Google検索には、ちょっとした一言の入力で画面が回転したり、隠しゲームが現れたりする“遊び”がたくさん潜んでいます。本記事は、今日すぐ試せる定番コマンドから仕組み・意味・操作手順・応用法・安全な楽しみ方までを一冊にまとめた保存版。
※機能は時期・地域・端末で動作が変わる場合があります。
1.Googleの隠しコマンドとは?——楽しみ方の基本と心得
1-1.イースターエッグの意味
ITの世界でいうイースターエッグとは、**ソフトやサイトにひそんだ“おまけ”**のこと。見つけた人だけが笑顔になる、開発者からの小さな贈り物です。Googleはこの文化を大切にしており、検索・地図・翻訳・音声の案内など、さまざまな場に仕掛けがあります。
1-2.試すときの準備(安全・環境)
- 最新のブラウザを使う(Chrome推奨。Safari/Edge/Firefoxでも可)。
- 検索地域・表示言語で挙動が変わることあり(日本語/英語を切り替えると出る場合も)。
- スマホ・PCで演出が違うことあり(回転・傾きはPCが安定)。
- 会社や学校の端末では管理設定で無効のことも。自宅環境で試すのが安心です。
- 広告や候補表示が変わるため、画面共有前に試写しておくと安心。
1-3.楽しみ方のコツ
- 入力はシンプルに:検索欄に決まった語を打つだけ。記号や余計な語は入れない。
- **「お試し感覚」**で:うまく出ない時期もあるので、深追いしすぎない。
- 家族・友人と共有:見つけたらすぐ見せ合うと盛り上がります。
- 由来を調べる:元ネタ(映画・小説・ゲーム)を知ると楽しさが倍増。
1-4.注意しておきたいこと(安心の三か条)
- 外部の拡張機能を入れない:不審な「裏ワザ」拡張は避ける。
- 業務PCでは節度:社内規定に合わせ、会議の導入など短時間で。
- 子どもと一緒に:候補表示は流動的。大人の同席が安心。
2.まず試したい定番コマンド——回転・傾き・言葉遊び・小さなゲーム
※下表は代表例です。提供状況は変わるため、動かない場合は英語入力、別ブラウザ、PCなどを試してください。
2-1.画面演出系(驚きのひとひねり)
- do a barrel roll:検索画面が一回転。ゲーム『スターフォックス』の小ネタ。
- askew または tilt:画面がわずかに傾く。気づいた瞬間に思わずにっこり。
- blink html(時期により):”blink” の語が点滅表示になることも。
- google in 1998(時期依存):昔の見た目が再現される場合あり。
- kerning(時期依存):字間にまつわる遊びの表示が出ることも。
2-2.言葉遊び系(ニヤリとする返し)
- anagram:候補に並べ替え語(例:nag a ram)。
- recursion:候補で同じ語の再提案が続く“無限ループ”風の返し。
- the answer to life the universe and everything:電卓が42を出力(小説ネタ)。
- once in a blue moon(英語で):「まれ」を指す単位換算の遊びが出る場合あり。
2-3.ミニゲーム・インタラクション系
- zerg rush:小さな丸が結果を壊しに来る。クリックで撃退する遊び。
- pac-man:検索結果に遊べる盤面が現れることがある(記念日版など)。
- atari breakout(画像検索・時期依存):画像がブロック崩しに。
- snake / minesweeper / solitaire / tic tac toe(地域・時期依存):検索内蔵の簡易ゲームが出ることも。
2-4.便利ツール系(すぐ使えるちょい足し)
- flip a coin:コイン投げ。
- roll a dice:さいころ(面の数を変えられることも)。
- timer / stopwatch:タイマー・ストップウォッチ。
- metronome:拍の速さを刻む。
- color picker:色の番号を拾える。
- spinner(時期依存):回転おもちゃや数選びの表示。
定番コマンド一覧(早見表)
分類 | 入力語(例) | 起きること | おすすめ環境 | ひと言メモ |
---|---|---|---|---|
画面演出 | do a barrel roll | 画面が一回転 | PC | 英語入力が安定 |
画面演出 | askew / tilt | 画面が傾く | PC/スマホ | 小さな差に注目 |
画面演出 | google in 1998 | 昔の見た目に | PC | 時期により提供 |
言葉遊び | anagram | 並べ替え候補が出る | PC/スマホ | 表示言語で変化 |
言葉遊び | recursion | 同語の再提案が続く | PC/スマホ | 仕組みを推理しよう |
小ネタ数字 | the answer to life… | 電卓で42 | PC/スマホ | 作品ネタを探す楽しみ |
ゲーム | zerg rush | 画面を護るミニゲーム | PC | クリックが効く環境で |
ゲーム | pac-man | 盤面が出現することも | PC/スマホ | 記念日版が狙い目 |
ゲーム | atari breakout | 画像でブロック崩し | PC | 提供終了の時期あり |
便利 | flip a coin | コイン投げ | PC/スマホ | 迷ったときの一手 |
便利 | roll a dice | さいころ各種 | PC/スマホ | 面の数を選べる場合あり |
便利 | timer / stopwatch | 計時ツール | PC/スマホ | 画面上で完結 |
便利 | color picker | 色番号の取得 | PC/スマホ | 図版作りに便利 |
3.検索以外の“隠れたお楽しみ”——地図・地球・音声でも
3-1.Google Earthのフライト(操縦体験)
地球を映すアプリに操縦モードが隠れている版があり、旅客機・戦闘機を選んで世界の空を飛行できます。地理学習や空港探訪の教材としても人気。※入手元や版により手順が異なります。
3-2.Google マップの小ネタ
- ペグマンの衣装替え:季節や記念日に色や服装が変わることがある。
- 道順の遊び心:特定の地域で特別な道案内演出が入ることも(記念日・イベント時)。
- ランドマークの細工:一部の場所名で小さな演出が出ることも。
3-3.Google アシスタントの会話ネタ
- 映画ネタ:呼びかけ後に「私はあなたの父親だ」と言うとそれ風の返答。
- お願いごと:「ダンスして」「歌って」などでユニークな反応が返る場合あり。
- ことば遊び:なぞなぞ・早口言葉に付き合ってくれることも。
3-4.(番外)Chromeの“恐竜ゲーム”
オフライン時に出る恐竜をスペースキーで跳ばせるミニゲーム。検索そのものではないものの、Googleの遊び心の代表例として覚えておくと話のタネになります。
サービス別・楽しみ方(表)
サービス | 何が起きる | コツ | 注意 |
---|---|---|---|
Earth | 飛行の操縦体験 | 操作説明を先に確認 | 版・端末で挙動差 |
マップ | 図柄や演出の小ネタ | 記念日やイベントを狙う | 地域差あり |
アシスタント | 会話の返し・小芸 | はっきり話す/短く頼む | マイク環境に左右 |
Chrome | オフライン恐竜 | スペースキーで操作 | 仕事PCでは控えめに |
4.学び・しごと・家庭での活かし方——“遊び”を価値に変える
4-1.授業・研修で:推理と検証の学び
- 仮説→実験→共有の流れを体験(入力条件と結果を記録)。
- 情報の確かめ方を学ぶ(「いつ・どの環境で動くか」を比較)。
- 作品への敬意(元ネタ探し)で文化理解を深める。
- 班ごとに担当を決め、一覧表を作ると効果的。
4-2.職場コミュニケーションで:場をあたためる
- 会議のアイスブレイクに1分ネタを披露。
- 社内報で**“今日の入力”コーナー**を作り、気分転換に。
- 開発・企画の発想トレに、「小さな驚き」の設計を研究。
- 社外向け提案に**“遊びの一滴”**を混ぜ、記憶に残る演出に。
4-3.家庭・親子で:楽しく安全に
- 使ってよい場・時間を先に決める(夜間・宿題前は控えるなど)。
- 英語/日本語の言い換えを一緒に調べ、語学のきっかけに。
- うまく出ない理由を話す(地域・端末差)ことでIT理解が進む。
- 高齢の家族には、コイン投げ・さいころなど簡単なものから。
活用アイデア(チェック表)
場面 | 目的 | 具体例 | 成果の目安 |
---|---|---|---|
授業 | 探究学習 | 条件表を作って比較 | 発見数・考察の質 |
研修 | 発想法 | “小さな驚き”の企画出し | 提案の数と独自性 |
家庭 | 親子時間 | 1日1個だけ一緒に挑戦 | 会話時間・学びの記録 |
地域 | イベント | 投影して一斉体験 | 来場者の笑顔の数 |
5.動かないときの診断・小ワザ・安心の心得
5-1.動かないときの診断フロー(文章版)
1)綴りを確認(余計な空白・記号なし)
2)表示言語を切り替え(日本語→英語)
3)端末を変更(スマホ↔PC)
4)ブラウザを変更(Chrome↔他)
5)地域・検索設定を確認(国やセーフ検索など)
6)時間をおく(記念日限定・提供終了の可能性)
7)履歴や拡張の影響を疑う(シークレット表示で再試行)。
5-2.端末・ブラウザ別のコツ
- PC:回転・傾き系は安定。キーボードでの再検索も速い。
- スマホ:音声入力で読み上げネタを楽しみやすい。画面演出は機種で差。
- Chrome:Google製だけに相性良好のことが多い。
- 低速環境:動画や重い演出は別の回線で。
5-3.安心・安全の心がけ
- 社用端末や授業用PCでは許可された範囲で。
- 画面共有・配信時は、個人情報の映り込みに注意。
- 外部の「裏ワザ配布サイト」から不審な拡張機能を入れない。
- ながら見を避け、車内・自転車では試さない。
トラブル早見表
症状 | よくある原因 | すぐ試すこと | それでもダメなら |
---|---|---|---|
何も起きない | 言語・地域差 | 英語で再入力 | PC/他ブラウザへ |
カクつく | 旧端末・拡張の干渉 | 別ブラウザ/拡張停止 | 端末再起動 |
音が出ない | 消音・サイト権限 | 音量・権限を確認 | イヤホンで確認 |
端末が熱い | 演出が重い | 休ませる・画面輝度を下げる | 有線給電を外す |
6.よくある質問(Q&A)
Q1:いまも全部使えますか?
A:時期や地域で提供が変わるものがあります。出ない場合は英語・PC・別ブラウザを試し、似た小ネタを探すのも一案です。
Q2:子どもに見せても大丈夫?
A:本記事の例は穏やかな内容です。ただし表示広告・検索候補は流動的。大人が一緒に楽しむのが安心です。
Q3:仕事のPCで試してよい?
A:会社の規定に従うのが基本。会議の導入1分など、時間と場を選びましょう。
Q4:似たネタを自分のサイトにも入れられる?
A:簡単な動きや音なら自作可能。ただし利用者が戸惑わない配慮と、**軽さ(読み込み速度)**が大切です。
Q5:検索結果が消える・崩れる演出が不安
A:表示だけの演出で、実害はありません。心配ならタブを閉じる、戻るで元に戻ります。
Q6:学校や図書館の端末で動きません。
A:制限設定の可能性があります。管理者に確認するか、自宅端末で試しましょう。
Q7:英語が苦手です。
A:まずはコイン投げ・さいころなど簡単な語から。音声入力も便利です。
Q8:スマホの通信量が心配。
A:演出は短時間・軽量が多いですが、Wi‑Fi環境での利用が安心です。
7.用語の小辞典(やさしい言い換え)
- イースターエッグ:作品に隠されたおまけ。見つけた人だけが気づく仕掛け。
- 言葉遊び:言葉の並べ替え・重ね・二重の意味でくすりと笑わせる工夫。
- 演出:画面や音の見せ方を工夫して楽しくすること。
- 相性:端末・ブラウザなど組み合わせの向き不向き。
- 推しどころ:一番の見せ場・楽しみどころ。
- 元ネタ:仕掛けの由来となった作品や文化。
- 記念日版:特定の日だけ現れる特別表示。
まとめ|検索に“ひとさじの魔法”を
Googleの隠しコマンドは、役に立つ検索に、ちょっとした驚きと笑いを添えるもの。回転・傾き・言葉遊び・小さなゲーム・便利ツール——どれも数秒で試せて数倍楽しい体験です。まずは本文の定番コマンドからひとつ。うまくいったら、家族や友人にその場で見せてみてください。日常の検索に、小さな魔法が灯ります。