宇宙に空気がない理由を小学生向けにやさしく解説

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おもしろ雑学

夜空を見上げると、星や月が光っていて、とても静かな世界に見えます。小学生なら「宇宙には空気がないって本当?」「空気がないなら、なぜ星の光は見えるの?」と不思議に思うかもしれません。

宇宙に空気がない理由は、宇宙がとても広く、空気のもとになる気体の粒がほとんど集まっていないからです。一方、地球には重力があり、その重力が空気を地球のまわりに引きとめています。NASAは、地球の重力が私たちの呼吸に必要な大気を地球にとどめていると説明しています。

ただし、「宇宙には空気がない」といっても、地球の空気がある場所とない場所が線でくっきり分かれているわけではありません。地球の空気は上へ行くほどだんだん薄くなり、JAXAは一般的には大気がほとんどなくなる100kmから先を宇宙としていると説明しています。

この記事では、小学生にもわかる言葉で、宇宙に空気がない理由、地球に空気がある理由、宇宙服や宇宙船の役割まで解説します。自由研究に使える考え方も紹介しますが、真空を作る危険な実験や、容器を加熱・加圧する実験は大人や専門の先生の指導なしでは行わないでください。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 宇宙に空気がない理由
    1. 空気は気体の粒が集まったもの
    2. 宇宙は気体の粒がとても少ない
    3. 地球の空気も上に行くほど薄くなる
  3. 地球に空気があるのはなぜ?
    1. 重力が大気を引きとめている
    2. 大気は地球を守るうすい毛布のようなもの
    3. 月や火星は地球と同じ空気を持てない
  4. 空気がないと何が起こる?
    1. 宇宙では息ができない
    2. 音が伝わりにくい
    3. 温度差と放射線が大きな問題になる
  5. 宇宙服と宇宙船は何をしている?
    1. 宇宙服は小さな宇宙船のようなもの
    2. 宇宙船やISSでは空気を管理している
    3. 宇宙では水や体の管理も地球と違う
  6. 宇宙・地球・月や火星の違いを比べる
  7. よくある失敗とやってはいけない例
    1. 宇宙は完全に何もないと思い込む
    2. 映画の宇宙音を本当だと思う
    3. 真空実験を家庭で無理に行う
    4. 宇宙服があれば何でも安全と思う
  8. ケース別|何を調べればよい?
    1. 小学生が最初に学ぶなら「空気と重力」
    2. 自由研究なら「地球と宇宙の比較表」
    3. 宇宙服が好きなら「命を守るしくみ」
    4. 防災や生活につなげるなら「空気のありがたさ」
  9. 自由研究に使える安全な観察アイデア
    1. 真空パックを観察する
    2. 風船で空気の存在を考える
    3. 星空観察で大気を考える
    4. 宇宙服の分解図を作る
  10. FAQ|宇宙に空気がない疑問
    1. 宇宙には本当にまったく空気がないのですか?
    2. なぜ地球には空気があるのですか?
    3. 宇宙では音が聞こえないのですか?
    4. 宇宙服は何のために必要なのですか?
    5. 宇宙で水はどうなりますか?
    6. 自由研究で真空実験をしてもいいですか?
  11. 結局どうすればよいか

結論|この記事の答え

宇宙に空気がないのは、宇宙がとても広く、空気のもとになる気体の粒がほとんどないからです。

空気は、何もないものではありません。窒素、酸素、二酸化炭素、水蒸気などの小さな粒が集まったものです。地球では、その空気の粒が重力によって地球の近くに引きとめられています。そのおかげで、私たちは息ができ、音を聞くことができ、雲や雨を見ることができます。

一方、宇宙空間は真空に近い状態です。真空とは、空気などの気体がほとんどない状態のことです。完全に何もないわけではありませんが、地球の地上と比べると、気体の粒はとても少なくなります。JAXAも、宇宙空間は空気がほとんどなく、気圧も0に近く、温度差や放射線などの厳しい環境があると説明しています。

小学生がまず覚えるなら、「地球には重力があるから空気を引きとめられる」「宇宙は気体の粒がとても少ない」「だから人は宇宙服なしでは生きられない」の3つで十分です。迷ったらこれでよいです。

後回しにしてよいのは、気体分子の運動や大気流出の細かい計算です。最初は、空気がある地球と、空気がほとんどない宇宙を比べて考えるほうが理解しやすくなります。

反対に、真空のまねをしようとして、ガラスびんを加熱する、密閉容器を強くへこませる、掃除機やポンプを無理に使うといった実験は、これはやらないほうがよい行動です。破裂、やけど、けがにつながることがあります。自由研究では、安全な観察や調べ学習を選びましょう。

宇宙に空気がない理由

宇宙に空気がない理由を考えるには、まず「空気とは何か」を知る必要があります。

空気は、目に見えないけれど、きちんと存在しています。風がふく、風船がふくらむ、音が聞こえる、火が燃える。これらは空気があるから起こる現象です。

空気は気体の粒が集まったもの

空気は、いろいろな気体が混ざったものです。おもな成分は窒素と酸素です。ほかにも、二酸化炭素、水蒸気、アルゴンなどが少しずつ含まれています。

私たちが息をするときに必要なのは、空気の中の酸素です。体は酸素を使ってエネルギーを作ります。そして、体の中でできた二酸化炭素を息として外へ出します。

音も空気と関係があります。声や音は、空気をふるわせて伝わります。太鼓をたたくと空気がふるえ、そのふるえが耳に届くことで音として聞こえます。

火が燃えるにも酸素が必要です。地球ではろうそくに火がつきますが、酸素がなければ火は燃え続けにくくなります。

宇宙は気体の粒がとても少ない

宇宙空間には、気体の粒がまったくないわけではありません。しかし、地球の地上と比べると、あまりにも少ないため、人が息をしたり、音を聞いたりできるほどの空気はありません。

地球のまわりにある空気は、重力によって地球の近くに引きとめられています。一方、広い宇宙空間では、気体の粒が地球の地上のようにぎゅっと集まっていません。

宇宙はとても広い場所です。気体の粒が少しあっても、広い空間にばらばらに広がっているため、私たちが知っている「空気」としては感じられません。

このため、宇宙は「真空に近い」と表現されます。完全に何もないという意味ではなく、地球の地上と比べると空気がほとんどない状態です。

地球の空気も上に行くほど薄くなる

地球の空気は、地面の近くほど濃く、上へ行くほど薄くなります。

高い山に登ると、息が苦しくなることがあります。これは、空気が薄くなり、体に取り込める酸素が少なくなるためです。飛行機が高い空を飛べるのは、機内の気圧や酸素の環境を人が過ごせるように調整しているからです。

地球の大気は、地面から宇宙まで急に終わるわけではありません。上へ行くほど少しずつ薄くなります。JAXAは、空と宇宙の境目ははっきりした線ではないものの、一般的には大気がほとんどなくなる高度100kmから先を宇宙としていると説明しています。

場所空気の多さ人がそのまま過ごせる?
地上空気が十分ある過ごせる
高い山空気が薄い苦しくなることがある
飛行機の高度外は空気がかなり薄い機内は調整されている
宇宙空間ほとんどない宇宙服や宇宙船が必要

宇宙に空気がない理由は、地球の空気が突然消えるからではなく、地球から離れるほど空気が薄くなり、宇宙空間では人が使えるほどの空気がないからです。

地球に空気があるのはなぜ?

宇宙には空気がほとんどないのに、なぜ地球には空気があるのでしょうか。

大きな理由は、地球に重力があるからです。重力は、物を引き寄せる力です。私たちが地面に立っていられるのも、海の水が地球から離れていかないのも、重力のおかげです。

重力が大気を引きとめている

地球の空気は、大気と呼ばれます。大気は、地球を包む空気の層です。

この大気を地球のまわりにとどめているのが重力です。NASAの子ども向け解説でも、重力は地球の大気と、私たちが呼吸に必要とする空気を保っていると説明されています。

もし地球の重力がとても弱ければ、空気の粒は宇宙へ逃げやすくなります。反対に、地球には空気を引きとめるだけの重力があるため、私たちは地上で息をすることができます。

ただし、重力があるだけで地球と同じ空気になるわけではありません。惑星の大きさ、温度、太陽からの距離、磁場、火山活動、生き物の働きなど、たくさんの条件が関わります。

大気は地球を守るうすい毛布のようなもの

大気は、呼吸のためだけにあるわけではありません。地球を守る役割もあります。

大気は、太陽から来る強い紫外線の一部を弱めます。小さな隕石が地球へ向かってくると、大気との摩擦で燃えつきることがあります。流れ星として見えるものの多くは、このような現象です。

また、大気は地球の温度を極端に変わりにくくしています。昼は太陽で温まり、夜は冷えますが、大気があることで、月のように昼と夜の温度差が極端になりにくくなっています。

NASAの航空教育向け資料でも、地球の大気は重力によって地表に保たれ、天気のような複雑な変化が大気の中で起こると説明されています。

月や火星は地球と同じ空気を持てない

月には、地球のような厚い大気がありません。重力が地球より弱く、空気をたくさん引きとめることが難しいためです。

火星には大気がありますが、地球と比べるととても薄く、成分も大きく違います。人がそのまま呼吸できる空気ではありません。

金星のように、とても厚い大気を持つ惑星もあります。しかし、金星の大気は二酸化炭素が多く、地表は非常に高温です。大気があることと、人が住みやすいことは同じではありません。

天体大気の特徴人がそのまま息できる?
地球酸素を含む大気があるできる
ほとんど大気がないできない
火星とても薄い大気があるできない
金星とても厚い大気があるできない
宇宙空間ほぼ真空できない

地球は、空気、水、温度、重力などの条件が重なった、とても特別な場所です。

空気がないと何が起こる?

空気がない世界では、地球で当たり前に感じていることができなくなります。

息ができない。音が伝わらない。火が地球と同じようには燃えない。体を守るものがない。宇宙は美しく見えますが、人間にとってはとても厳しい環境です。

宇宙では息ができない

人間は酸素を吸って生きています。宇宙空間には、呼吸に使える空気がほとんどありません。

そのため、宇宙服や宇宙船なしで宇宙に出ることはできません。宇宙服は、酸素を供給し、体のまわりに必要な圧力を作り、宇宙飛行士を真空から守ります。JAXAは、宇宙服の中は純酸素で満たされ、約3分の1気圧に保たれると説明しています。

ここで大切なのは、宇宙では「息を止めれば少し大丈夫」という考えをしないことです。宇宙空間は、息ができないだけでなく、気圧、温度、放射線の問題があります。人が安全に活動するには、特別な装備が必要です。

音が伝わりにくい

音は、空気や水、金属など、何かをふるわせて伝わります。地球では空気があるので、声や音楽、雷の音が聞こえます。

しかし、宇宙空間には音を伝える空気がほとんどありません。そのため、宇宙空間では映画のように「ドカーン」という爆発音は聞こえません。

ただし、宇宙船の中には空気があります。宇宙船内では、人の声や機械の音が聞こえます。宇宙飛行士どうしの会話や地上との連絡は、通信機器を使って行います。

温度差と放射線が大きな問題になる

宇宙では、日なたと日かげで温度差がとても大きくなります。地球では空気や水が熱を運び、温度差をやわらげていますが、宇宙空間にはその役割をする空気がほとんどありません。

JAXAは、宇宙空間は空気がほとんどなく、気圧が0に近く、温度差が200度以上にもなり、地上より多くの放射線や高速のちりが飛び交う環境だと説明しています。

宇宙服や宇宙船は、こうした温度差、放射線、小さなちりから人を守るために作られています。

空気がないと地球でのようす宇宙でのようす
呼吸酸素を吸えるそのままでは吸えない
空気を通って聞こえる伝わりにくい
酸素があれば燃える空気なしでは燃え広がりにくい
温度大気がやわらげる日なた・日かげの差が大きい
体の保護大気が守る宇宙服が必要

宇宙に空気がないことは、ただ「息ができない」だけではありません。音、温度、体の安全すべてに関わります。

宇宙服と宇宙船は何をしている?

宇宙で人が活動できるのは、宇宙服や宇宙船が地球のような環境を人工的に作っているからです。

宇宙服は服という名前ですが、ただの服ではありません。宇宙飛行士の命を守る装置です。

宇宙服は小さな宇宙船のようなもの

宇宙服は、宇宙飛行士の体のまわりに空気と圧力を作ります。呼吸に必要な酸素を送り、体から出る二酸化炭素を取りのぞきます。温度を調整し、強い光や放射線、小さなちりから体を守ります。

NASAは、宇宙服を「miniature, human-rated spacecraft」、つまり人が使う小さな宇宙船のようなものとして扱っています。 JAXAも、宇宙服は真空や温度差、放射線、高速のちりから宇宙飛行士を守る「小さな地球」といえるものだと説明しています。

宇宙服には、ヘルメット、手袋、ブーツ、通信装置、冷却の仕組みなどが組み込まれています。見た目は大きくて動きにくそうですが、宇宙飛行士が作業できるように細かく設計されています。

宇宙船やISSでは空気を管理している

宇宙船や国際宇宙ステーション、ISSの中には空気があります。宇宙飛行士は、宇宙船やISSの中では宇宙服を着なくても呼吸できます。

ただし、その空気は自然にあるものではありません。機械で管理されています。酸素を供給し、二酸化炭素を取りのぞき、空気を循環させる必要があります。

宇宙では、窓を開けて換気することはできません。水や空気をできるだけ無駄にしないよう、回収や再利用の仕組みも使われます。宇宙で生活するには、地球では当たり前に使っている空気や水を、とても大切に管理しなければなりません。

宇宙では水や体の管理も地球と違う

宇宙では、空気だけでなく、水や体の管理も地球と違います。

宇宙船の中では水が貴重です。飲み水、手洗い、食事、装置の管理などに使うため、できるだけ再利用します。

また、宇宙では重さを感じにくい環境になります。体を支える必要が少なくなるため、筋肉や骨が弱くなりやすいとされています。そのため、宇宙飛行士は宇宙で運動をします。

宇宙で生活するためには、空気を作る、二酸化炭素を取りのぞく、水を再利用する、体を鍛えるなど、たくさんの工夫が必要です。

宇宙・地球・月や火星の違いを比べる

宇宙と地球の違いは、空気だけではありません。音、温度、水、重力、生活のしやすさにも大きな違いがあります。

比べてみると、地球がどれほど暮らしやすい環境なのかが見えてきます。

比べること地球宇宙空間月・火星など
空気呼吸できる大気があるほぼ真空ほとんどない、または薄い
伝わる伝わりにくい大気が薄いと伝わりにくい
海・雲・雨があるそのままではほぼない氷や地下の可能性がある
温度大気と海がやわらげる日なたと日かげで極端昼夜差が大きい
呼吸そのままできるできないできない
生活道具なしで暮らせる宇宙服・宇宙船が必要基地や宇宙服が必要
守り大気や磁場が助ける守りが少ない天体によって違う

地球には、空気、水、適度な温度、重力、大気の守りがあります。これらがそろっているから、生き物が暮らせます。

宇宙のしくみを知ることは、地球のありがたさを知ることにもつながります。

よくある失敗とやってはいけない例

宇宙の話はワクワクしますが、誤解されやすいところもあります。ここでは、小学生や家庭で注意したいポイントを整理します。

宇宙は完全に何もないと思い込む

宇宙は真空に近いですが、完全に何もないわけではありません。わずかな気体の粒、ちり、光、電波、放射線などがあります。

「空気がない」は、「地球のように息ができる空気がない」と考えるとわかりやすいです。

映画の宇宙音を本当だと思う

映画やアニメでは、宇宙で爆発音やエンジン音が大きく聞こえる場面があります。これは、見る人にわかりやすくするための演出です。

実際の宇宙空間では、音を伝える空気がほとんどないため、地球のようには音が伝わりません。宇宙船の中なら空気があるため音は聞こえます。

真空実験を家庭で無理に行う

真空はおもしろいテーマですが、家庭で本格的な真空実験をするのは注意が必要です。

ガラス容器を使う、加熱する、密閉する、強いポンプで空気を抜くといった実験は、破裂ややけどの危険があります。JAXAの宇宙教育教材でも、真空実験は実験器具を安全に扱えるよう留意することが示されています。

自由研究では、真空パック食品を観察する、空気の重さや圧力を調べる本を読む、宇宙服のしくみを図にするなど、安全な方法を選びましょう。

宇宙服があれば何でも安全と思う

宇宙服はとてもすごい装備ですが、万能ではありません。使える時間や酸素、冷却、通信、作業範囲には限りがあります。

JAXAは、宇宙服は宇宙環境から体を守るものの、船外活動の時間には限りがあり、活動内容によって違うと説明しています。 宇宙飛行士は、宇宙服を着ているから自由に何でもできるのではなく、厳しい訓練と計画のもとで作業しています。

ケース別|何を調べればよい?

宇宙に空気がない理由を調べるときは、目的によって見るポイントを変えると理解しやすくなります。

全部を一度に調べようとすると広がりすぎるため、自分のテーマを決めるのがおすすめです。

小学生が最初に学ぶなら「空気と重力」

最初に学ぶなら、空気と重力の関係から始めましょう。

空気は気体の粒の集まりで、地球の重力がそれを引きとめています。宇宙では、空気の粒が地球の地上のように集まっていないため、呼吸できません。

この流れを図にすると、発表でもわかりやすくなります。

自由研究なら「地球と宇宙の比較表」

自由研究にするなら、地球、宇宙空間、月、火星を比べる表が作りやすいです。

空気、音、水、温度、重力、宇宙服の必要性を比べると、地球の特徴がよくわかります。難しい数値をたくさん並べるより、「人がそのまま過ごせるか」という視点でまとめると、小学生にも伝わりやすくなります。

宇宙服が好きなら「命を守るしくみ」

宇宙服に興味がある人は、宇宙服が何から守っているのかを調べるとよいでしょう。

酸素、気圧、温度、放射線、ちり、通信、手袋、ヘルメットなど、宇宙服にはたくさんの役割があります。JAXAの子ども向け解説では、宇宙服を「小さな地球」と表現しています。

宇宙服の絵を描き、部品ごとに役割を書き込むと、見やすい自由研究になります。

防災や生活につなげるなら「空気のありがたさ」

everydaybousai.comらしく生活に結びつけるなら、空気のありがたさをテーマにできます。

地球では、空気があることをふだん意識しません。しかし、火事、煙、一酸化炭素、密閉空間、災害時の換気など、生活の安全では空気の質がとても重要です。

宇宙の話から、「地球の空気を安全に保つ」「換気する」「煙を吸わない」「密閉空間に注意する」といった生活の判断へつなげることができます。

目的おすすめテーマまとめ方
初心者空気と重力図で流れを説明
自由研究地球と宇宙の比較表で違いを整理
宇宙好き宇宙服のしくみ部品図を作る
防災視点空気と命生活の安全に結びつける

自由研究に使える安全な観察アイデア

宇宙の真空を家庭でそのまま再現する必要はありません。危険な実験をしなくても、空気や宇宙のしくみを学ぶことはできます。

安全を優先して、観察や調べ学習を中心にしましょう。

真空パックを観察する

真空パック食品を見ると、袋が中身にぴったりくっついています。これは、袋の中の空気が少ないためです。

袋を無理に開けたり、加熱したりする必要はありません。見た目を観察し、「空気がある袋」と「空気が少ない袋」を比べるだけでも、空気の存在を考えるきっかけになります。

風船で空気の存在を考える

風船をふくらませると、空気が入って大きくなります。空気は見えませんが、風船を押すと反発するため、そこに空気があるとわかります。

ただし、小さい子がいる家庭では、割れた風船の破片を口に入れないよう注意してください。乳幼児の近くでは行わないほうが安心です。

星空観察で大気を考える

星がまたたくのは、地球の大気のゆらぎと関係しています。宇宙空間では大気がほとんどないため、星の見え方も違います。

星空観察をする場合は、夜に子どもだけで外へ出ないこと、交通の危険がある場所を避けること、防寒や虫対策をすることが大切です。

宇宙服の分解図を作る

宇宙服を絵に描き、ヘルメット、酸素、通信、冷却、手袋、ブーツ、外側の保護などを書き込む方法です。

危険な実験をしなくても、調べ学習として深い内容になります。JAXAやNASAの子ども向け資料を参考にすると、信頼性も高めやすくなります。

自由研究テーマ安全なやり方注意点
真空パック観察見た目を比べる加熱・加圧しない
風船と空気ふくらみ方を見る破片の誤飲に注意
星空観察大人と安全な場所で見る夜道・寒さに注意
宇宙服の図解部品と役割を調べる公式資料を確認する
地球と月の比較表で整理する数値は出典を確認する

自由研究で大切なのは、危険な実験をすることではなく、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明することです。

FAQ|宇宙に空気がない疑問

宇宙には本当にまったく空気がないのですか?

完全にゼロという意味ではありません。宇宙空間にもごくわずかな気体の粒やちりはあります。ただし、地球の地上と比べると非常に少ないため、人が息をしたり、音を聞いたりできる空気はありません。そのため、宇宙は真空に近い場所と説明されます。人が活動するには、宇宙服や宇宙船で空気と気圧を用意する必要があります。

なぜ地球には空気があるのですか?

地球には重力があり、その重力が大気を地球のまわりに引きとめているからです。NASAも、重力が地球の大気と呼吸に必要な空気を保っていると説明しています。 ただし、空気がある理由は重力だけではありません。地球の大きさ、温度、水、生き物、太陽からの距離など、さまざまな条件が関わっています。

宇宙では音が聞こえないのですか?

宇宙空間では、地球のようには音が聞こえません。音は空気などの物質の振動で伝わるため、空気がほとんどない宇宙空間では伝わりにくいからです。ただし、宇宙船やISSの中には空気があるため、声や機械の音は聞こえます。宇宙飛行士どうしや地上との連絡は、通信機器を使って行います。

宇宙服は何のために必要なのですか?

宇宙服は、酸素を送り、気圧を作り、温度差や放射線、小さなちりから宇宙飛行士を守るために必要です。JAXAは、宇宙服の中は純酸素で満たされ、約3分の1気圧に保たれていると説明しています。 宇宙服はただの服ではなく、人が宇宙で生きるための小さな宇宙船のような装置です。

宇宙で水はどうなりますか?

宇宙空間のように気圧がとても低い場所では、水は地球の地上とは違うふるまいをします。液体のままで安定しにくく、蒸発したり、凍ったりしやすくなります。ただし、実際の変化は温度や周囲の条件によって変わります。宇宙船やISSでは、水をそのまま宇宙空間に出すのではなく、船内で大切に管理し、できるだけ再利用します。

自由研究で真空実験をしてもいいですか?

本格的な真空実験は、先生や専門家、大人の安全管理のもとで行うべきです。ガラス容器、加熱、密閉、強いポンプを使う実験は、破裂ややけど、けがの危険があります。家庭で行うなら、真空パック食品を観察する、風船で空気の存在を考える、宇宙服のしくみを調べるなど、安全な方法を選びましょう。

結局どうすればよいか

宇宙に空気がない理由を理解したいなら、まず優先するのは「空気は気体の粒の集まり」「地球の重力が大気を引きとめている」「宇宙空間には人が息できるほどの空気がない」という3点です。

小学生に説明するなら、難しい計算や専門用語から入る必要はありません。地球は空気の毛布に包まれていて、宇宙はその毛布がほとんどない場所、と考えるとわかりやすくなります。迷ったらこれでよいです。

次に、宇宙では何ができなくなるかを比べます。息ができない、音が伝わりにくい、温度差が大きい、放射線や小さなちりから守られにくい。だから宇宙服や宇宙船が必要です。宇宙服は単なる服ではなく、酸素、気圧、温度、通信、保護をまとめて支える命の装置です。

後回しにしてよいのは、大気分子の細かい運動、惑星ごとの大気流出の計算、宇宙服の専門的な構造名です。興味が出てから深めれば十分です。

今日できる行動は、地球・宇宙・月・火星を比べる表を作ることです。「空気はあるか」「音は伝わるか」「人はそのまま過ごせるか」を比べるだけでも、宇宙と地球の違いがはっきりします。

安全上、無理をしない境界線も大切です。真空をまねした危険な実験、密閉容器の加熱、ガラス容器の圧力実験、夜の星空観察に子どもだけで出かけることは避けてください。不安がある実験は、学校の先生、科学館、公式の教材、保護者の管理がある場で行うほうが安全です。

宇宙に空気がないことを知ると、地球の空気がどれほど大切かも見えてきます。空気は見えませんが、呼吸、音、天気、命を支える大事な存在です。宇宙を学ぶことは、地球で安全に暮らすことを考えるきっかけにもなります。


まとめ

宇宙に空気がないのは、宇宙がとても広く、気体の粒が地球の地上のように集まっていないからです。地球には重力があり、その重力が大気を引きとめています。NASAも、重力が地球の大気と呼吸に必要な空気を保っていると説明しています。

宇宙では、息ができず、音が伝わりにくく、温度差や放射線の危険があります。そのため、人が活動するには宇宙服や宇宙船が必要です。JAXAは、宇宙服が真空、温度差、放射線、高速のちりなどから宇宙飛行士を守るものだと説明しています。

家庭や学校で学ぶなら、危険な真空実験ではなく、比較表、図解、真空パックの観察、宇宙服の調べ学習など、安全な方法を選びましょう。

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