盗まれやすい車ランキングとその理由|盗難対策もあわせて徹底解説

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あなたの愛車は本当に安全と言えるでしょうか?近年、自動車盗難の手口はますます巧妙化・組織化しており、プロの窃盗団がターゲットを絞って綿密に計画を立てて犯行に及ぶケースが増加しています。特に人気車種や海外で高い需要を誇る高級車、防犯装備が甘い車両は、格好の標的とされてしまいます。

この記事では、「盗まれやすい車」というキーワードを軸に、盗まれやすい車種やその理由、狙われやすい環境・時間帯、防犯対策の具体策、そして万が一盗難にあってしまった場合の対処法まで、多角的に詳しく解説します。

愛車を守るために、今一度“盗まれにくい”車生活を意識し、事前にできる準備と対策を見直していきましょう。

なぜ特定の車が盗まれやすいのか?

海外での需要が高い車種

車両盗難の最大の目的の一つは、国外への転売です。特に中東・アフリカ・アジア諸国では、日本車の信頼性・耐久性・メンテナンス性の高さから絶大な人気を誇っています。その中でもトヨタ・ランドクルーザー、レクサスRX、ハイエースなどは盗難の常連です。輸出先では数百万単位のプレミアが付くこともあり、窃盗団にとっては極めて効率の良い商品と言えるでしょう。

高度化する盗難手口と防犯性能のギャップ

スマートキーの登場で鍵穴破壊による盗難は減少しましたが、新たにリレーアタックやCANインベーダーといった手口が猛威を振るっています。これらは電波や通信システムを悪用してドアを解錠し、エンジン始動までを一瞬で済ませてしまう高度な手法です。防犯対策が追いついていない車種は、年式が新しくても油断できません。

修理・部品取りニーズが高い旧車も狙われる

盗難は高級車に限った話ではありません。10年以上前の人気車種、特にトヨタ・ハイエースや日産・スカイラインなどは、補修用部品の需要が国内外で高く、パーツ単位での“バラ売り”目的で盗まれるケースも目立ちます。整備工場や違法輸出業者が買い手になる場合もあるため、古い車でも安心はできません。

盗難リスクが高い代表的な車種とは?

トヨタ・プリウス

燃費性能と維持費の安さで幅広い層に人気があるプリウスは、盗難件数もトップクラス。初期モデルはセキュリティ機能が弱く、しかも流通台数が多いため犯行が目立ちにくいのも要因の一つです。エコカー人気の裏で、盗難リスクが潜んでいます。

トヨタ・ランドクルーザー

国内外で“走る資産”とも呼ばれるランドクルーザーは、砂漠・山岳地帯・戦地などどんな過酷な環境でも走れる耐久性が売りです。特に海外ではプレミア価格で取引されることから、盗難被害が後を絶ちません。

レクサスRX/NXシリーズ

高級SUVとしての存在感と走行性能を併せ持つレクサスのRX/NXシリーズは、国内外の富裕層からも高い評価を得ています。CANインベーダーによる狙い撃ちが増えており、最新型でも油断は禁物です。

トヨタ・アルファード/ヴェルファイア

国内外で人気の高い高級ミニバン。VIP送迎車としても多用され、リセールバリューが高いため盗難対象になりやすいです。所有者の油断を突いた“鍵の複製”手口も一部で確認されています。

盗まれやすい環境と時間帯の傾向

鍵をかけていても安心できない駐車場

路上駐車やオープンな月極駐車場、無施錠の状態で車両を置いていると、犯人にとっては好条件が揃った“取りやすい車”となります。また、日常的に停めている場所・時間帯・帰宅ルートなどの生活パターンが窃盗団に把握されている場合、下見の末に狙われることも。

深夜帯に集中する犯行

盗難の多くは人目が減る夜間、特に深夜0時〜4時の時間帯に集中しています。犯人にとっては静けさと暗闇が“味方”になり、セキュリティが薄い車両ほど一瞬で持ち去られる可能性があります。

商業施設の立体駐車場や郊外の大型駐車場

意外にも人が多く出入りする施設の駐車場は、周囲の目が分散することから犯行のリスクが低く感じられるため、窃盗犯にとって都合が良い環境です。長時間車両が放置される観光地や空港の駐車場も注意が必要です。

盗難を防ぐためにできる対策とは?

スマートキー電波遮断:リレーアタックを防ぐ

スマートキーの電波を悪用するリレーアタックには、電波を遮断する「電波遮断ポーチ」や「電波遮断ボックス」が有効です。玄関や窓際など電波が漏れやすい場所にキーを置くのは避け、建物の中心部で管理しましょう。

CANインベーダー対策:通信ポートの保護

CANインベーダーは車両の電子制御ネットワークに直接アクセスする手口。OBDロック(車両診断ポートのカバー)やイモビカッター対策装置を導入し、セキュリティ強化を図りましょう。専門店でのインストールが推奨されます。

ハンドルロック・タイヤロックの併用

物理的な防犯対策は“見せる抑止力”として効果的です。ハンドルロック、タイヤロック、ホイールロックなどを複数組み合わせることで、窃盗犯に「面倒な車だ」と思わせることが肝心です。

駐車環境の見直しとセンサーライト・防犯カメラ

可能であれば、監視カメラやセンサーライト付きのガレージや屋根付き駐車場を選びましょう。賃貸の場合でも、簡易的なセンサーライトやダミーカメラを設置するだけで大きな抑止力となります。

万が一盗まれた時の対応策と備え

車両保険の補償内容を事前にチェック

盗難被害に備えて、車両保険の「盗難補償」が含まれているかを確認しましょう。補償額や免責金額の設定によって実際の支払い額が変わるため、プラン内容を把握することが大切です。

GPSトラッカーやスマホ連動型追跡装置

最近では小型・高性能なGPSトラッカーが多数登場しています。スマホと連動することでリアルタイムで位置情報を確認でき、万が一の際には発見の可能性が格段に上がります。複数箇所に分散して設置するのが理想です。

車両の特徴を記録・保存しておく

ナンバー、車台番号、カスタムパーツ、外装の傷などを詳細に記録しておくことで、盗難届の提出時や発見時の照合に役立ちます。できれば写真も複数枚残しておきましょう。

まとめ|“盗まれにくい習慣”こそ最大の防犯対策

車の盗難は、狙われやすい車種・時間・環境に加え、防犯意識の低さが引き金になるケースが非常に多く見られます。車両の性能や値段にかかわらず、どんな車でも狙われる可能性があるという前提で、対策を講じることが重要です。

スマートキー対策、物理ロックの導入、駐車環境の見直し、防犯装備の活用など、できることを積み重ねていくことで、“盗まれにくい車”に変えていくことができます。

愛車を守るのは、日頃の意識と習慣です。今すぐにでも実践できる防犯策から始め、安心・安全なカーライフを送りましょう。

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