呼吸のしくみを小学生向けに解説|息が必要な理由

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おもしろ雑学

人は、起きているときも、寝ているときも、ずっと息をしています。ふだんは意識しないことが多いですが、息を吸って吐くことは、体を動かし、考え、眠り、成長するために欠かせない働きです。

では、どうして人は息をしないと生きられないのでしょうか。答えは、体の中の小さな細胞が、酸素を使ってエネルギーを作っているからです。息を吸うことで酸素を体に取り入れ、息を吐くことで体の中でできた二酸化炭素を外へ出しています。

この記事では、呼吸のしくみを小学生にもわかる言葉で解説します。空気が体の中を通る道、肺で起きるガス交換、血液と心臓の働き、運動や緊張で呼吸が変わる理由まで、順番に見ていきます。

呼吸は身近なテーマですが、安全にも関わります。息苦しい、顔色や唇の色が悪い、会話できないほど苦しい、胸やのどの下がへこむような呼吸をしている場合は、ただの疲れと決めつけないことが大切です。自由研究でも、長く息を止める、水の中で競争する、袋をかぶるような実験は避けてください。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 呼吸とは何か|酸素を入れて二酸化炭素を出すしくみ
    1. 空気はどこを通って肺に届く?
    2. 肺胞で酸素と二酸化炭素を交換する
    3. 鼻呼吸と口呼吸はどう違う?
  3. なぜ酸素がないと生きられないのか
    1. 細胞は小さな工場のようなもの
    2. 二酸化炭素を出すことも大切
    3. 酸素が足りないときに出ることがあるサイン
  4. 肺・血液・心臓はどう協力している?
    1. 肺は酸素を血液へ渡す場所
    2. 血液は酸素の配達係
    3. 心臓は血液を送るポンプ
  5. 息のリズムはどう決まる?
    1. 脳が呼吸を自動で動かしている
    2. 横隔膜が動いて肺に空気が入る
    3. 気持ちで呼吸は変わる
  6. よい呼吸を助ける生活の工夫
    1. 背すじを伸ばすと息が入りやすい
    2. 運動は呼吸と心臓を使う練習になる
    3. 部屋の空気を整える
    4. 鼻づまりや長引くせきは相談する
  7. よくある失敗|呼吸でやらないほうがよいこと
    1. 失敗1|息止め競争をする
    2. 失敗2|袋をかぶる・密閉空間で実験する
    3. 失敗3|過呼吸をまねする
    4. 失敗4|食べながら走る
  8. ケース別|自分の場合はどう判断する?
    1. 運動後に息が上がる場合
    2. 緊張して息が浅くなる場合
    3. 暑い日の息苦しさ
    4. 乳幼児・高齢者・持病がある人の場合
  9. 自由研究にするならどう調べる?
    1. 安全にできる観察テーマ
    2. 呼吸数の測り方
    3. 肺モデルを作る場合
    4. まとめ方の例
  10. FAQ
    1. Q1. どうして息を止め続けると苦しくなるのですか?
    2. Q2. 走ると息が切れるのは悪いことですか?
    3. Q3. 鼻呼吸と口呼吸はどちらがよいですか?
    4. Q4. 過呼吸になったらどうすればよいですか?
    5. Q5. せきは止めたほうがいいですか?
    6. Q6. 呼吸の自由研究で一番安全な方法は何ですか?
  11. 結局どうすればよいか

結論|この記事の答え

人が息をしないと生きられないのは、体の細胞が酸素を使ってエネルギーを作り、いらなくなった二酸化炭素を外へ出しているからです。

体は、歩く、走る、考える、心臓を動かす、体温を保つ、眠っている間に体を整えるなど、休んでいるときもエネルギーを使っています。そのエネルギーを作るために、食べ物から得た栄養と、呼吸で取り入れた酸素が必要になります。

息を吸うと、空気は鼻や口から入り、のど、気管、気管支を通って肺へ向かいます。肺の中には、肺胞という小さな袋がたくさんあります。ここで酸素が血液へ入り、血液の中の二酸化炭素が肺へ移動します。そして、二酸化炭素は息を吐くときに外へ出ます。

まず優先して覚えたいのは、「呼吸は酸素を入れるだけでなく、二酸化炭素を出す働きでもある」ということです。酸素が足りないことも問題ですが、二酸化炭素がうまく出せないことも体に負担になります。

後回しにしてよいのは、難しい細胞の名前や化学式を全部覚えることです。小学生なら、「酸素を取り入れる」「二酸化炭素を出す」「血液が酸素を運ぶ」「心臓が血液を送る」と理解できれば十分です。迷ったらこれでよい、と考えてください。

ただし、呼吸に関しては自己判断しすぎない境界線があります。急に息が苦しい、横になれないほど苦しい、顔色や唇の色が悪い、胸がへこむように息をしている、強い胸の痛みがある、食べ物を詰まらせた、水に沈んだあとに苦しそう。こうした場合は、すぐ大人に知らせ、必要なら救急相談や119番につなげる判断が大切です。

呼吸とは何か|酸素を入れて二酸化炭素を出すしくみ

呼吸とは、体に必要な酸素を取り入れ、体の中でできた二酸化炭素を外へ出す働きです。

「息を吸う」とき、空気の中に含まれる酸素が体へ入ります。「息を吐く」とき、体の中でできた二酸化炭素が外へ出ます。この入れ替えが続くことで、体の細胞はエネルギーを作り続けることができます。

空気はどこを通って肺に届く?

空気は、鼻や口から入ります。ふだんは鼻から吸うことが多く、運動中や鼻が詰まっているときは口も使います。

鼻から入った空気は、少し温められ、湿り気を加えられ、ほこりなどを取り除かれやすくなります。その後、のどを通り、気管、気管支へ進み、左右の肺に分かれていきます。

空気の通り道主な役目生活でのポイント
空気を温め、湿らせ、ほこりを減らすふだんは鼻呼吸がしやすい
空気を多く取り入れやすい運動時の補助になる
のど空気の通り道になる食べ物の誤飲に注意
気管・気管支肺へ空気を送るせきで異物を出すことがある
肺胞酸素と二酸化炭素を交換する呼吸の大事な現場

肺胞で酸素と二酸化炭素を交換する

肺の中には、肺胞という小さな袋がたくさんあります。肺胞のまわりには、毛細血管という細い血管が網のように広がっています。

肺胞に届いた酸素は、薄い壁を通って血液の中へ入ります。反対に、血液の中にある二酸化炭素は肺胞へ移り、息を吐くときに外へ出ます。

このしくみをガス交換といいます。ガス交換は、呼吸の中でもとても大事な部分です。

鼻呼吸と口呼吸はどう違う?

鼻呼吸は、空気を温めたり湿らせたりしやすく、ほこりなどを減らす働きもあります。そのため、ふだんの呼吸では鼻を使うほうがのどにやさしいことがあります。

一方で、走った後や激しい運動中は、鼻だけでは足りず、口も使って息をすることがあります。これは自然なことです。

場面向いている呼吸判断のポイント
ふだんの生活鼻呼吸のどが乾きにくい
運動中鼻と口を両方使うことがある酸素を多く取り込みたい
鼻づまり口呼吸になりやすい長引くなら相談
寝ているとき鼻呼吸がしやすい状態が理想いびきや口の乾きに注意

ただし、口呼吸が続いているからといって、すぐに悪いと決めつける必要はありません。鼻づまり、アレルギー、歯並び、のどの状態などが関係することもあります。気になる場合は、耳鼻科や歯科など専門家に相談しましょう。

なぜ酸素がないと生きられないのか

酸素が必要なのは、体の細胞がエネルギーを作るためです。

体は、食べ物から栄養を取り入れます。けれど、栄養だけでは体を動かす力になりません。細胞の中では、栄養と酸素を使ってエネルギーを作っています。

細胞は小さな工場のようなもの

体は、たくさんの細胞でできています。皮ふ、筋肉、脳、心臓、胃、骨なども、細胞が集まってできています。

細胞は、小さな工場のように働きます。食べ物から得た栄養を材料にし、酸素を使ってエネルギーを作ります。このエネルギーがあるから、心臓は動き、脳は考え、筋肉は動きます。

酸素が足りなくなると、細胞は十分にエネルギーを作りにくくなります。特に脳は酸素不足に弱いので、呼吸が止まった状態や強い酸素不足は危険です。

二酸化炭素を出すことも大切

呼吸は、酸素を取り入れるだけではありません。体の中でエネルギーを作ると、二酸化炭素ができます。

二酸化炭素は、体にとっていらなくなった気体です。血液に乗って肺へ運ばれ、息を吐くことで外へ出ます。二酸化炭素が体にたまりすぎると、体の調子を保ちにくくなります。

つまり、呼吸は「酸素を入れる入口」であり、「二酸化炭素を出す出口」でもあります。

酸素が足りないときに出ることがあるサイン

酸素不足や呼吸の問題では、体にいくつかのサインが出ることがあります。ただし、サインの出方は人によって違います。心配なときは無理に判断せず、大人や医療機関に相談してください。

サイン考えられることまずすること
息切れ体が酸素を多く求めている動きを止めて休む
めまい脳に十分な酸素が届きにくい可能性座る・横になる
唇や顔色が悪い呼吸や血流の異常の可能性すぐ大人に知らせる
会話ができないほど苦しい強い呼吸困難の可能性救急相談や119番も検討
胸がへこむような呼吸呼吸に強い力を使っている可能性すぐ相談・受診判断

運動のあとに少し息が上がるのは自然です。しかし、休んでも苦しい、顔色が悪い、胸が苦しい、急に息ができない感じがする場合は、ただの疲れと決めつけないでください。

肺・血液・心臓はどう協力している?

呼吸は、肺だけで完結しているわけではありません。肺で取り込んだ酸素を全身へ運ぶには、血液と心臓の働きが必要です。

肺、血液、心臓は、酸素を届けるチームのようなものです。

肺は酸素を血液へ渡す場所

肺の肺胞では、空気中の酸素が血液へ入ります。ここで血液は酸素を受け取り、全身へ運ぶ準備をします。

肺胞の壁と毛細血管の壁はとても薄く、酸素と二酸化炭素が行き来しやすい作りになっています。体の中には、このような小さなしくみがたくさんあり、休まず働いています。

血液は酸素の配達係

血液の中には、赤血球という細胞があります。赤血球にはヘモグロビンという成分があり、酸素をつかんで運ぶ働きがあります。

酸素を受け取った血液は、心臓から全身へ送られます。そして、脳、筋肉、内臓など、いろいろな場所で酸素を渡します。代わりに二酸化炭素を受け取り、肺へ戻ってきます。

体の部分役割たとえるなら
酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す空気の交換所
血液酸素や二酸化炭素を運ぶ配達トラック
赤血球酸素をつかむ荷物を持つ係
心臓血液を送り出すポンプ
細胞酸素を使ってエネルギーを作る小さな工場

心臓は血液を送るポンプ

心臓は、血液を全身へ送り出すポンプです。酸素を受け取った血液を体へ送り、酸素を渡し終えた血液を肺へ戻します。

運動すると心臓の動きが速くなり、呼吸も速くなります。これは、筋肉がたくさんエネルギーを使い、酸素を多く必要とするからです。

走った後に息が上がり、心臓がドキドキするのは、体が必要な酸素を届けようと働いているサインです。

息のリズムはどう決まる?

呼吸は、自分で意識して速くしたり、ゆっくりしたりできます。でも、寝ている間も呼吸は続きます。これは、脳が自動で呼吸のリズムを調整しているからです。

脳が呼吸を自動で動かしている

脳の中には、呼吸のリズムに関わる場所があります。体の中の二酸化炭素の量や酸素の状態などをもとに、息を吸う・吐くリズムを調整しています。

そのため、人は眠っている間も呼吸できます。意識していなくても、体が必要な呼吸を続けてくれているのです。

横隔膜が動いて肺に空気が入る

呼吸で大きな役目を持つ筋肉に、横隔膜があります。横隔膜は、胸とお腹の間にあるドームのような筋肉です。

息を吸うとき、横隔膜が下がり、胸の中の空間が広がります。すると肺もふくらみ、空気が入ります。息を吐くときは、横隔膜がゆるみ、肺から空気が出ていきます。

肋骨の間にある筋肉も、胸を広げたり縮めたりする手助けをします。

気持ちで呼吸は変わる

緊張しているとき、息が浅く速くなることがあります。リラックスしているときは、呼吸がゆっくり深くなりやすいです。

これは、自律神経という体の調整システムが関係しています。自律神経は、心臓の動き、汗、体温、呼吸などを自動で調整しています。

ただし、ゆっくり呼吸すればどんな息苦しさも治るわけではありません。急な息苦しさや強い症状がある場合は、呼吸法でどうにかしようとせず、すぐ大人や医療機関につなげてください。

よい呼吸を助ける生活の工夫

呼吸は、特別なトレーニングをしなくても毎日自然に行われています。ただ、姿勢、睡眠、運動、空気の状態によって、呼吸のしやすさは変わります。

背すじを伸ばすと息が入りやすい

猫背で丸くなると、胸やお腹が縮こまり、深く息を吸いにくくなることがあります。背すじを軽く伸ばし、肩の力を抜くと、胸やお腹が動きやすくなります。

勉強中やゲーム中に息が浅くなっていると感じたら、一度画面から目を離し、背すじを伸ばして、ゆっくり息を吐いてみましょう。

運動は呼吸と心臓を使う練習になる

歩く、走る、遊ぶ、なわとびをするなどの運動は、呼吸と心臓をしっかり使います。運動中は息が上がりますが、これは体が酸素を多く必要としているからです。

無理のない運動を続けると、体は酸素を使うことに慣れていきます。ただし、息が苦しいのに無理して続ける、胸が痛いのに走る、暑い日に休まず運動するのは避けてください。

部屋の空気を整える

室内では、換気、ほこりの掃除、適度な湿度が大切です。空気がこもると、におい、ほこり、二酸化炭素などが気になることがあります。乾燥していると、のどや鼻がつらくなる人もいます。

工夫目的注意点
換気空気を入れ替える寒い日は短時間でもよい
掃除ほこりを減らすほこりが舞わないようにする
加湿乾燥をやわらげるカビが増えないようにする
水分補給のどを守る暑い日はこまめに
休息呼吸を整える体調不良時は無理しない

鼻づまりや長引くせきは相談する

風邪、アレルギー、ぜんそくなどで、息がしにくくなることがあります。せきが長引く、夜に苦しそう、運動で毎回強く息苦しくなる、ゼーゼー音がする場合は、家庭だけで判断しないほうが安心です。

体調や持病がある場合は個別事情を優先してください。不安がある場合は、かかりつけ医や専門医に相談しましょう。

よくある失敗|呼吸でやらないほうがよいこと

呼吸は身近なので、遊びや実験にしやすいテーマです。しかし、間違った方法は危険です。ここでは、特に避けたい行動を整理します。

失敗1|息止め競争をする

息をどれだけ長く止められるか競争する遊びは危険です。苦しくなるまで我慢すると、めまい、ふらつき、意識が遠のくことがあります。

特に水の中での息止め競争は絶対に避けてください。水中で意識を失うと、命に関わる事故につながります。自由研究でも、息止めの長さを競う実験は選ばないでください。

失敗2|袋をかぶる・密閉空間で実験する

袋をかぶる、箱や狭い場所に入って空気の変化を調べる、といった実験は危険です。酸素が不足したり、二酸化炭素がたまったりする可能性があります。

「空気がなくなるとどうなるか」を調べたい場合でも、人の体を使って実験してはいけません。安全な模型や図を使って学びましょう。

失敗3|過呼吸をまねする

速く浅い呼吸をわざと続けると、手足のしびれ、めまい、不安感などが出ることがあります。過呼吸をまねする遊びや動画のまねは避けてください。

もし緊張や不安で呼吸が速くなった場合は、無理に息を止めるのではなく、安全な場所で座り、ゆっくり吐くことを意識します。ただし、胸の痛み、強い息苦しさ、顔色の悪さがある場合は、すぐ大人に知らせてください。

失敗4|食べながら走る

走りながら食べたり、口に物を入れたまま遊んだりすると、食べ物が空気の通り道に入る危険があります。これを誤嚥や窒息といいます。

特に小さい子どもでは、丸い食べ物、硬い食べ物、ナッツ類などに注意が必要です。食べるときは座って、よくかみ、ふざけないことが大切です。

ケース別|自分の場合はどう判断する?

呼吸の変化は、運動、緊張、風邪、暑さ、アレルギーなど、いろいろな場面で起こります。大切なのは、自然な変化と、注意が必要な変化を分けて考えることです。

ケースよくある状態判断のポイント
運動後息が上がる、心臓が速くなる休むと落ち着くか
緊張したとき浅く速い呼吸になる安全な場所でゆっくり吐く
風邪・鼻づまり口呼吸、せき長引く・苦しいなら相談
暑い日息が荒い、だるい熱中症も考えて休む
急な息苦しさ会話しにくい、顔色が悪いすぐ大人・救急相談
食べ物が詰まった声が出ない、苦しそうすぐ周囲に助けを求める

運動後に息が上がる場合

走ったあとに息が上がるのは、よくあることです。筋肉が酸素を多く使うため、呼吸と心臓ががんばっています。

ただし、休んでもなかなか戻らない、胸が痛い、ゼーゼーする、倒れそう、顔色が悪い場合は注意が必要です。体育や運動中なら、すぐ先生や大人に伝えましょう。

緊張して息が浅くなる場合

発表、テスト、試合の前などに、呼吸が浅く速くなることがあります。この場合は、まず吐く息を少し長くするのが助けになることがあります。

たとえば、3秒吸って、6秒かけて吐くようにしてみます。無理に大きく吸い込むより、ゆっくり吐くほうが落ち着きやすい人もいます。

ただし、強い息苦しさや胸の痛みがある場合は、緊張だけと決めつけないでください。

暑い日の息苦しさ

暑い日は、体温を下げるために体ががんばります。汗をかき、心臓や呼吸も負担を受けることがあります。

顔が赤い、汗が多い、頭が痛い、気分が悪い、ぼーっとする、息が荒い場合は、熱中症の可能性も考えます。涼しい場所へ移動し、水分を取り、体を冷やしましょう。様子が強い、改善しない、意識がはっきりしない場合は、すぐ大人に知らせ、救急につなげてください。

乳幼児・高齢者・持病がある人の場合

乳幼児や高齢者、ぜんそくや心臓の病気など持病がある人は、一般的な目安だけでは判断しにくいことがあります。

子どもは苦しさを言葉でうまく伝えられない場合があります。顔色、飲めているか、眠れているか、遊べているか、胸の動きなどを周囲の大人が見て判断する必要があります。

不安がある場合は、早めに医療機関や救急相談窓口へ相談してください。

自由研究にするならどう調べる?

呼吸は自由研究にも向いています。ただし、安全が最優先です。息止め競争、水中での実験、袋をかぶる実験、過呼吸をまねる実験は避けてください。

安全にできる観察テーマ

おすすめは、呼吸数、姿勢、運動前後、鼻呼吸と口呼吸の感じ方などを、安全な範囲で観察する方法です。

テーマ調べること安全ポイント
1分間の呼吸数安静時と運動後を比べる苦しくなったら中止
姿勢と呼吸猫背と背すじを伸ばした姿勢無理に深呼吸しない
鼻呼吸と口呼吸のどの乾きや感じ方鼻づまり時は無理しない
運動後の回復何分で呼吸が落ち着くか激しい運動は避ける
紙風車の実験息の強さと長さ吸い込まないよう注意

呼吸数の測り方

呼吸数は、吸って吐いて1回と数えます。静かに座り、胸やお腹が上下する回数を1分間数えます。

運動後に測る場合は、軽くその場足踏みをする程度にして、苦しくなる運動は避けましょう。体調が悪い日は行いません。

記録には、時刻、姿勢、運動内容、呼吸数、気づいたことを書きます。

肺モデルを作る場合

ペットボトル、風船、ストローなどを使って、肺と横隔膜の模型を作る方法があります。下の風船を引くと、中の風船がふくらむ様子を見ることで、胸の中の空間が広がると空気が入るイメージを学べます。

ただし、はさみやカッターを使う場合は大人と一緒に行います。小さい子どもがいる家庭では、風船や小さな部品の誤飲にも注意してください。

まとめ方の例

自由研究では、結果だけでなく「安全に行ったこと」も書くとよい内容になります。

・息止め競争はしなかった
・苦しくなる前に中止すると決めた
・水の中では実験しなかった
・大人と一緒に道具を使った
・体調が悪い日は測らなかった

呼吸の自由研究は、体を危険に近づけなくても十分にできます。観察と記録を中心に進めましょう。

FAQ

Q1. どうして息を止め続けると苦しくなるのですか?

息を止めると、酸素を新しく取り入れられず、体の中でできた二酸化炭素も外へ出しにくくなります。すると、体は「早く息をして」と強い合図を出します。長く我慢するのは危険です。特に水の中での息止め競争は命に関わることがあるため、絶対に避けてください。

Q2. 走ると息が切れるのは悪いことですか?

運動すると筋肉がたくさん酸素を使うため、呼吸が速く深くなります。走ったあとに息が上がること自体は自然です。ただし、休んでも苦しい、胸が痛い、ゼーゼーする、顔色が悪い、倒れそうになる場合は注意が必要です。体育や運動中なら、すぐ先生や大人に伝えましょう。

Q3. 鼻呼吸と口呼吸はどちらがよいですか?

ふだんは鼻呼吸がしやすい状態が望ましいです。鼻は空気を温め、湿らせ、ほこりを減らす働きがあります。ただし、運動中は口も使うことがあります。口呼吸がいつも続く、いびきが強い、鼻づまりが長い、口が乾く場合は、耳鼻科や歯科などに相談すると安心です。

Q4. 過呼吸になったらどうすればよいですか?

まず安全な場所で座り、周囲の大人に知らせます。速く大きく吸い続けるより、ゆっくり吐くことを意識すると落ち着きやすい場合があります。ただし、胸の痛み、強い息苦しさ、顔色の悪さ、意識がぼんやりする症状がある場合は、過呼吸と決めつけず、救急相談や医療機関につなげてください。

Q5. せきは止めたほうがいいですか?

せきは、気道に入ったほこりや異物、分泌物を外へ出そうとする体の反応です。短いせきなら自然なこともあります。ただし、せきが長く続く、夜眠れない、息が苦しい、ゼーゼーする、発熱が続く、顔色が悪い場合は受診を考えてください。小さい子どもでは早めの相談が安心です。

Q6. 呼吸の自由研究で一番安全な方法は何ですか?

安静時と軽い運動後の呼吸数を比べる方法が取り組みやすいです。静かに座って1分間の呼吸数を数え、軽い足踏み後にもう一度測ります。苦しくなる運動、息止め競争、水中実験、袋を使う実験は避けてください。体調が悪い日は行わず、大人と一緒に記録しましょう。

結局どうすればよいか

呼吸のしくみを理解するなら、まず「酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すことで、体の細胞がエネルギーを作れる」と覚えましょう。

優先順位は、呼吸の基本を知ること、危険な息苦しさを見分けること、安全な観察だけを行うことです。呼吸は毎日のことなので軽く見えますが、急な異常は命に関わることがあります。

最小解としては、「鼻や口から入った空気が肺に届き、肺胞で酸素が血液へ入り、血液と心臓が全身へ運ぶ。体でできた二酸化炭素は息で外へ出す」と理解できれば十分です。

後回しにしてよいものは、難しい医学用語や細かな数値の暗記です。まずは、肺、血液、心臓がチームで働くイメージを持つことが大切です。

今すぐやることは、静かに座って1分間の呼吸数を数えてみることです。吸って吐いて1回と数え、姿勢を伸ばしたときと丸まったときで、息のしやすさが違うか感じてみましょう。苦しくなるまで深呼吸を続ける必要はありません。

迷ったときの基準は、「休めば落ち着く息切れか」「顔色や唇の色は悪くないか」「会話できるか」「胸やのどの下がへこむような呼吸ではないか」です。

安全上、無理をしない境界線もはっきりさせてください。息止め競争、水中での我慢、袋をかぶる実験、過呼吸をまねる遊び、食べながら走ることは避けましょう。急な息苦しさ、横になれないほどの苦しさ、顔色の悪さ、食べ物を詰まらせた様子がある場合は、すぐ大人に知らせ、必要なら救急相談や119番につなげます。

呼吸は、目立たないけれど命を支える働きです。しくみを知ることは、体を大切にすることにも、いざというとき早く助けを求める判断にもつながります。

まとめ

人が息をしないと生きられないのは、体の細胞が酸素を使ってエネルギーを作り、二酸化炭素を外へ出す必要があるからです。

空気は鼻や口から入り、気管を通って肺に届きます。肺胞では、酸素が血液へ入り、二酸化炭素が血液から肺へ移ります。血液は酸素を全身へ運び、心臓はその血液を送り出すポンプとして働きます。

呼吸は、肺だけではなく、血液、心臓、脳、筋肉が協力して続けている大切なしくみです。だからこそ、息苦しさや顔色の悪さなどがあるときは、無理に我慢せず、早めに大人や医療機関につなげる判断が大切です。

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