小型家電の転倒・出火対策|置き方・配線・止め方

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防災

小型家電は、毎日の暮らしを便利にしてくれる一方で、置き方や配線を間違えると転倒や出火の原因になります。

電気ケトル、トースター、加湿器、ファンヒーター、コーヒーメーカー、アイロン、電子レンジ、炊飯器、ヘアドライヤーなどは、熱・水・電気・コードが関わるものです。普段は問題なく使えていても、地震の揺れ、コードへの引っ掛かり、ほこり、止め忘れが重なると、事故につながることがあります。

大切なのは、怖がって使わないことではありません。自宅の置き場所、家族構成、使う頻度に合わせて「どこまでやれば十分か」を決めることです。

この記事では、小型家電の転倒・出火対策を「置く・つなぐ・止める」の3段階で整理します。今日すぐできる見直しから、賃貸でもしやすい固定、子どもや高齢者がいる家庭で優先したい対策まで、実際の生活に落とし込んで解説します。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 小型家電で転倒・出火が起きる理由
    1. 事故につながりやすい4つの要因
  3. まず見直すべき設置の基本
    1. 低く、安定した場所に置く
    2. 放熱スペースを確保する
    3. 家電別の置き場所チェック
  4. 配線と電源タップの安全な考え方
    1. 高負荷家電は単独使用を基本にする
    2. コードは短く、壁沿いに、見える状態にする
  5. 停止・清掃・点検で事故の芽を減らす
    1. 止め忘れは仕組みで防ぐ
    2. ほこり、水気、油汚れをためない
    3. 交換・相談の目安
  6. 家電別に見る転倒・出火対策
    1. 電気ケトル
    2. トースター・オーブン
    3. 加湿器
    4. ファンヒーター・電気ストーブ
    5. アイロン・ヘアアイロン
    6. 電子レンジ・炊飯器
  7. よくある失敗とやってはいけない例
    1. 失敗1:テーブル端に置いたまま使う
    2. 失敗2:電源タップを家具の裏に押し込む
    3. 失敗3:自動停止機能を過信する
    4. 失敗4:古いコードやタップを使い続ける
  8. ケース別判断|自分の家庭では何を優先するか
    1. 子どもがいる家庭
    2. 高齢者がいる家庭
    3. ペットがいる家庭
    4. 賃貸住宅の場合
    5. 今すぐ最低限だけやる場合
  9. 購入前に見るべきポイント
    1. 安全機能より先に「置けるか」を見る
    2. 買う前チェックリスト
  10. FAQ
    1. 小型家電はすべて電源プラグを抜いたほうがよいですか?
    2. 電源タップは何口までなら安全ですか?
    3. 耐震ゲルを貼れば小型家電は倒れませんか?
    4. 古い電源タップはいつ交換すればよいですか?
    5. ファンヒーターの前で洗濯物を乾かしてもよいですか?
    6. 水をこぼした家電は乾けば使えますか?
  11. 結局どうすればよいか
  12. まとめ

結論|この記事の答え

小型家電の転倒・出火対策は、次の順番で見直すのが現実的です。

まず優先するのは、「熱を持つ家電を可燃物から離すこと」です。トースター、ファンヒーター、アイロン、ヘアアイロン、電子レンジ、炊飯器などは、使っている最中や直後に本体や周囲が熱くなります。布、紙、カーテン、スプレー缶、ビニール袋、洗濯物を近くに置かないことが最初の対策です。

次に、「倒れにくい場所へ置くこと」です。目線より高い棚、テーブルの端、コードを引っ張ると落ちる位置、扉や引き出しの動線上は避けます。迷ったらこれでよい、という最小解は、胸の高さより下の安定した台に置き、コードを壁沿いに逃がし、使用後は主電源を切ることです。

そのうえで、配線を見直します。電源タップは差し込み口の数ではなく、使える電力の上限で判断します。消費電力の大きい家電を同じタップにまとめる、延長コードを巻いたまま使う、コードを家具の下敷きにする。これはやらないほうがよい使い方です。

後回しにしてよいのは、見た目を整える収納グッズや高価な固定用品です。先にやるべきなのは、放熱スペース、転倒しにくい置き方、コードの引っ掛かり防止、止め忘れ防止です。

不安がある場合は、製品の取扱説明書、メーカー案内、電源タップの表示、住宅設備の状況を確認してください。焦げ臭い、プラグが熱い、コードが硬い・変色している、水をこぼした、ブレーカーが落ちるといった異常がある場合は、自己判断で使い続けず、使用を止めて販売店、メーカー、電気工事業者、管理会社などに相談するのが安全です。

小型家電で転倒・出火が起きる理由

小型家電の事故は、ひとつの原因だけで起きるとは限りません。多くは「倒れる」「熱がこもる」「コードに負荷がかかる」「止め忘れる」といった小さな要因が重なります。

たとえば、テーブルの端に置いた電気ケトルのコードを子どもが引っ掛けると、本体が倒れて熱湯がこぼれることがあります。トースターの上に紙袋を置いたまま使えば、熱で焦げたり燃えたりする可能性があります。電源タップを家具の裏に置きっぱなしにすると、ほこりや湿気、プラグのゆるみに気づきにくくなります。

つまり、小型家電の安全対策は「家電そのもの」だけを見るのでは不十分です。置き場所、周囲の物、コードの通り道、使い終わった後の行動まで含めて考える必要があります。

事故につながりやすい4つの要因

要因起きやすい場面まず見るポイント
転倒棚の上、テーブル端、コードに引っ掛かる場所低さ、奥行き、滑りにくさ
放熱不足壁や布、紙、カーテンが近い前後左右と上の空間
配線トラブルたこ足配線、巻いたコード、家具の下敷き定格、熱、傷み
止め忘れ外出前、就寝前、家族で共有していない見えるスイッチ、声かけ、習慣化

この表でひとつでも当てはまる場所があれば、そこから見直す価値があります。全部を一度に直す必要はありません。危険度が高いのは、熱を持つ家電、倒れると水や油がこぼれる家電、消費電力が大きい家電です。

まず見直すべき設置の基本

小型家電の設置で大切なのは、低く置く、熱を逃がす、コードを引っ張られないようにすることです。便利さだけで置き場所を決めると、使うたびに小さなリスクが積み重なります。

特に見直したいのは、キッチンカウンター、ダイニングテーブル、洗面所、寝室、子どもの手が届く場所、ペットが通る場所です。家電の種類よりも、「倒れたときに何が起きるか」で考えると判断しやすくなります。

低く、安定した場所に置く

小型家電は、胸の高さより下を目安に置くと扱いやすく、転倒時の被害も小さくしやすくなります。高い棚の上に置くと、地震や接触で落下したときに危険です。水や熱を扱う家電なら、落下だけでなく、やけどや漏電の心配も出てきます。

台の奥行きも重要です。本体の底面がぎりぎり乗るだけの棚は避けてください。扉の開閉、引き出しの出し入れ、調理中の動線に当たらないかも確認します。

滑り止めマットや耐震ゲルは、補助としては役立ちます。ただし、貼れば絶対に倒れないわけではありません。油分やほこりがあると密着しにくく、家電の底面形状によっても効果が変わります。製品表示を確認し、熱を持つ家電に使う場合は耐熱性にも注意してください。

放熱スペースを確保する

熱を持つ家電は、周囲に空間が必要です。一般的には、前後左右や上部に余裕を持たせ、壁、棚、布、紙、カーテンなどを近づけすぎないようにします。必要な距離は製品によって異なるため、最終的には取扱説明書や本体表示を優先してください。

特にトースター、オーブン、ファンヒーター、電子レンジ、炊飯器は注意が必要です。上に物を置く、背面を壁に密着させる、吸排気口をふさぐと、熱が逃げにくくなります。

家電別の置き場所チェック

家電優先したい置き方避けたい置き方
電気ケトル安定した台、コードが引っ張られない位置テーブル端、子どもの手が届く位置
トースター上部と背面に空間を作る上に紙袋や布を置く
加湿器壁やコンセントから離し、水がこぼれても広がりにくい場所電源タップの真上、カーテン近く
ファンヒーター前方に物を置かない洗濯物や布団の近く
アイロン・ヘアアイロン耐熱性のある台、使用後に冷ます場所布や紙の上、通電したまま放置
電子レンジ・炊飯器吸排気口と蒸気の逃げ道を確保棚の中に詰め込む

表はあくまで一般的な目安です。家電ごとの安全距離や禁止事項は製品差があるため、メーカー案内を優先してください。

配線と電源タップの安全な考え方

配線の安全は、見た目よりも「熱」「傷み」「引っ掛かり」を基準に考えます。コードが床を横切っている、家具の下に挟まっている、延長コードを巻いたまま使っている、電源タップが熱くなる。こうした状態は早めに見直してください。

電源タップは、差し込み口が空いているから使えるとは限りません。大切なのは、接続する家電の消費電力の合計が、タップや延長コードの定格を超えていないかです。

高負荷家電は単独使用を基本にする

電気ケトル、トースター、電子レンジ、アイロン、ヘアドライヤー、電気ストーブなどは、消費電力が大きくなりやすい家電です。こうした家電を同じ電源タップにまとめると、タップやコードが熱を持つことがあります。

費用を抑えたい人でも、ここは削りすぎないほうが安全です。収納グッズを買うより先に、電源まわりを安全にするほうが優先です。

使い方判断理由
電子レンジとケトルを同じタップで同時使用避ける消費電力が大きくなりやすい
ドライヤーを延長コードで長時間使用注意コードや接続部が熱くなる場合がある
加湿器と小型ライトを同じタップで使用条件次第消費電力と設置場所を確認
高負荷家電を壁コンセントに直接つなぐ基本にしやすい接続部を減らせる

「何ワットまでなら絶対に安全」と一律には言えません。タップ、延長コード、住宅の配線、家電の消費電力で変わります。迷ったら、消費電力の大きい家電は同時に使わず、壁コンセントに直接つなぐことを基準にしてください。

コードは短く、壁沿いに、見える状態にする

コードは、通路を横切らせないのが基本です。足に引っ掛かるだけでなく、家電本体を引き落とす原因になります。机や棚の裏を通す場合も、強く折り曲げたり、家具で押しつぶしたりしないようにしてください。

余ったコードは、きつく巻いたまま通電しないほうが安全です。放熱しにくくなり、熱がこもることがあります。束ねる場合は、製品の注意表示を確認し、強く締め付けず、熱を持っていないか定期的に見ます。

見えない場所のタップは、点検されにくくなります。家具の裏、ベッドの下、キッチンの奥などに置く場合は、ほこり、水気、プラグのゆるみを確認できる状態にしておきましょう。

停止・清掃・点検で事故の芽を減らす

小型家電の安全対策は、設置したら終わりではありません。使い終わり、掃除、点検まで含めて考えると、事故の芽を減らしやすくなります。

特に、外出前と就寝前は重要です。人が近くにいない時間帯に熱を持つ家電が動いていると、異常に気づくのが遅れます。タイマーや自動停止機能があっても、過信しすぎないことが大切です。

止め忘れは仕組みで防ぐ

「気をつける」だけでは、忙しい朝や疲れた夜に抜けが出ます。止め忘れ対策は、家族で分かる仕組みにするのが現実的です。

たとえば、個別スイッチ付きタップを見える位置に置き、使用中は赤い印、停止時は黒い印が見えるようにする。外出前に「ケトル止めた」「ヒーター消した」と声に出す。寝る前の確認場所を玄関や寝室のメモにまとめる。小さな工夫でも、毎日続けやすくなります。

ただし、個別スイッチ付きタップを使えば何でも安全になるわけではありません。高負荷家電の同時使用、タップの定格超過、水気のある場所での使用は別の問題です。

ほこり、水気、油汚れをためない

コンセントやプラグまわりのほこりは、湿気と組み合わさると危険です。キッチンでは油汚れ、洗面所や加湿器まわりでは水気にも注意します。

掃除のときは、必ず電源を切り、必要に応じてプラグを抜いてから行ってください。濡れた手でプラグを触る、通電したまま水拭きする、内部に水が入った可能性がある家電をすぐ使う。こうした行動は避けます。

交換・相談の目安

次の状態がある場合は、使い続けずに確認してください。

状態まずすること相談先の目安
焦げ臭い、煙が出たすぐ使用停止メーカー、販売店、消防・専門業者
プラグやタップが異常に熱い電源を切り、使用を止めるメーカー、電気工事業者
コードが硬い、割れ、変色がある使用しない販売店、メーカー
水をこぼしたプラグを抜き、完全乾燥まで使わない不安ならメーカー
ブレーカーが何度も落ちる同時使用をやめる電気工事業者、管理会社

異常があるときに「まだ動くから」と使い続けるのは危険です。修理より買い替えのほうが現実的な場合もありますが、判断に迷うときは製品のメーカーや専門業者に確認してください。

家電別に見る転倒・出火対策

ここでは、家庭で使うことが多い小型家電ごとに、特に見ておきたいポイントを整理します。

電気ケトル

電気ケトルは、倒れたときに熱湯がこぼれるリスクがあります。小さな子どもやペットがいる家庭では、テーブルの端やコードが垂れる場所に置かないことが重要です。

ベース部分のコードは、壁側へ逃がします。使用後は本体をベースから外すか、電源を切ったことが分かる状態にします。蒸気口の上に棚や布があると、湿気や熱がこもることがあるため、上部にも余裕を持たせましょう。

トースター・オーブン

トースターは、パンくず、油分、周囲の可燃物に注意します。上に物を置く、背面を壁に密着させる、庫内のくずを放置する使い方は避けてください。

使用後は本体が冷めるまで周囲に物を近づけないことも大切です。キッチンが狭い場合でも、紙袋、ラップ、布巾、プラスチック容器を上や横に置かないようにします。

加湿器

加湿器は、水と電気が近い家電です。水を入れるときにこぼれやすく、周囲が湿りやすい点に注意します。電源タップの真上やコンセントの近くに置くのは避けたほうが無難です。

また、カーテンや壁に近すぎると、湿気がこもることがあります。衛生面では、タンクの水を入れっぱなしにしない、製品に合った方法で洗浄することも大切です。

ファンヒーター・電気ストーブ

暖房器具は、前方に物を置かないことが最優先です。洗濯物を早く乾かすために近づける、布団のそばで使う、スプレー缶を近くに置くといった使い方は避けてください。

就寝中に使う場合は、製品の仕様や安全機能を確認し、換気や周囲の可燃物にも注意します。持病がある人、高齢者、乳幼児がいる家庭では、低温やけど、脱水、空気の乾燥なども含めて考える必要があります。

アイロン・ヘアアイロン

アイロンやヘアアイロンは、短時間でも高温になります。使い終わった直後に布や紙の上へ置く、洗面台の端に置く、コードを引っ掛けやすい場所で冷ますのは危険です。

専用の耐熱マットや置き台を使い、冷めるまで触れない場所を決めておきます。外出前の止め忘れが不安な人は、玄関に「アイロン確認」とメモを置くなど、行動と結びつける工夫が有効です。

電子レンジ・炊飯器

電子レンジや炊飯器は、小型家電の中では重さがあり、蒸気や熱も出ます。棚の中に詰め込むと、吸排気口や蒸気の逃げ道がふさがることがあります。

炊飯器は、蒸気が棚板や壁に直接当たらない位置に置きます。電子レンジは、扉の開閉時に本体が動かないか、台の強度が足りているかも確認しましょう。

よくある失敗とやってはいけない例

小型家電の事故対策で多い失敗は、「便利さ」を優先しすぎることです。毎日使うものほど、少し危ない置き方でも慣れてしまいます。

失敗1:テーブル端に置いたまま使う

電気ケトル、コーヒーメーカー、ホットプレートなどをテーブル端に置くと、コードを引っ掛けたときに落下しやすくなります。子どもがいなくても、掃除機、椅子、買い物袋、ペットの動きで引っ掛かることがあります。

奥に置けない場合は、その場所で使うこと自体を見直します。配線を短くするより、家電を低く安定した場所へ移すほうが安全なこともあります。

失敗2:電源タップを家具の裏に押し込む

タップを家具の裏に隠すと、見た目はすっきりします。しかし、ほこり、プラグのゆるみ、熱、変色に気づきにくくなります。

掃除しにくい場所に置くなら、少なくとも定期的に引き出して確認できる状態にしてください。水気のある場所や、ほこりがたまりやすい場所では、見えない収納を優先しすぎないほうが安心です。

失敗3:自動停止機能を過信する

自動OFF、転倒時OFF、過熱防止機能は役立ちます。ただし、それがあるから放置してよいわけではありません。安全機能は事故を減らすための補助であり、間違った使い方をすべて防ぐものではないからです。

就寝中や外出中の使用は、製品の説明書で認められているかを確認してください。不安がある場合は、使わない判断も安全対策のひとつです。

失敗4:古いコードやタップを使い続ける

コードが硬くなっている、被覆が傷んでいる、プラグがぐらつく、差し込み口が変色している。こうした状態は、見た目以上に危険な場合があります。

「まだ使える」ではなく、「安全に使える状態か」で判断してください。安価なタップを何年も使い続けるより、異常が出た時点で交換するほうが現実的です。

ケース別判断|自分の家庭では何を優先するか

同じ小型家電でも、家庭条件によって優先順位は変わります。ここでは、よくあるケース別に判断の軸を整理します。

子どもがいる家庭

子どもがいる家庭では、転倒とやけどを最優先で防ぎます。電気ケトル、炊飯器、アイロン、ヘアアイロン、ファンヒーターは、手が届く場所やコードを引っ張れる場所に置かないようにしてください。

チャイルドロックがある家電でも、ロックだけに頼らないほうが安全です。子どもはボタンを押すだけでなく、コードや本体そのものに触れます。置き場所で近づけない工夫を先に考えましょう。

高齢者がいる家庭

高齢者がいる家庭では、つまずきと止め忘れを重視します。床を横切るコード、低い位置のタップ、暗い場所のスイッチは事故につながりやすくなります。

スイッチは見やすく、操作しやすい位置にします。電源を切ったか不安になりやすい場合は、色シールやチェック表で確認できるようにすると、本人も家族も安心しやすくなります。

ペットがいる家庭

ペットがいる家庭では、尻尾、足、鼻先で倒すことがあります。加湿器、扇風機、小型ヒーター、ケトルなどは、通り道に置かないことが大切です。

コードをかじる可能性がある場合は、保護カバーや壁沿い配線を検討します。ただし、カバーで覆えば絶対に安全というわけではありません。異常がないか定期的に見てください。

賃貸住宅の場合

賃貸では、壁に穴を開ける固定が難しいことがあります。その場合は、滑り止めマット、耐震ゲル、置き場所の変更、配線カバー、はがせるケーブルクリップなど、原状回復しやすい方法から始めます。

ただし、強力な粘着材は壁紙や棚板を傷めることがあります。退去時のトラブルを避けるため、使用できる素材やはがし方を確認してください。

今すぐ最低限だけやる場合

時間がない場合は、次の3つだけで十分です。

  1. 熱を持つ家電の周りから布・紙・スプレー缶をどける
  2. コードが通路を横切っていないか確認する
  3. 外出前・就寝前に電源を切る家電を決める

ここまでなら、今日すぐできます。固定用品や収納グッズは、その後で必要に応じて選べば大丈夫です。

購入前に見るべきポイント

小型家電を買うときは、機能や価格だけでなく、自宅で安全に置けるかを確認してください。買ってから置き場所に困ると、結果的に危ない使い方になりがちです。

安全機能より先に「置けるか」を見る

自動OFF、転倒時OFF、過熱防止機能は重要です。しかし、それ以前に、置きたい場所に本当に収まるか、周囲に空間を取れるか、コードが届くかを確認します。

本体サイズだけでなく、扉を開けるスペース、蒸気が出る方向、吸排気口の位置も見ます。キッチンや洗面所は物が増えやすいため、買う前に置き場所を決めておくと失敗しにくくなります。

買う前チェックリスト

確認項目見る理由判断の目安
消費電力タップや同時使用の判断に必要高負荷なら単独使用を考える
コードの長さ引っ掛かりや延長コード使用を防ぐ長すぎても短すぎても注意
自動停止機能止め忘れ対策になる過信せず補助として見る
底面の安定性転倒防止に関わる幅があり滑りにくいもの
清掃しやすさほこり・油・水あかをためにくい分解や手入れ方法を確認

安いものが悪いわけではありません。ただし、置き場所に合わないもの、手入れしにくいもの、安全表示が分かりにくいものは、結果的に使いにくくなることがあります。

FAQ

小型家電はすべて電源プラグを抜いたほうがよいですか?

すべてを毎回抜く必要があるとは限りません。冷蔵庫のように常時通電が前提のものもあります。ただし、熱を持つ家電、たまにしか使わない家電、外出前や就寝前に不安が残る家電は、電源を切る・プラグを抜く運用が向いています。プラグを抜くときはコードを引っ張らず、プラグ本体を持って抜いてください。

電源タップは何口までなら安全ですか?

口数だけでは判断できません。大切なのは、つないだ家電の消費電力の合計が、タップや延長コードの定格を超えていないかです。差し込み口が余っていても、電子レンジ、ケトル、ドライヤー、アイロンなどを同時につなぐと負荷が大きくなることがあります。高負荷家電は単独使用を基本にすると判断しやすくなります。

耐震ゲルを貼れば小型家電は倒れませんか?

耐震ゲルは転倒リスクを下げる補助にはなりますが、絶対に倒れないわけではありません。貼る面の素材、汚れ、家電の底面形状、熱、湿気によって効果は変わります。まずは低く安定した場所に置き、コードが引っ張られないようにすることが先です。熱を持つ家電に使う場合は、耐熱性や製品表示も確認してください。

古い電源タップはいつ交換すればよいですか?

明確な年数だけで判断するより、状態を見ることが大切です。差し込み口がゆるい、変色している、焦げ臭い、プラグが熱い、コードが硬い・割れている、ほこりや水気が入りやすい場所で使っていた場合は交換を検討してください。異常があるタップを使い続けるのは避け、必要ならメーカーや電気工事業者に相談します。

ファンヒーターの前で洗濯物を乾かしてもよいですか?

基本的には避けたほうが安全です。洗濯物が近づきすぎると、熱で焦げたり、落下して接触したりする可能性があります。前方に物を置かない距離は製品によって異なるため、取扱説明書を確認してください。乾かしたい場合は、暖房器具に近づけるのではなく、室内干し用の場所や除湿機など別の方法を検討しましょう。

水をこぼした家電は乾けば使えますか?

外側が乾いて見えても、内部に水分が残っていることがあります。まず電源を切り、プラグを抜き、使用を止めてください。通電したまま拭くのは危険です。製品によって対応が異なるため、取扱説明書やメーカー案内を確認します。異音、におい、発熱、動作不良がある場合は、自己判断で再使用しないほうが安全です。

結局どうすればよいか

小型家電の転倒・出火対策は、難しい専門知識よりも、毎日の置き方と使い終わりの習慣で大きく変わります。

優先順位は、まず「熱を持つ家電の周囲から燃えやすい物を離すこと」です。トースターの上の紙袋、ヒーター前の洗濯物、アイロン近くの布、ケトル横のビニール袋などを今日どかしてください。これはお金をかけずにできる最初の対策です。

次に、「倒れにくい場所へ移すこと」です。高い棚、テーブル端、コードを引っ張ると落ちる場所は見直します。子ども、高齢者、ペットがいる家庭では、便利さよりも触れにくさ、つまずきにくさを優先してください。

3つ目は、「電源タップとコードを見ること」です。高負荷家電を同じタップで同時使用していないか、コードを巻いたまま使っていないか、家具の下敷きになっていないかを確認します。プラグやタップが熱い、焦げ臭い、変色している場合は、使い続けないでください。

後回しにしてよいのは、見た目を整える収納、細かなラベル作り、高価な固定用品です。最初は、置き場所、周囲の空間、配線、停止確認の4つが整えば十分です。

今すぐやるなら、家の中を一周して「熱い家電」「水を使う家電」「コードを引っ掛けそうな家電」を3つ選びます。その3つについて、周囲の可燃物をどかし、コードを壁沿いにし、外出前・就寝前に切るルールを決めてください。

迷ったときの基準は、「倒れたら何が起きるか」「熱がこもったら何に触れるか」「止め忘れても気づけるか」です。この3つで不安が残るなら、無理に使い続けず、置き場所を変える、使用時間を短くする、メーカーや専門家に確認する。安全上の境界線を越えないことが、いちばん現実的な対策です。


まとめ

小型家電の安全対策は、専用グッズを増やすことよりも、置き方・配線・停止の見直しが先です。特に、熱を持つ家電の周囲、コードの通り道、電源タップの負荷、外出前や就寝前の止め忘れは優先して確認したいポイントです。

「便利な場所」ではなく「倒れても燃え広がりにくい場所」「引っ掛けにくい場所」「止めたことが分かる場所」を基準にすると、家庭ごとの判断がしやすくなります。

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