【地震】震度の定義とは?震度とマグニチュードの違いを徹底解説

はじめに|「震度」とは何か?

地震が発生すると、「震度◯」「マグニチュード◯」という言葉をニュースなどで耳にします。しかし、震度とマグニチュードの違いを正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

「震度は何を表しているのか?」「震度とマグニチュードはどう違うのか?」

本記事では、震度の定義・計測方法・影響の目安・マグニチュードとの違いについて詳しく解説します。


1. 震度とは?その定義と測定方法

震度の基本定義

  • 震度とは、地震の揺れの強さを示す指標
  • 日本では気象庁が定めた「10階級」の震度階級を採用
  • 震度は地震の規模ではなく、観測地点ごとの揺れの大きさを表す

震度の測定方法

  • 全国に設置された震度計で測定(計測震度)
  • 加速度・周波数・継続時間などのデータを基に自動計算
  • 人間の体感や建物の揺れの状態も参考にして決定

震度階級の変遷

  • 1949年以前:5段階(弱・中・強など)
  • 1949年~1995年:7段階(震度0~7)
  • 1996年~現在:10段階(震度5・6を弱・強に分ける)

2. 震度とマグニチュードの違い

震度とマグニチュードの定義の違い

指標定義測定対象
震度ある地点での揺れの強さ観測地点ごとの揺れの大きさ
マグニチュード地震のエネルギーの大きさ地震そのものの規模

震度が高くなる要因

  • 震源の浅さ(浅いほど震度が大きくなる)
  • 地盤の状況(軟弱地盤は揺れが増幅される)
  • 地震波の伝わり方(地震の種類による)

例:同じマグニチュードでも震度が違うケース

  • 内陸の直下型地震(震度7でもマグニチュード6.5程度)
  • 遠方の海溝型地震(マグニチュード8以上でも震度4程度)

3. 震度の階級ごとの影響と目安

震度0~3(小さな揺れ)

震度影響の目安
震度0揺れを感じない
震度1一部の人がわずかに感じる程度
震度2室内で静かにしている人が感じる程度
震度3建物の上層階では少し強く感じる

震度4~5(中規模の揺れ)

震度影響の目安
震度4多くの人が驚き、吊り下げ照明が揺れる
震度5弱棚の物が落ちることがある
震度5強家具が倒れることがある

震度6~7(大規模な揺れ)

震度影響の目安
震度6弱立っているのが困難になる
震度6強耐震性の低い建物が倒壊することがある
震度7ほとんどの建物が倒壊する危険がある

4. 震度と防災の関係

震度ごとの適切な対応

  • 震度3以下:地震の初期対応を意識する
  • 震度5以上:家具転倒やガラス破損の危険を想定
  • 震度6以上:建物倒壊のリスクがあるため避難を優先

地震に備えて今すぐできること

  • 家具の固定(震度5強以上では転倒リスク)
  • 非常用持ち出し袋の準備(震度6強以上では避難が必要になる可能性)
  • 避難経路の確認(震度7では建物の損壊も想定)

過去の大地震と震度

  • 1995年 阪神・淡路大震災(震度7)
  • 2011年 東日本大震災(震度6強)
  • 2016年 熊本地震(震度7)

5. まとめ|震度を理解して地震に備えよう

震度は地震の規模(マグニチュード)とは異なり、観測地点ごとの揺れの強さを示す指標です。

チェックリスト:震度について正しく理解する

  • 震度は地震の「揺れの大きさ」、マグニチュードは「エネルギーの規模」
  • 震度5以上になると、家具転倒や建物損壊の危険がある
  • 震度6強以上では避難を検討する必要がある
  • 地震への備えとして、家具固定・非常用持ち出し袋・避難計画を確認する

地震の揺れの強さを正しく理解し、いざという時に適切な行動ができるように備えましょう!

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