雲ってなんだろう?どうやってできるの?
雲の正体は水や氷の小さなつぶたち
空にふわふわと浮かぶ雲(くも)は、実はたくさんのとても小さな水のつぶや、もっと冷たいところではできる氷のつぶが集まってできています。この水や氷のつぶたちは、空気の中にふくまれている「水蒸気(すいじょうき)」が冷やされてできたものです。水蒸気は目に見えませんが、空の中にはいつもたくさんかくれているのです。
水蒸気はどうやってできるの?
池や川、海などの水は、太陽の光をあびるとあたたかくなり、「蒸発(じょうはつ)」して空にのぼります。これが水蒸気です。水蒸気は見えませんが、空気の中にまざっています。たとえば、あついお風呂から出る湯気や、寒い日に口から出る白い息も水蒸気が関係しています。
雲ができる場所とそのしくみ
水蒸気はあたたかい空気といっしょに上へ上へと上がっていきます。高い空は気温が低いため、水蒸気は冷やされて小さな水のつぶになります。たくさんの水のつぶが空の中に集まると、それが雲になります。この水のつぶが生まれることを「凝結(ぎょうけつ)」といいます。雲は空の冷たい場所でできるふしぎな水のグループなのです。
なぜ雲から雨が降るの?
雲の中での変化と雨になるまで
雲の中では、小さな水のつぶが風や空気の動きによってぶつかり合い、くっついていきます。こうして水のつぶはどんどん大きくなっていきます。大きく重くなった水のつぶは、もう空にとどまっていられなくなって、やがて地上へと落ちてきます。これが「雨(あめ)」になります。
雨になるまでの4つの流れ
ステップ | 内容 |
---|---|
1 | 太陽の光で水が蒸発して水蒸気になる |
2 | 水蒸気が空の高い場所で冷えて水のつぶになる |
3 | 水のつぶがくっついてどんどん大きくなる |
4 | 重くなって落ちてきて、雨としてふってくる |
雨が降る前の空のようす
雨がふる前には、空にぶあつくて黒っぽい雲が出てきます。このような雲は「雨雲(あまぐも)」とよばれています。雨雲が出てくると、空が暗くなり、風が強くなったり、雷(かみなり)が鳴ったりすることもあります。おでかけのときは、空をよく見ておくといいですね。
雨にもいろいろな種類があるよ!
雨のふりかたのちがい
「しとしと雨」は、やさしく静かにふる雨です。水のつぶが小さいので、あまり音がしません。一方、「ざあざあ雨」は、大きな水のつぶがたくさんふってくる強い雨で、大きな音がします。どちらも雲の中の水のつぶの大きさや、空気の動きで変わるのです。
雨だけじゃない!いろんな天気
雨ににているけどちがうものとして、「霧(きり)」「霰(あられ)」「雪(ゆき)」があります。霧はとても小さな水のつぶが空気中にただよっていて、見えにくくなります。霰や雪は、寒い空気で水のつぶがこおってできたものです。特に冬には雪が多くふりますね。
季節によってちがう雨のかたち
日本には「梅雨(つゆ)」という、雨がよくふる時期があります。この時期は、毎日のように雨が続いてじめじめします。夏には急にふってすぐやむ「夕立(ゆうだち)」がありますし、秋や冬は寒くなって、雨ではなく雪になることもあります。
雲と天気はどんな関係があるの?
雲の形から天気をよそう!
空の雲を見れば、これからの天気がなんとなくわかることがあります。たとえば、うすく広がる「すじ雲」や「うす雲」があるときは、天気がくずれるサインになることもあります。反対に、まったく雲がない青空は、しばらく晴れが続く可能性が高いです。
天気予報はどう作られるの?
テレビやスマホで見る天気予報は、気象衛星(きしょうえいせい)やレーダーなどで集めたたくさんのデータをもとに、コンピューターが計算してつくられています。風の強さや雲のうごき、気温などを調べて、気象予報士(きしょうよほうし)さんがわかりやすく教えてくれているんです。
雲が多い日の注意ポイント
雲がもくもく出ている日は、かさを持って出かけると安心です。黒い雲が近づいてきたら、雨や雷の前ぶれかもしれません。とくに雷の音が聞こえたら、安全な建物の中へ入って、木の下には近づかないようにしましょう。
雨は自然のたいせつなしくみなんだ!
「水のじゅんかん」とは?
地球には「水のじゅんかん」という、大きな水の流れがあります。雨としてふった水は地面にしみこみ、地下水になったり、川や湖に流れこみます。そしてまた太陽の光で蒸発して、水蒸気になって空に上がり、雲になってまた雨になります。これがくりかえされているのです。
雨と生きものたちのつながり
雨がふることで、木や花、野菜などの植物が水をもらって元気になります。人間も動物も、水がないと生きていけません。農家の人たちも、田んぼや畑に雨がふるのを楽しみにしています。雨がふることで、たくさんの命が守られているのです。
雨の日のすごし方も工夫しよう!
雨の日は外であそべないこともありますが、おうちの中でもたのしみ方はいっぱいあります。たとえば、読書をしたり、ぬりえをしたり、カードゲームやブロックであそんだり。雨の音を聞きながら、家族とゆったりとすごすのもいいですね。
まとめ:雲と雨のひみつをもっと知ろう!
空にうかぶ雲は、目には見えない水蒸気が冷えて水のつぶになったもので、雲の中の水のつぶが大きくなって落ちてくると雨になります。この自然の流れは「水のじゅんかん」とよばれ、地球や生きものたちにとってとてもたいせつなはたらきをしています。
空のようすをよく見て、雲の形や色のちがいに気づくと、天気や自然についてもっと深く考えるきっかけになります。雲や雨は、ふだん何気なく見ているけれど、じつはとてもおもしろいふしぎがつまっています。これからも空をながめて、いろんな発見をしていきましょう!