【小学生向けに解説】どうして人は息をしないと生きられないの?呼吸の大切さを解説!

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おもしろ雑学

呼吸ってなに?どうやってしているの?

息をするとは?

呼吸(こきゅう)とは、空気の中にふくまれる「酸素(さんそ)」を体の中にとりこんで、体の中でできた「二酸化炭素(にさんかたんそ)」を外に出すことです。人間は起きているときも寝ているときも、1日におよそ2万回以上も息をしています。まったく意識しなくても、体は自動的に呼吸をしてくれていて、ずっと私たちの命を支えてくれています。

鼻や口から肺までの道

空気はまず、鼻や口から体の中に入ります。つぎに気管(きかん)という太い管を通り、左右に分かれている肺(はい)に送られます。肺は胸の中にあるやわらかいスポンジのような臓器で、たくさんの小さな袋(肺胞:はいほう)でできています。この小さな袋の中で、空気のガスのやりとりが行われているのです。

吸った空気の中身

私たちが吸いこんでいる空気には、いろいろなガスがまざっています。もっとも多いのは「窒素(ちっそ)」というガスですが、体にとって大切なのは酸素です。空気の中には約21%の酸素があり、これを体に取りこみ、体の中で出た二酸化炭素を外へ出してバランスをとっているのです。


なぜ酸素がたいせつなの?

細胞がエネルギーを作るため

体は何十ちょう個もの「細胞(さいぼう)」という小さな部品でできています。細胞は、食べものから得た栄養と酸素を使って「エネルギー」を作り出します。エネルギーがなければ、心ぞうも動けないし、脳も考えることができず、体はまったく動きません。

ごはんだけでは足りない

私たちはごはんやパン、果物などを食べて栄養をとります。でも、それだけでは体をうまく動かすことはできません。その栄養をエネルギーに変えるには、酸素の力が必要なのです。つまり、ごはんと酸素はセットで、体を元気にしてくれる大事なコンビなのです。

酸素が足りないとどうなる?

酸素が足りない状態が長く続くと、体の中の細胞が正しく働けなくなってしまいます。たとえば、頭がボーっとしたり、立ちくらみがしたりします。さらに長い時間酸素が足りないと、気を失ったり、最悪の場合、命にかかわることさえあるのです。それだけ酸素は私たちにとってなくてはならないものなのです。


呼吸のはたらきは?

体の中のガスの入れかえ

呼吸は、ただ酸素を吸うだけではありません。体の中にたまった二酸化炭素を外に出すという大事な役目もあります。二酸化炭素は、細胞がエネルギーを作るときに出るゴミのようなもので、そのままためておくと体に悪い影響をあたえます。だから、出すこともとてもたいせつなのです。

血液が酸素を運ぶ

肺でとりこんだ酸素は、血液によって体中へ運ばれます。このとき、赤血球(せっけっきゅう)という血液の中の成分が大活やくします。赤血球はまるでトラックのように、酸素をはこび、すべての細胞にとどけてくれるのです。

二酸化炭素はじゃまもの?

二酸化炭素は、体の中でエネルギーを作ったときにできるいらないガスです。これがたまりすぎると、体が酸性になってしまい、具合が悪くなることもあります。だから、息をはいて体の外に出すことがとても大事なんですね。


息が止まるとどうなるの?

すぐに苦しくなる理由

呼吸を止めると、すぐに体の中の酸素がへっていきます。とくに脳は酸素をたくさん使うので、酸素が足りなくなると「苦しい!」と感じます。これは体が出している大事なサインで、すぐに息をするように教えてくれているのです。

水の中で息ができないわけ

水の中には空気がないので、人間の肺では呼吸ができません。魚はえらという特別な器官で水の中の酸素を取りこんでいますが、人間にはえらがないので水の中では息を止めなければなりません。だから、水泳をするときには「息つぎ」がとても大切なんです。

寝てるときも呼吸している

私たちはねている間も、しっかり呼吸をしています。眠っていても体の中の細胞はずっと働き続けているので、酸素が必要なのです。夢を見たり、寝返りをうったりするのも、体が活動しているからなんですね。


呼吸を大切にするには?

深呼吸をしよう

ときどき外に出て、きれいな空気をおもいきり吸う「深呼吸(しんこきゅう)」は、体にも心にもとてもよいことです。新鮮な空気をたっぷり取りこむと、頭もスッキリして気分も明るくなります。学校の休み時間や運動のあとなどにやってみましょう。

マスクや鼻づまりに注意

風邪をひいたときやアレルギーで鼻がつまっているときは、空気がうまく通らなくなって苦しくなります。そんなときは、マスクを上手に使ったり、ときどき外して深呼吸をしたりして、呼吸がしやすくなるように気をつけましょう。

運動も効果あり!

走ったりジャンプしたりする運動は、体の中にたくさんの酸素が必要になります。だから、体を動かすことで呼吸の力も強くなっていきます。運動をすると、肺が大きくふくらんで、もっと効率よく酸素を取りこめるようになるのです。毎日の生活にすこしずつ運動を取り入れてみましょう。


まとめ:息は生きるためのエネルギー!

呼吸は、私たちが元気に生きるために、毎日おこなっているとても大切なはたらきです。酸素を体に取りこみ、二酸化炭素を出すことで、体の中のすべての細胞がエネルギーを作り、体を動かすことができるのです。

毎日あたりまえのようにしている呼吸ですが、実はとてもすごいことなのです。そのおかげで、私たちは歌ったり、走ったり、考えたり、遊んだりできるのです。自然の中で深呼吸をしてみたり、体を元気に動かしてみたりすることで、呼吸の大切さをもっと感じてみましょう。これからも健康な毎日を過ごすために、呼吸を大切にしてくださいね!

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