ドバイ 通貨 円|旅行前に必読!現地通貨ディルハムと円の使い方完全ガイド

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ドバイ旅行の準備で気になるのが、通貨の扱いと両替のコツです。どこで円を替え、何を現金で払い、どこから先はカードに任せるのか——この判断ひとつで、旅の安心度と支出の納得感が大きく変わります。本稿は、アラブ首長国連邦の通貨ディルハム(AED)を軸に、円→AEDの賢い替え方、現金とカードの最適配分、レート確認の手順、チップ、持ち込み制限、VAT還付まで、初めての方でも使いやすい実務情報をまとめました。家族旅行・一人旅・出張の三つのモデルケースや、そのまま使えるチェックリストも用意しています。


  1. 1. ドバイの通貨「ディルハム(AED)」を正しく知る
    1. 1-1. 単位・補助単位・券種の基礎
    2. 1-2. 価値感覚を身につける(目安換算)
    3. 1-3. 紙幣の扱いと注意点
    4. 1-4. よく使う価格帯の実例
  2. 2. 円→ディルハム、どこでどう替える?(両替の実務)
    1. 2-1. 空港・市内・ATMの特徴を比較
    2. 2-2. 両替時の手順とチェック項目
    3. 2-3. ATM引き出しの注意点(円建て請求=DCCを回避)
    4. 2-4. 海外キャッシングとデビットの違い
  3. 3. 現金・カード・電子決済をどう配分する?
    1. 3-1. カード利用の基本線(国際ブランド)
    2. 3-2. かざす支払い(非接触)と端末事情
    3. 3-3. 支払い配分モデル(初〜中級者向け)
    4. 3-4. 交通IC(nol)と小銭対策
    5. 3-5. ホテルの「仮押さえ」(デポジット)
  4. 4. レート・手数料の見極め方と予算設計
    1. 4-1. その場でできる簡単チェック
    2. 4-2. 旅のざっくり予算づくり(例)
    3. 4-3. 家族・一人旅・出張のモデルケース
    4. 4-4. 為替の見方(出発1週間前から)
  5. 5. チップ・持ち込み制限・トラブル回避の実務
    1. 5-1. チップの考え方(強制ではないが目安あり)
    2. 5-2. 現金・有価証券の申告基準
    3. 5-3. よくある通貨トラブルと予防
    4. 5-4. 紛失・盗難時の即応手順
  6. 6. 旅の支払い動線(初日から帰国日まで)
    1. 6-1. 到着日(最小限を確保)
    2. 6-2. 滞在中(カード中心・現金は小口)
    3. 6-3. 帰国前日(余剰現金の整理)
  7. 7. VAT(付加価値税)5%の還付を受けるには
    1. 7-1. 還付の対象と前提
    2. 7-2. 手続きの流れ
    3. 7-3. 還付のコツ
  8. 8. 通信・配車・交通でお金を節約するコツ
    1. 8-1. 通信(eSIM/SIM)
    2. 8-2. 配車アプリの使い方
    3. 8-3. 交通費の抑え方
  9. 9. そのまま使えるミニチェックリスト
  10. 10. よくある質問(Q&A)
    1. まとめ|円とAEDの“段取り”が旅の安心を作る

1. ドバイの通貨「ディルハム(AED)」を正しく知る

1-1. 単位・補助単位・券種の基礎

AEDは1ディルハム=100フィルスで構成されます。日常でよく触れるのは以下の券種です。

区分券種使われ方の目安
紙幣5 / 10 / 20 / 50 / 100 / 200 / 500 / 1,000 AED20〜100は買い物・食事、200以上は宿やまとまった支払い
硬貨25 / 50 フィルス、1 AED小額のつり銭や売店。硬貨は重なると負担なので早めに消化

小銭のコツは、会計時に端数を先に出すこと。硬貨は溜まりやすいので、売店や交通で計画的に使い切ると荷が軽くなります。

1-2. 価値感覚を身につける(目安換算)

円との感覚を素早くつかむには、「1 AED ≒ 40円前後」と覚えると計算が早くなります。下の表は旅先での瞬間換算に便利です(概算の目安)。

AED円の目安AED円の目安
5約20060約2,400
10約40080約3,200
15約600100約4,000
20約800150約6,000
40約1,600200約8,000

計算のコツは、金額に**×4して0を一つ足す**(=×40)こと。例:24 AED → 24×40=約960円

1-3. 紙幣の扱いと注意点

高額紙幣(500・1,000 AED)は小規模店で断られることがあり得ます。20〜100 AEDの中額紙幣を多めに持つと支払いが滑らか。両替直後は札の枚数・額面をその場で確認しましょう。

1-4. よく使う価格帯の実例

品目(目安)金額円換算の目安一言メモ
ボトル水(500ml)2〜5 AED80〜200円スーパーだと安い
コーヒー(一般店)10〜20 AED400〜800円観光地は高め
地下鉄 片道3〜8 AED120〜320円距離と等級で変動
手頃な昼食25〜50 AED1,000〜2,000円ローカルは安い
一般的な夕食60〜120 AED2,400〜4,800円店の格で差大

2. 円→ディルハム、どこでどう替える?(両替の実務)

2-1. 空港・市内・ATMの特徴を比較

方式便利さレート傾向手数料の見え方向いている場面
空港カウンターとても高いやや不利になりがち「手数料込みレート」の表示が多い初日分の最小限(移動・軽食)を確保
市内の両替商良い比較的有利になりやすい掲示板に明示。要レシート確認まとまった額を落ち着いて替える
ATM(海外引出)高い国際レート基準銀行・カード側の手数料が別途夜間・休日や現金補充に便利
ホテルフロント最高に便利不利になりがち事実上の上乗せが多い緊急時のみ

使い分けの基本は、空港で最小限のみ→市内で本命の両替→不足はATMで補充。ホテル両替は便利だがレート不利になりやすいので最終手段に。

2-2. 両替時の手順とチェック項目

  1. 掲示レートを確認(円→AEDの数字が高いほど有利)。
  2. 手数料の有無と受け取り額の総額を口頭で確認。
  3. レシートを受け取り、金額・レート・手数料の表示を確認。
  4. 目の前で札の枚数と額面を数える。
  5. 高額紙幣が多い時は、中額へ両替してもらう。

2-3. ATM引き出しの注意点(円建て請求=DCCを回避)

ATMや端末で**「現地通貨(AED)で支払う」を選ぶと、カード会社の為替が適用されやすく有利。日本円建て請求(DCC)の画面が出たら「いいえ」を選択。暗証番号入力時は手元を覆う**、周囲に人が多ければ別のATMへ移動します。

2-4. 海外キャッシングとデビットの違い

方法引出元精算金利・手数料向き・不向き
クレジットの海外キャッシングクレジット枠後日返済利息+利用料あり(早期返済で軽減)短期・少額の補充に向く
デビットの海外引出預金口座即時引落金利なし、為替+所定手数料使い過ぎにくいが残高管理が要点

3. 現金・カード・電子決済をどう配分する?

3-1. カード利用の基本線(国際ブランド)

多くの施設でVisa・Mastercardが広く通用し、Amex・JCBも対応店舗が増えています。宿泊・大型店・配車・交通はカード中心で問題なし。市場や小規模店は現金が早い場合もあるので併用を。

3-2. かざす支払い(非接触)と端末事情

端末はタッチ決済に対応する場面が多く、スマホ決済も広く受け入れられています。電池切れに備え、IC挿入・暗証番号でも決済できる物理カードを携行。通信が弱い場所ではサインを求められることも。

3-3. 支払い配分モデル(初〜中級者向け)

用途現金の目安カードの目安ねらい
到着直後(移動・軽食)100〜200 AED0両替待ちの間の安心確保
滞在中の食事・買物0〜100 AED大半をカード小口は現金、主支出はカードで記録を残す
交通(メトロ・バス)0カード/交通IC現金の出し入れを減らす
市場・屋台50〜150 AED可能ならカード値段交渉や小口支払い用に現金を準備

端末での表示が「AEDで払う/円で払う」の選択の場合は、AEDを選ぶのが基本(店側換算より自分のカード会社換算が有利なことが多い)。

3-4. 交通IC(nol)と小銭対策

メトロ・バス・トラムはnolカードが便利。観光ならSilver(一般用)が扱いやすく、券売機でいつでも補充できます。毎回の小銭準備が不要になり、現金の減りを抑制できます。

3-5. ホテルの「仮押さえ」(デポジット)

チェックイン時に保証金の仮押さえが行われ、解放に数日かかる場合があります。同じカードで連泊移動をすると枠を圧迫することも。宿泊用と日常決済用を分けると安心です。


4. レート・手数料の見極め方と予算設計

4-1. その場でできる簡単チェック

両替や決済の前に、「受け取り額がいくらか」を表示か口頭で確認。手数料無料でも、不利なレートに手数料分が含まれることがあります。レシートは金額・レート・手数料の3点を必ず確認し、保管します。

4-2. 旅のざっくり予算づくり(例)

項目1日あたりの目安備考
食事80〜200 AED店の格で差が大きい。フードコートは抑えやすい
交通10〜40 AEDnol利用で効率化
観光0〜200 AED事前予約で変動。無料の名所も多い
雑費20〜60 AED水、軽食、チップなど

コツは、固定費(宿・移動)をカード変動費(食事・雑費)の一部を現金とし、毎晩レシートで合算して使い過ぎを防ぐこと。

4-3. 家族・一人旅・出張のモデルケース

タイプ1日の現金目安主決済手段注意点
家族(大人2+子2)150〜300 AEDカード中心子の軽食や土産は現金が早い
一人旅(節約派)50〜120 AEDカード+nol市場・屋台と水分補給で小銭が活躍
出張(中級ホテル)100〜200 AEDカードデポジットで枠圧迫に注意、予備カード必携

4-4. 為替の見方(出発1週間前から)

ディルハムは米ドルに連動する設計が基調で大振れしにくい一方、円側の動きで体感は変わります。出発の1週間前から1日1回、銀行や為替アプリで円/AEDの動きを確認。急な円安が進むと判断したら先に一部を替えるのも一案です。


5. チップ・持ち込み制限・トラブル回避の実務

5-1. チップの考え方(強制ではないが目安あり)

強い義務文化ではありませんが、良いサービスには気持ちを添えるのが丁寧です。

場面目安
レストラン会計の10%前後(サービス料込みなら不要)
ホテルの荷物5〜10 AED/1回
タクシー端数切り上げ〜5 AED 程度

レシートにサービス料が含まれる場合は上乗せ不要。会計時に含有の有無を確認すると迷いません。

5-2. 現金・有価証券の申告基準

入出国時に、現金・トラベラーズチェック・有価証券の合計が100,000 AED相当を超える場合は申告が必要です。必要に応じて根拠書類(両替レシートなど)を携行しましょう。

5-3. よくある通貨トラブルと予防

事象原因予防・対処
個人両替で高レートを提示非正規で危険正規の両替所・ATMのみ利用。誘いは断る
DCC(円建て請求)で割高店側換算が不利端末でAED請求を選択。不明なら店員に確認
高額紙幣を断られる釣り銭不足・偽札対策中額紙幣を多めに。断られても店の方針に従う
カードが止まる不正検知渡航前に海外利用を事前通知予備カード携行

5-4. 紛失・盗難時の即応手順

  1. カード停止(各社の緊急番号へ)
  2. 身分証の再発行相談(大使館・領事窓口)
  3. 現金の確保(送金サービス・家族支援)
  4. 警察の受理番号を確保(保険請求に備える)

6. 旅の支払い動線(初日から帰国日まで)

6-1. 到着日(最小限を確保)

空港で移動・軽食・水が賄える程度(例:100〜200 AED)を確保。宿へ移動後、最寄りの両替所で本命の両替を落ち着いて行います。宿の住所は英語表記と目印をセットで控えておくと配車がスムーズ。

6-2. 滞在中(カード中心・現金は小口)

食事・買物はカード中心で記録を残し、市場・屋台・小口は現金で素早く。ATMは日中の人通りの多い場所で利用。水分と日差し対策に小銭を残すと安心。

6-3. 帰国前日(余剰現金の整理)

残額は空港での飲食・土産で消化。多ければ再両替も検討。小銭は売店で消化し、紙幣へまとめると帰国後の管理が楽です。


7. VAT(付加価値税)5%の還付を受けるには

7-1. 還付の対象と前提

ドバイでは多くの品にVAT5%がかかります。観光客は対象店での購入空港での手続きにより一部が還付されます(最低購入額や手数料条件あり)。

7-2. 手続きの流れ

  1. 対象店で買い物時に「還付手続き希望」を伝える。
  2. 受け取る書類・レシートを保管。
  3. 出国時、空港の還付カウンターで提示し、返金方法(現金・カード)を選ぶ。

7-3. 還付のコツ

  • 同一店でまとめ買いして条件を満たす。
  • 開封前の商品は原則そのままで持参。
  • 時間に余裕を持って空港へ(混雑しやすい)。

8. 通信・配車・交通でお金を節約するコツ

8-1. 通信(eSIM/SIM)

空港・市内で観光向けのデータプランが充実。為替確認・配車・地図のため、安定通信は節約にも安全にも直結します。

8-2. 配車アプリの使い方

行先は施設名+入口名まで入力。料金目安を事前に確認し、現地通貨建てで支払うと分かりやすい。夜間や人の少ない場所は乗降場所を明るい入口に指定

8-3. 交通費の抑え方

  • 観光地はメトロ+短距離配車の組み合わせで節約。
  • 一日の移動計画を立て、逆戻りを減らす。
  • nolカードに余裕を残しすぎない(帰国前に調整)。

9. そのまま使えるミニチェックリスト

出発前

  • 予備カード/分散保管
  • 海外利用の事前通知
  • 為替アプリの導入
  • 宿の保証金の有無確認
  • 交通IC(nol)の買い方確認

到着後

  • 空港で最小限の両替
  • 宿到着後に本命の両替
  • 配車の乗車位置を確認

滞在中

  • レシートを毎晩合算
  • 現金は中額紙幣中心に維持
  • DCCは「いいえ」(AED建て)

帰国前

  • nol残高と小銭の整理
  • VAT還付の書類確認
  • 余剰現金は空港で消化 or 再両替

10. よくある質問(Q&A)

Q. 日本でディルハムは用意できる?
A. 取り扱いが少なく、用意できても額が限られがち。現地での両替が基本です。

Q. 現金はどれくらい持てばいい?
A. 初日は100〜200 AED、以降は小口(50〜150 AED)を補充しながら。大きな支払いはカード中心で。

Q. カードの暗証番号を忘れたら?
A. 端末により署名で代替できる場合もありますが、暗証番号の事前確認が確実です。

Q. 子どもの分の小銭が足りない
A. スーパーで小額の買い物をして両替代わりに。高額紙幣は断られることがあるので中額で。


まとめ|円とAEDの“段取り”が旅の安心を作る

両替は空港で最小限→市内で本命→不足はATMの順が基本。支払いはカード中心+小口現金が扱いやすく、DCC(円建て請求)は原則回避が合言葉。レートは受け取り額で確認し、レシートは金額・レート・手数料の3点を保存。VAT還付宿の保証金も想定した上で、予備カードと分散保管で備えを二重化すれば、支払いの迷いと無駄な出費の多くが消えます。準備を整え、安心してドバイの時間を楽しんでください。

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