はじめに|「震度8」が存在しない理由とは?
地震が発生すると、ニュースなどで「震度〇」と発表されます。しかし、「震度8」という表現を聞いたことはありませんよね?
実は、日本の地震の震度は「震度0~7」までしか存在しません。
では、なぜ「震度8」というものがないのでしょうか?本記事では、震度の仕組みや「震度8が存在しない理由」、そして最大震度の記録や地震の規模の違い について詳しく解説します。
1. 震度とは?地震の大きさを表す基準
1-1. 震度とマグニチュードの違い
- 震度 … 地震が発生した際の「揺れの強さ」を表す(観測地点ごとに異なる)
- マグニチュード(M) … 地震のエネルギーの大きさを表す(地震の規模)
- 同じマグニチュードでも、震度は場所によって異なる
1-2. 日本の震度階級
- 震度0~4:比較的小さな揺れ
- 震度5弱・5強:家具が揺れる、落下物が増える
- 震度6弱・6強:建物の倒壊が発生することも
- 震度7:建物の大きな倒壊、甚大な被害が発生
1-3. 震度を決める方法
- 気象庁の地震計が全国で観測
- 各地の揺れの強さに応じて震度が決定される
- 震度は「体感」ではなく、数値化された計測データに基づく
2. なぜ震度8がないのか?
2-1. 震度7が最大とされている理由
- 現在の震度階級は「震度7」で最大
- 震度7以上の揺れはすでに建物が壊滅的な被害を受けるレベル
- 「震度8」という新たな区分を作る必要性がないと考えられている
2-2. 震度の階級はどう決まる?
- 日本では「震度階級」を見直すことがある
- 過去には震度6・7が新設された歴史がある
- 現状、「震度8」という概念が追加される可能性は低い
2-3. 震度8がない理由のもう一つの側面
- 震度7以上の揺れはすべて「壊滅的な被害」となるため、区別が難しい
- 建物や地盤の状況により、震度7でも地域ごとに被害が異なる
- 技術的に「震度7以上の細かい違い」を正確に測るのが困難
3. 震度7を記録した過去の大地震
3-1. 1995年 阪神・淡路大震災(M7.3)
- 兵庫県で震度7を記録
- 都市部で大規模な建物倒壊が発生
- この地震をきっかけに防災意識が大幅に向上
3-2. 2011年 東日本大震災(M9.0)
- 宮城県で震度7を観測
- 津波による被害が甚大で、地震の揺れだけでなく津波が大きな影響を及ぼした
- 震度の大きさだけでなく、地震の「種類」によっても被害が異なる
3-3. 2016年 熊本地震(M7.3)
- 熊本県で震度7を2回観測
- 短期間で強い揺れが連続して発生する異例のケース
- 耐震基準の見直しが進む契機となった
4. 今後、震度8はできるのか?
4-1. 震度階級の変更の可能性
- 震度7を超えるような地震が観測されれば、震度階級の見直しが行われる可能性もある
- 「震度8」という区分を設ける議論が出るかもしれないが、現在のところ予定はない
4-2. 震度よりも重要なのは「地震対策」
- 震度の数値にとらわれるのではなく、実際の揺れの影響を考えることが大切
- 震度6や7の揺れが来た場合にどう行動するかを事前に考えておく
- 耐震補強や防災グッズの準備が何よりも重要
5. まとめ|震度8がない理由と今後の課題
現在、日本の震度は「震度0~7」までしか存在せず、「震度8」はありません。
大事なことをおさらい!
- 震度は揺れの強さを示す指標で、震度7が最大
- 震度8がないのは、それ以上の揺れはすでに「壊滅的な被害」だから
- 過去に震度7を記録した地震は、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など
- 震度階級の見直しが行われる可能性はあるが、現在のところ「震度8」は予定されていない
- 地震に対する防災対策をしっかり行い、被害を最小限に抑えることが重要
震度の大小だけにとらわれず、今後の防災対策を進めていきましょう!