日々の疲れを癒す「バスタイム」。お風呂でゆっくり浸かる派と、シャワーでサッと済ませる派に分かれるこの習慣ですが、家計を預かる立場としては「光熱費が安いのはどっち?」という疑問も気になるところです。
この記事では、お風呂とシャワーの光熱費を比較し、それぞれの特徴や使い方によるコストの違いを具体的に解説します。さらに、家庭でできる節約テクニックも紹介し、快適さと節約を両立させる方法を提案します。
1. お風呂とシャワーの光熱費の違いとは?
1-1. お風呂1回分の水量とコスト
一般的な浴槽の容量は約200リットル。都市ガスで給湯した場合、1回の入浴で約50〜60円程度かかります。
1-2. シャワー1分あたりの水量とコスト
シャワーは1分で約12リットルの水を使用。10分間の使用で約120リットルとなり、同じく都市ガスで約30〜40円程度です。
1-3. 使用時間がコストに直結
お風呂は1回の給湯量が多い一方、シャワーは時間が延びると浴槽以上の水を使ってしまうことも。
1-4. 冬場は光熱費が上がる傾向
外気温が低くなる冬場は、給湯温度を高めに設定するため、どちらの場合も燃料費が増加します。
2. コスト比較表:お風呂vsシャワー
条件 | お風呂 | シャワー(10分) |
---|---|---|
使用水量 | 約200L | 約120L |
都市ガス使用時の光熱費 | 約55円 | 約35円 |
プロパンガス使用時 | 約100円 | 約65円 |
電気温水器の場合 | 約70円 | 約45円 |
時間的効率 | △(時間がかかる) | ◎(短時間) |
リラックス効果 | ◎ | △ |
※水道代と燃料費を含めた目安。使用環境により異なります。
2-1. 総コストではシャワーが有利
時間と水量のバランスを考えると、短時間で済むシャワーの方がコストパフォーマンスに優れています。
2-2. 使用条件で逆転するケースも
長時間シャワーを浴びる場合、浴槽よりも高コストになることがあります。
2-3. 家族で共有するならお風呂が効率的
一度沸かしたお湯を複数人で使えば、1人あたりの光熱費はかなり安くなります。
2-4. 入浴剤や保温フタの活用でコスト低減
保温効果を高めるグッズを併用することで、お風呂の光熱費も抑えることができます。
3. 使用目的別:どちらを選ぶべき?
3-1. 疲労回復や冷え性対策にはお風呂
全身浴で身体の芯から温まることで、血行促進や睡眠の質の向上が期待できます。
3-2. 忙しい朝や夏場はシャワー
手早く汗を流したいときや時間がないときは、シャワーが便利で経済的です。
3-3. 家族構成やライフスタイルで使い分け
単身世帯ならシャワー、家族で入浴するならお風呂と、状況に応じた使い分けがポイント。
3-4. 日替わりで両方活用するのもアリ
平日はシャワー、休日はお風呂など、無理のないスタイルで続けるのが理想です。
4. 光熱費を抑えるための節約術
4-1. シャワーヘッドを節水タイプに交換
節水型シャワーヘッドを使うだけで、水の使用量と光熱費を同時に削減できます。
4-2. 浴槽のフタを活用して保温効率アップ
お風呂の湯温低下を防ぐことで追い焚きの回数を減らし、ガス代を節約。
4-3. 入浴タイミングを家族で合わせる
時間を空けずに続けて入浴することで、お湯の温度低下を防ぎ、再加熱の必要がなくなります。
4-4. 給湯温度の適正化も重要
給湯器の設定温度を適切にすることで、余分な加熱を防げます(42℃→40℃で大幅に節約可能)。
5. 知っておきたい光熱費以外のメリットと注意点
5-1. お風呂はストレス軽減効果が大きい
温浴によるリラクゼーション効果で、心身ともにリフレッシュできます。
5-2. シャワーはカビや湿気対策に有利
浴室全体の蒸気が少ないため、カビの発生が抑えられます。
5-3. 追い焚きはなるべく避ける
頻繁な追い焚きは燃料を多く消費するため、なるべく1回で済ませる工夫を。
5-4. 長風呂・長時間シャワーは要注意
快適さを求めるあまり、光熱費が増加してしまうケースもあります。
【まとめ】
「お風呂とシャワー、どっちが安い?」という疑問には、「条件次第」と答えるのが正解です。1人で毎日入るならシャワーが安く、家族でお湯を共有するならお風呂が有利。リラックス効果や使用目的によっても選び方は変わってきます。
重要なのは、自分や家族のライフスタイルに合った方法を選びつつ、ちょっとした工夫で光熱費を賢く抑えること。今日からできる節約術で、心地よいバスタイムと家計の両立を目指しましょう。