洪水って何?小学生向けにわかりやすく解説!

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防災

はじめに、**洪水(こうずい)**とは何かをお話しします。洪水は、大雨や台風で川の水がふえたり、雨水がたまったりして、町や田んぼ、道路が水でしずんでしまうことです。大きな洪水になると、家や車が流されたり、学校やお店が使えなくなったりします。でも、理由(りゆう)とじゅんびを知っておけば、落ちついて行動できます。ここでは、しくみ・起こりやすい場所・準備・安全な行動・その後の注意にくわえ、練習方法やクイズ、ことばの意味まで、小学生にもわかる言葉でていねいに説明します。


洪水のきほん(しくみと原因)

なぜ川の水があふれるの?

洪水は、短い時間にたくさんの雨がふったり、長いあいだ雨がつづいたりすると起こります。川には水をはこぶ力(流れる速さや深さ)に限界があり、その限界をこえると水が川の外へあふれ出す(はんらん)のです。ほかにも、川の曲がり方や土のつみかさねで水の流れがにぶくなると、あふれやすくなります。山や町の高い場所から低い場所へ、水はいちばん通りやすい道をえらんで流れるため、同じ町でも水が集中するところができます。

台風(たいふう)・梅雨(つゆ)と洪水のつながり

台風は強い風と非常に多い雨をもたらします。梅雨は何日も雨がつづくため、山や町に水がしみこんでいっぱいになり、少しの雨でもあふれやすい状態になります。とくに、台風が梅雨の終わりに来ると、地面が水をこれ以上すいこめずに洪水になることがあります。山の雪どけの時期も、川の水がふえやすいので注意です。

山や町の環境の変化で起きやすくなる

山の木がへってしまうと、雨水をためたり、ゆっくり流したりする力が弱くなります。町では、アスファルトやコンクリートが多いと水が地面にしみこみにくく下水(げすい)に水が集中してあふれることがあります。これを、町の中で起きる洪水として内水(ないすい)はんらんとよぶことがあります。いっぽう、川の外へあふれるのは外水(がいすい)はんらんといいます。

文章でイメージ!おみそ汁のなべのたとえ

なべにおみそ汁を入れて火を強くすると、なべのふちからこぼれることがあります。なべを、ふちを堤防(ていぼう)、おみそ汁をにたとえると、こぼれるのがはんらんです。具が多いと流れにくいように、落ち葉やゴミが水の道をせまくすると、さらにこぼれやすくなります。


どこで・いつ起こりやすい?(場所とタイミング)

起こりやすい場所を知ろう

川の近く、海の近く、山からの水があつまる場所、低い土地(ひくいとち)では、とくに注意が必要です。下の表で、理由と気をつけるポイントを確認しましょう。

場所起こりやすい理由気をつけるポイント
川の近く水があふれるとすぐ広がるはやめの避難、川べりに近づかない
低い土地・盆地水が集まりやすく、ぬけにくい高い階へ移動、マンホール周りは近づかない
海の近く台風時の高潮(たかしお)で水位アップ海や河口に近づかない、堤防にのぼらない
大きな道路・広場水の流れが止まりたまりやすい車で移動しない、足元に注意
住宅街のはじ水が集中しやすい角や坂の下夜はライトで足元を確認

早く起こる洪水とゆっくり起こる洪水

同じ洪水でも、短時間で一気に水位が上がることもあれば、少しずつたまっていくこともあります。川の水があふれる外水はんらん、雨水が下水に入りきらず町であふれる内水はんらん、そして用水路の逆流側溝(そっこう)のつまりでも起きます。スピードがちがっても、行動は早くが合言葉です。

洪水が近いサインに気づこう

空がいつもより黒く低い雲でおおわれる、雨音が急に強くなる、側溝や用水路の水位がいつもより高い、スマホの警報音が鳴る――これらはすぐに準備・避難を考えるサインです。家の前の排水口からポコポコ音がしたり、トイレの水位が上がるのも合図になることがあります。


洪水のまえにしておく準備(じゅんび)

家(いえ)でできる安全チェック

窓と雨戸をしっかりしめ、ベランダの物(プランター・いす・おもちゃ)を家の中へ。コンセントの位置が低い部屋は、家電を高い場所へ移動懐中電灯・電池・モバイルバッテリーはいつでも使えるように充電しておきます。玄関には長靴・カッパをすぐ出せるように。冷蔵庫にはラップやアルミホイルを入れておくと、食器にかぶせて水が少なくても食事ができます。

持ち出し品チェック(家族で確認しよう)

もちものどうして必要?ミニTips
飲み水(1人1日1~2L)・非常食お店が開いていないかも飴やようかんなどすぐエネルギーになる物も
懐中電灯・予備電池・モバイルバッテリー停電しても安心ライトは各自1本が理想
保険証のコピー・おくすり手帳けがや病気にそなえる防水袋に入れる
タオル・着がえ・カッパ体を冷やさないポリ袋で小分けに
ホイッスル・小型ラジオ助けをよぶ・情報を得る首から下げると落としにくい
マスク・アルコールジェル体調管理と衛生手洗いができない時に役立つ
筆記用具・連絡カード連絡がとれない時の合図住所・名前・血液型を記入

家族の約束(やくそく)を決めておく

集合場所(学校・公園・避難所)を2か所以上決め、通る道を昼と夜で考えておきます。スマホが使えないときは、家のメモボード連絡カードで伝言できるようにしておくと安心です。ペットがいる家庭は、キャリー・リード・エサを1か所にまとめておきます。

家の外チェック表(雨が降る前日まで)

チェックする所OKの状態ダメな時の対処
側溝・雨どい落ち葉がない取りのぞいて水の道を作る
ベランダ排水口ゴミがない網や落ち葉をどける
ガソリン半分以上低い駐車場はさける
家のブレーカー場所を知っている大人と確認しておく

洪水が来たときの安全な行動(こうどう)

家の中にいるとき

むりに外へ出ないことが基本です。1階が水であぶないときは、**2階以上へ移動(すいちょく避難)**します。窓ガラスからはなれ、**感電(かんでん)**の危険がある電気製品のコードにさわらないようにしましょう。トイレやおふろの水が逆流することがあるので、フタをしめると安心です。

外にいるとき

川・用水路・マンホールには近づきません。水がうすく見えても、流れが速いと足をすくわれます。橋の上や堤防は風も強く危険です。車での移動は30cmの水深でも動かなくなることがあるため、車での避難はできるだけひかえるのが安全です。どうしても歩く時は、長い棒や傘で前をつつき、穴がないか確かめながら進みます。

避難するときのポイント

「洪水警報」「避難の呼びかけ」が出たら、明るいうちに、雨が弱いうちに動きます。行き先は高い場所・丈夫な建物。持ち物は最小限にして、両手をあける(リュックに入れる)のがコツです。はだしサンダルはすべりやすいのでNG。運動靴が安全です。エレベーターは止まるおそれがあるので使いません。

学校・通学路での行動

学校では先生の指示にしたがい、上の階や安全な場所へ移動します。帰り道で大雨になったら、川沿い・地下道はさけ、近くの公共施設(図書館・コンビニ・学校)に入り、連絡を待ちます。


洪水のあとに気をつけること

水が引いた直後の危険

水が引いても、ぬかるみ見えない穴、倒れた電線が危険です。長ぐつ・手ぶくろをつけ、水にぬれた電気製品は使わないでください。家に入る前に、ガスのにおいがしないかも確認します。家の床がふくらんでいる所はのらないようにしましょう。

片づけと衛生(えいせい)

泥(どろ)には細かなガラスや金属がまざっていることがあります。厚手の手ぶくろ・マスクをして作業しましょう。水道水がにごっているときは、やかんで沸かしてから飲むようにします。体調がわるいときは無理をしないことが大切です。ケガをしたらよく洗ってから消毒し、必要なら大人と病院へ。

心のケアとふりかえり

こわい思いをした後は、ねむれない・食欲がないなどのサインが出ることがあります。家族や先生に気持ちを話す、楽しかったことを日記に書くなどして、少しずつ元気をとりもどしましょう。そのうえで、よかった行動・次に直したい行動を家族で話し合い、次への備えを強くします。


台風・大雨の情報と行動の目安(かんたん版)

情報(例)何をする?ワンポイント
大雨注意報・強い雨の予報家のまわりをかたづけて、持ち物を一本化早めの準備で安心
大雨・洪水警報家族で集合、高い場所へ移動の準備夜になる前に動く
避難の呼びかけ・避難指示避難所や安全な高い場所へ両手をあけて移動
警報解除安全を確認してから帰宅無理はしない

ポイント:テレビ・ラジオ・スマホの緊急速報は、びっくりする音ですが、命をまもる大切なお知らせです。音が鳴ったらまず深呼吸、つぎにすることを1つえらんで行動しましょう。


よくある質問(Q&A)

Q1. 雨がやんだら、すぐ遊びに行っていいの?
A. ダメです。 川の上流(うえのほう)でまだ雨がふっていると、水位があとから上がることがあります。大人といっしょに、安全の確認をしてからにしましょう。

Q2. くつはサンダルでもいい?
A. 運動靴が安全です。 サンダルはぬげやすく、足をケガしやすいです。できればすべりにくい底のくつを用意しましょう。

Q3. ペットはどうするの?
A. いっしょに高い場所へキャリー・リード・エサをまとめておくと、すぐに動けます。避難所では決まりを守り、まわりの人にあいさつしましょう。

Q4. 川を見に行ってもいい?
A. ぜったいにダメ。 水位は急に上がり、足元もすべりやすいです。写真やSNSのために近づくのも危険です。


おうちでできるミニ練習

  • 家の中で、高い場所へ移動するルートを2通りさがしてみよう。
  • 3分で持ち出しリュックに入れたい物を集めるゲームをしよう。
  • 家族で避難先まで歩く練習をしよう(雨の日は中止)。

ことばのミニじてん

  • はんらん:川の水が外にあふれ出すこと。
  • 内水はんらん:雨水が下水に入りきらず、町の中であふれること。
  • 堤防(ていぼう):川の水が外へ出ないようにつくられた土手。
  • 高潮(たかしお):海の水位が風や気圧で高くなること。

まとめ|洪水から命を守るために

洪水はとても速く広がることがあり、町や道路が水につかることもあります。けれど、正しい知識早めの行動があれば、命をまもることができます。今日からできることは、家族で避難場所を決める、持ち出し品をそろえる、ハザードマップを見るの三つ。洪水警報を聞いたら、ためらわずに高い場所へ——この合言葉を家族みんなで共有して、いつ来ても落ちついて行動できるようにしておきましょう。

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