【おすそ分け充電のやり方は?対応機種と手順を徹底解説】

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スマホ

スマートフォンのバッテリーが突然切れそうなとき、近くにいる誰かのスマホから“おすそ分け充電”ができたら、とても心強いものです。おすそ分け充電(リバースチャージ)は、対応しているスマートフォン同士で電力を分け合うことができる機能で、災害時や外出先での急場をしのぐために活躍します。本記事では、この便利な機能の仕組みや使い方、対応機種、注意点、応用例まで幅広く解説していきます。


1. おすそ分け充電とは?

1-1. おすそ分け充電の基本概念

おすそ分け充電とは、バッテリー残量が十分にあるスマートフォンから別のスマートフォンやワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなどに電力を分け与える機能のことです。通称「リバースチャージ」や「ワイヤレスパワーシェア」とも呼ばれ、急速に広まっている機能の一つです。

1-2. 動作の仕組みと技術

おすそ分け充電の中でも主流なのは、Qi規格を用いたワイヤレス充電方式です。送電側の端末には給電コイルが内蔵されており、それを通じて受電側にエネルギーを伝えます。物理的なケーブルを必要としないため、直感的で簡単に利用できるのが魅力です。

1-3. 有線での供給方法について

有線によるおすそ分けは、主にUSB-C to USB-Cケーブルを用いて行います。安定した電力供給が可能で、ワイヤレス方式よりも高効率かつ高速な充電が可能です。Android端末同士であれば高確率で対応しており、使いやすさの面でも優れています。

1-4. 想定される利用シーン

おすそ分け充電は、外出先や移動中、災害時などの予期せぬタイミングで非常に役立ちます。また、家族や友人、恋人とのシェアにも適しており、スマートデバイスが多様化した今の時代においては実用性の高い機能です。


2. おすそ分け充電に対応している主な機種

2-1. Samsung Galaxyシリーズ

  • Galaxy S10以降のモデルはWireless PowerShare機能を標準搭載
  • Z FoldやZ Flipなどの最新モデルにも広く対応
  • タブレットの一部モデルでも対応している場合あり

2-2. Google Pixelシリーズ

  • Pixel 5以降の端末にBattery Share機能が搭載
  • Pixel Budsやその他Qi対応デバイスへの給電が可能
  • 自動停止設定や省電力モードとの連動あり

2-3. HUAWEIスマートフォン

  • Mate 20 ProやP30 Proを皮切りに、多くのモデルに搭載
  • 独自の電力管理アルゴリズムで高効率を実現
  • 他社製品との互換性も高いのが特徴

2-4. その他の注目ブランド

  • OPPO、Xiaomiなども一部のハイエンドモデルで対応
  • ASUS ROG Phoneなどゲーミングスマホにも搭載事例あり
  • 機種によって設定項目や名称が異なる点に注意

3. 実際のおすそ分け充電のやり方

3-1. Galaxyでのワイヤレス手順

  1. 設定アプリを開く
  2. 「バッテリーとデバイスケア」→「バッテリー」→「Wireless PowerShare」をオンに
  3. 背面に充電したい端末(Qi対応)をしっかりと密着させる
  4. 数秒後に振動や画面表示で充電が開始されたことを確認

3-2. Pixelでのワイヤレス手順

  1. 設定アプリ→「バッテリー」→「Battery Share」を選択
  2. 機能をオンにし、背面に対象デバイスを置く
  3. 自動で充電が始まり、画面で通知を確認可能

3-3. USB-Cケーブルを使った有線の手順

  1. 両端がUSB-C端子のケーブルを用意
  2. 給電側と受電側を正しく接続
  3. 多くの場合、自動的に給電が始まる
  4. 開始しない場合は、ホスト端末の設定を確認する

3-4. iPhoneでは使えない?

2024年現在、iPhoneはリバースチャージ非対応です。iPhoneユーザー間での「おすそ分け」は実現しておらず、Appleが今後この機能を採用するかは注目されています。


4. おすそ分け充電の注意点と制限事項

4-1. 高温への警戒

リバースチャージ中は端末が発熱しやすく、バッテリー劣化の原因になる場合があります。ケースを外す、冷却するなどの工夫を推奨します。

4-2. 送電側のバッテリー確認

多くの端末では、送電側のバッテリー残量が30%以下になると機能が自動停止します。事前に余裕をもって確認しておきましょう。

4-3. 受電側の対応規格

受電するデバイスがQi規格に対応していないと、ワイヤレスおすそ分けは利用不可です。有線での対応も確認が必要です。

4-4. 出力性能の違い

ワイヤレスは最大出力が5W〜10Wと低め。スマホ本体の充電には時間がかかるため、イヤホンなどの小型デバイス向けに適しています。


5. 対応機種と方式の比較表&まとめ

メーカー対応機種例方式備考
SamsungGalaxy S10以降、ZシリーズWireless PowerShare設定アプリから簡単に有効化可能
GooglePixel 5以降Battery Share自動停止&時間制限あり
HUAWEIMate 20 Pro、P30 Pro以降リバースワイヤレス充電海外市場で広く採用
OPPO / XiaomiFind Xシリーズ、Miシリーズなど独自ワイヤレス方式VOOC互換性あり
Apple非対応今後のアップデートに注目

おすそ分け充電は、モバイルデバイスが生活の必需品となった現代において、非常に実用的な機能です。急な電池切れや周囲の人への思いやりとして、ちょっとした電力の共有が大きな助けとなることもあります。特に対応機種を使っている方は、設定からの起動方法や発熱対策をしっかりと把握し、いざという時に備えておきましょう。

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