せるために必要なのは、完璧さではなく、日々の小さな赤字の積み重ねです。食事は“置き換えと量の調整”、活動は“歩く・階段・家トレのちょい足し”、土台は“よく寝て心を緩める”。これらを無理のない範囲で組み合わせれば、体は確実に変わります。まずは今日、無糖の飲み物に替える/早歩きを10分追加――小さな一歩が、30日後の1kgにつながります。

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