漏電遮断器の点検方法|月1チェックと復帰手順

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防災

家の電気が突然切れると、多くの人は「ブレーカーが落ちた」と考えます。ただ、落ちた理由が電気の使いすぎなのか、ショートなのか、漏電なのかで、取るべき行動は変わります。特に漏電遮断器が作動した場合は、感電や火災を防ぐために電気を止めている可能性があるため、焦って何度も入れ直すのは危険です。

漏電遮断器は、普段は目立たない存在ですが、家庭の電気を守る大事な安全装置です。月1回程度のテスト、配電盤まわりの整理、回路名のラベル化、落ちた時の復帰手順を決めておくだけでも、非常時の不安はかなり減らせます。

この記事では、漏電遮断器の点検方法、テストボタンの使い方、落ちた時の安全な復帰手順、家庭で確認してよい範囲と専門家へ任せるべき境界線を解説します。電気は便利ですが、感電や火災につながることもあります。迷った時は、無理に復帰するより安全側に止める判断が大切です。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 漏電遮断器とは何か
  3. 月1回の点検習慣
    1. 点検前に家族へ声をかける
    2. テストボタンの基本手順
    3. 配電盤まわりの目視確認
    4. 点検表を貼って習慣化する
  4. 漏電遮断器が落ちた時の復帰手順
    1. まず焦げ臭さ・煙・水濡れを見る
    2. 安全そうな場合だけ段階的に復帰する
    3. 何度も落ちる場合は使い続けない
  5. 原因を切り分ける判断表
    1. 使いすぎと漏電を混同しない
    2. 水回りは早めに疑う
    3. 古い家電・傷んだコードは使わない
  6. よくある失敗とやってはいけない例
  7. ケース別|自分の場合はどう判断するか
    1. 賃貸住宅・集合住宅の場合
    2. 戸建て・持ち家の場合
    3. 子ども・高齢者がいる家庭
    4. 在宅ワーク・パソコン機器が多い家庭
    5. 水回り家電が多い家庭
    6. 雷・台風・大雨が多い地域
  8. 保管・管理・見直し
    1. 分電盤のラベルを日本語で整える
    2. 連絡先を配電盤近くに貼る
    3. 懐中電灯を近くに置く
    4. 季節ごとに重点点検する
  9. FAQ|漏電遮断器の点検と復帰でよくある疑問
    1. Q1. 漏電遮断器のテストボタンは本当に押してよいですか?
    2. Q2. 漏電遮断器が落ちたら、すぐ入れ直して大丈夫ですか?
    3. Q3. テストボタンを押しても落ちない場合はどうすればよいですか?
    4. Q4. 漏電遮断器がよく落ちる家電は使い続けてもよいですか?
    5. Q5. たこ足配線は漏電遮断器と関係ありますか?
    6. Q6. 漏電遮断器の交換は自分でできますか?
  10. 結局どうすればよいか
  11. まとめ

結論|この記事の答え

漏電遮断器は、電気が本来の回路から漏れている可能性を検知して、電気を止める装置です。家庭では、月1回を目安にテストボタンで動作確認を行い、落ちた時の復帰手順を家族で共有しておくと安心です。三菱電機のFAQでは、漏電遮断器の定期点検に関する法的規制はないものの、技術指針などでテストボタンによる動作確認が示されていると説明されています。

まず優先することは、配電盤の場所、主幹ブレーカー、分岐ブレーカー、漏電遮断器の位置を確認し、回路名を分かるようにすることです。「台所」「洗面所」「エアコン」「居間」など、日本語でラベルを貼るだけでも、落ちた時の切り分けがしやすくなります。

月次点検の最小解は、家族へ声をかけ、パソコンや録画機器などの作業を止め、漏電遮断器のテストボタンを押して遮断するか確認し、レバーを正しい手順で戻すことです。点検後は、日付と結果をメモします。迷ったらこれでよい、という習慣は「毎月1日」「給料日」「防災用品点検日」など、忘れにくい日にテストすることです。

漏電遮断器が実際に落ちた場合は、すぐに何度も入れ直さないでください。焦げ臭い、煙が出ている、水漏れしている、コンセントやプラグが濡れている、家電が異常発熱している。このような場合は、復帰せず専門業者や管理会社へ相談します。消防庁は、電気器具等の火災を防ぐポイントとして、点検、正しい使用、使用しない時にプラグを抜くこと、危険なたこ足配線をしないこと、プラグのほこり除去、傷んだコードを使わないことなどを示しています。

後回しにしてよいのは、分電盤内部の詳しい構造を覚えることです。一般家庭の読者に必要なのは、専門知識ではなく、安全に止める・確認する・相談する判断です。これはやらないほうがよい行動は、濡れた手で配電盤を触る、原因不明のまま何度もブレーカーを上げる、分電盤を開けて配線を触る、漏電遮断器の交換を自分で行うことです。交換や増設などの電気工事は、資格を持つ専門家へ任せてください。

漏電遮断器とは何か

漏電遮断器は、電気が本来通るべき道から外へ漏れている可能性を検知して、回路を遮断する装置です。家庭の分電盤の中にあり、テストボタンが付いているものが一般的です。

よく似た言葉に「ブレーカー」があります。家庭ではまとめてブレーカーと呼ばれますが、役割は少し違います。

種類主な役割落ちる主な理由
主幹ブレーカー家全体の電気を管理契約容量超過、異常
分岐ブレーカー部屋・設備ごとの電気を管理使いすぎ、短絡など
漏電遮断器漏電の可能性を検知して遮断漏電、水濡れ、機器異常
安全ブレーカー回路ごとの過電流を遮断家電の同時使用、ショート

過電流は、電気を使いすぎた時やショートした時に起こります。漏電は、電気が本来の通り道から外へ漏れる状態です。漏電は感電や火災につながる可能性があるため、軽く見ないことが大切です。

漏電遮断器には、定格感度電流や動作時間などの表示があります。家庭では30mAなどの表示を見ることがありますが、数値の意味や適切な仕様は設備によって異なります。読者が自己判断で感度を変えたり、別の機器へ交換したりする必要はありません。確認するのは、製品表示、取扱説明、管理会社や電気工事店の案内です。

分電盤の中には、家全体を守る主幹、部屋や設備ごとの分岐、漏電遮断器がまとまっています。まずは、自宅の分電盤を開け、どのレバーがどこを担当しているかを確認しましょう。古い住宅ではラベルが曖昧だったり、実際の回路と一致していなかったりする場合があります。分からない場合は無理に触らず、電気工事店や管理会社へ確認してください。

月1回の点検習慣

漏電遮断器は、いざという時に作動してこそ意味があります。そのため、テストボタンで動作確認する習慣を作ることが重要です。法令上の一般家庭向け点検頻度が一律に定められているわけではありませんが、メーカーや専門情報では、定期的な動作確認の重要性が示されています。

点検前に家族へ声をかける

テストボタンを押すと、電気が一時的に切れる場合があります。パソコン作業中、録画中、炊飯中、医療機器や見守り機器を使用中の場合は影響が出る可能性があります。家庭条件で前後しますが、点検前には必ず家族へ声をかけてください。

声かけの例です。

「今から漏電遮断器のテストをします。電気が一瞬切れるかもしれません。パソコンや作業中のものがあれば止めてください」

特に在宅ワーク中、オンライン会議中、乳幼児や高齢者の見守り機器を使っている家庭では、点検タイミングを決めておくと混乱を避けられます。

テストボタンの基本手順

製品によって表示や操作方法が異なるため、取扱説明書や本体表示を優先してください。一般的な流れは次の通りです。

手順やること注意点
1家族へ声をかける停電の影響を避ける
2作業中の家電を確認パソコン・録画・調理中に注意
3テストボタンを押す濡れた手で触らない
4レバーが切れるか確認作動しない場合は要相談
5レバーを入に戻す製品表示どおりに操作
6点検表に記録日付・担当・異常有無を書く

テストボタンを押しても遮断しない、レバーが戻らない、異音や焦げ臭さがある場合は、使用を続けず専門業者へ相談してください。古い漏電遮断器では、経年劣化や故障の可能性もあります。

配電盤まわりの目視確認

月次点検では、テストボタンだけでなく、配電盤まわりも見ます。配電盤の前に荷物が積まれていないか、扉が開けられるか、ほこりがたまっていないか、湿気や結露がないかを確認してください。

ただし、分電盤内部へ金属工具を入れる、配線に触る、濡れた布で拭くといった行為は避けます。家庭でできる清掃は、扉の外側や周辺のほこりを乾いた布で取る程度です。内部の異常が気になる場合は、専門家へ依頼します。

点検表を貼って習慣化する

点検を続けるには、記録を簡単にするのがコツです。分電盤の近く、冷蔵庫横、防災用品の近くなどに、点検表を貼っておきます。

テスト配電盤まわり気づいたこと
1月○ / ×○ / ×
2月○ / ×○ / ×
3月○ / ×○ / ×
4月○ / ×○ / ×
5月○ / ×○ / ×
6月○ / ×○ / ×
7月○ / ×○ / ×
8月○ / ×○ / ×
9月○ / ×○ / ×
10月○ / ×○ / ×
11月○ / ×○ / ×
12月○ / ×○ / ×

難しい点検表にすると続きません。「押した」「戻った」「異常なし」が分かれば十分です。

漏電遮断器が落ちた時の復帰手順

漏電遮断器が落ちた時に最も大切なのは、安全確認です。早く電気を戻したい気持ちは自然ですが、漏電の可能性がある状態で通電すると、感電や火災につながるおそれがあります。

まず焦げ臭さ・煙・水濡れを見る

最初に確認するのは、次のような異常です。

  • 焦げ臭いにおいがする
  • 煙が出ている
  • コンセントやプラグが濡れている
  • 洗濯機、食洗機、温水洗浄便座、屋外コンセント付近で水漏れがある
  • 家電が異常に熱い
  • ブレーカーを入れるとすぐ落ちる

これらがある場合は、復帰を急がないでください。該当機器の使用を止め、可能ならプラグを抜き、管理会社、電気工事店、電力会社などへ相談します。水漏れが関係する場合は、水道側の対応も必要になることがあります。

濡れた床や濡れた手で配電盤やプラグに触るのは避けてください。感電の危険があります。

安全そうな場合だけ段階的に復帰する

焦げ臭さや水濡れなどの明確な異常がない場合でも、一気に全部戻すのではなく、段階的に切り分けます。製品や住宅によって操作方法が異なるため、本体表示と取扱説明を優先してください。

基本的な考え方は次の通りです。

手順操作目的
1分岐ブレーカーをすべて切る原因回路を分ける
2主幹・漏電遮断器を入れる全体側が戻るか確認
3分岐を1つずつ入れるどの回路で落ちるか確認
4落ちた回路の家電を抜く原因機器を探す
51つずつ家電を戻す問題機器を特定する
6異常機器は使わない修理・交換・相談へ

たとえば、台所の分岐を入れた瞬間に落ちるなら、台所回路に原因がある可能性があります。電子レンジ、炊飯器、食洗機、冷蔵庫などのプラグを抜き、1つずつ戻して確認します。ただし、冷蔵庫など生活に影響がある家電でも、焦げ臭さや漏電の疑いがある場合は無理に使わないでください。

何度も落ちる場合は使い続けない

一度復帰しても、同じ回路で何度も落ちる場合は、何かしらの異常が残っている可能性があります。雨の日だけ落ちる、洗濯機を使う時だけ落ちる、屋外コンセントを使うと落ちる、特定の家電を差すと落ちる。このような場合は、その機器や回路を使い続けないでください。

「何度か上げれば使える」は危険な考え方です。漏電遮断器が落ちるのは、電気を止める必要があると判断している状態です。復帰できるかどうかより、なぜ落ちるかを優先して確認しましょう。

原因を切り分ける判断表

漏電遮断器やブレーカーが落ちた原因は、家庭内の状況である程度推測できます。ただし、確定診断は専門家に任せるべきです。読者が行うのは、安全な範囲での切り分けまでです。

症状可能性家庭でできる確認相談目安
家電を多く使うと落ちる使いすぎ・過電流同時使用を減らす頻発するなら回路相談
雨の日に落ちる屋外・水回りの漏電屋外機器を外す早めに点検依頼
特定家電で落ちる家電の故障・漏電使用中止、プラグを抜く修理・買い替え相談
すぐ全部落ちる主幹側・漏電の疑い無理に復帰しない業者・管理会社へ
テストで作動しない遮断器の不具合使用継続せず相談点検・交換検討
焦げ臭い・煙発熱・火災リスク通電しない緊急相談

使いすぎと漏電を混同しない

電子レンジ、電気ケトル、炊飯器、ドライヤー、暖房器具などを同時に使うと、過電流でブレーカーが落ちることがあります。この場合は、同時使用を減らすことで改善することがあります。

一方、漏電遮断器が落ちる場合は、単なる使いすぎではない可能性があります。水回りや屋外、古い家電、傷んだコード、湿気、結露が関係することもあります。使いすぎか漏電か分からない時は、安全側に判断してください。

水回りは早めに疑う

洗濯機、浴室乾燥機、温水洗浄便座、食洗機、給湯器、屋外コンセント、ベランダ照明などは、水分や湿気と関わりやすい場所です。水がかかった、ホースが外れた、結露が多い、雨の後に落ちる場合は、自己判断で通電を続けないほうが安全です。

アース線がある家電は、取扱説明書に従って正しく接続されているか確認します。ただし、アース工事やコンセント交換が必要な場合は、電気工事士へ依頼してください。

古い家電・傷んだコードは使わない

消防庁は、傷んだコードを使用しないこと、危険なたこ足配線をしないこと、差込プラグに付着したほこりを取り除くことなど、電気器具の火災予防のポイントを示しています。

コードが熱い、変色している、被覆が破れている、プラグがぐらつく、差すと火花が出る、焦げ跡がある。このような家電やタップは使用を中止してください。修理するより買い替えたほうが安全な場合もあります。

よくある失敗とやってはいけない例

漏電遮断器まわりで多い失敗は、「戻れば問題ない」と考えることです。電気が戻ると安心してしまいますが、原因が残っていれば再発します。

やってしまいがちな行動なぜ危ないか安全な対応
何度も入れ直す漏電や発熱を放置する原因を切り分ける
濡れた手で触る感電のおそれ乾いた手・安全な床で操作
分電盤内部を触る感電・短絡の危険配線作業は専門家へ
たこ足配線を続ける発熱・火災リスク容量と配線を見直す
傷んだコードを使うショート・火災リスク使用中止・交換
感度を変えようとする保護機能を損なう設定変更はしない

特に避けたいのは、分電盤のカバーを外して内部の配線を触ることです。家庭でできるのは、レバー操作、テストボタン、ラベル確認、周辺の整理、プラグを抜いた切り分けまでです。ブレーカーや漏電遮断器の交換、増設、配線の接続・変更は電気工事の領域です。

経済産業省の資料では、電気工事士等の資格が不要な「軽微な工事」の範囲が示されていますが、電線の接続や機器の設置・変更などは資格が関わる領域です。一般家庭では、分電盤や配線に関わる作業は自己判断で行わず、電気工事士へ依頼するのが安全です。

また、危険なたこ足配線やコードを束ねたままの使用も避けてください。消防庁は、たこ足配線を行わないことや、差込プラグのほこり除去、傷んだコードを使用しないことを火災予防のポイントとして示しています。

ケース別|自分の場合はどう判断するか

漏電遮断器の点検や復帰は、住まい方によって優先順位が変わります。自分の家庭に近いケースで判断してください。

賃貸住宅・集合住宅の場合

賃貸や集合住宅では、分電盤や配線は建物設備に関わることがあります。テストボタンの操作やブレーカーの復帰は入居者が行うこともありますが、交換や修理、配線確認は管理会社や大家さんへ連絡してください。

同じ回路で何度も落ちる、焦げ臭い、分電盤が古い、ラベルが分からない、共用部分と関係しそうな場合は、自己判断で進めないほうが安全です。夜間や休日の緊急連絡先も、あらかじめ確認しておきましょう。

戸建て・持ち家の場合

持ち家では、管理会社がいないため、自分で相談先を決めておくことが大切です。近くの電気工事店、電力会社の問い合わせ先、住宅メーカー、リフォーム会社などをメモしておきます。

分電盤が古い、増設を繰り返している、太陽光発電や蓄電池、EV充電設備がある、屋外コンセントをよく使う家庭では、定期的な専門点検も検討してください。家庭条件で必要な点検範囲は変わります。

子ども・高齢者がいる家庭

子どもや高齢者がいる家庭では、点検手順を難しくしすぎないことが大切です。分電盤の場所、触ってよいレバー、触ってはいけない場所、異常時の連絡先を紙で貼っておきます。

高齢者だけで復帰操作をする場合、暗い中で無理に配電盤まで行くと転倒する危険もあります。懐中電灯、眼鏡、電話、連絡先を近くに置き、無理をせず家族や管理会社へ連絡できるようにしておきましょう。

在宅ワーク・パソコン機器が多い家庭

パソコン、外付けHDD、Wi-Fiルーター、プリンター、モニター、充電器が多い家庭では、たこ足配線や電源タップの容量超過に注意が必要です。暖房器具や電気ケトルを同じタップに接続するのは避けてください。

仕事中に月次テストをすると、データ消失や通信切断が起こることがあります。点検日は、作業を保存してから行いましょう。必要に応じてUPSなども検討できますが、製品選びや接続容量はメーカー案内を確認してください。

水回り家電が多い家庭

洗濯乾燥機、食洗機、温水洗浄便座、浴室乾燥機、加湿器など、水と電気が近い家電が多い家庭では、漏電リスクを意識します。水漏れ、結露、ホースの緩み、コンセント周辺のほこりを定期的に確認してください。

加湿器の近くに電源タップを置く、洗面台の近くで延長コードを使う、屋外用でないコードをベランダで使う、といった使い方は避けます。

雷・台風・大雨が多い地域

雷や大雨の後に漏電遮断器が落ちる場合は、屋外配線、屋外コンセント、アンテナ設備、エアコン室外機まわりなどが関係することがあります。サージ対策タップは家電保護に役立つ場合がありますが、漏電そのものを解決するものではありません。

屋外設備が関係しそうな場合は、無理に復帰を繰り返さず、専門業者へ点検を依頼してください。

保管・管理・見直し

漏電遮断器の点検を習慣化するには、道具や情報をまとめておくことが効果的です。非常時に慌てないよう、分電盤まわりを整えましょう。

分電盤のラベルを日本語で整える

「回路1」「回路2」だけでは、落ちた時にどこを確認すればよいか分かりません。可能な範囲で、「台所コンセント」「洗面所」「エアコン」「照明」「居間」などに書き換えます。

ただし、実際の配線が分からない場合は、家族と確認しながら少しずつ特定します。無理に分電盤内部を触る必要はありません。分からない回路は「不明」としておき、次回の専門点検時に確認してもらうとよいでしょう。

連絡先を配電盤近くに貼る

漏電遮断器が落ちた時、スマホで検索する余裕がない場合があります。次の連絡先を紙で貼っておくと安心です。

  • 管理会社・大家さん
  • 電気工事店
  • 電力会社の問い合わせ先
  • 住宅メーカー・施工会社
  • 家族の連絡先
  • 夜間・休日の緊急窓口

ただし、防犯上、外から見える場所に個人情報を貼るのは避けます。配電盤扉の内側や防災ファイルに入れておくとよいでしょう。

懐中電灯を近くに置く

ブレーカーが落ちると、夜間は真っ暗になることがあります。配電盤までの動線に、足元灯や懐中電灯を置いてください。スマホのライトでも代用できますが、停電時はスマホの電池を温存したい場面もあります。

懐中電灯、乾電池、眼鏡、必要なら手袋をセットにしておくと、夜間でも落ち着いて対応できます。

季節ごとに重点点検する

梅雨、台風、冬の暖房シーズン、雷の多い季節は、電気まわりの使い方が変わります。季節ごとに、次の点を見直してください。

時期見直す場所理由
梅雨洗面所・屋外・結露湿気で漏電リスクが上がる
エアコン・雷対策使用量増、雷サージ
台風前屋外コンセント雨水・飛来物
暖房器具・たこ足配線消費電力増、発熱
大掃除プラグ・タップほこり、トラッキング対策

FAQ|漏電遮断器の点検と復帰でよくある疑問

Q1. 漏電遮断器のテストボタンは本当に押してよいですか?

本体にテストボタンがある漏電遮断器は、動作確認のためにテストできる設計です。ただし、押すと電気が切れる場合があるため、家族へ声をかけ、パソコンや録画、調理中の家電などへの影響を確認してから行ってください。製品によって操作方法が異なるため、取扱説明書や本体表示を優先します。押しても作動しない、戻らない場合は専門業者へ相談してください。

Q2. 漏電遮断器が落ちたら、すぐ入れ直して大丈夫ですか?

焦げ臭さ、煙、水濡れ、異常発熱がないかを先に確認してください。異常がある場合は、すぐに入れ直さず、該当機器の使用を止め、管理会社や電気工事店へ相談します。明確な異常がない場合でも、一気に戻すのではなく、分岐ブレーカーを切ってから一つずつ入れ、どの回路で落ちるかを確認するほうが安全です。

Q3. テストボタンを押しても落ちない場合はどうすればよいですか?

漏電遮断器の不具合、通電状態の問題、操作方法の誤りなどが考えられます。何度も強く押したり、分電盤内部を触ったりしないでください。取扱説明書を確認し、それでも作動しない場合は、電気工事店や管理会社へ点検を依頼しましょう。安全装置が正しく働かない可能性があるため、放置は避けたほうが安心です。

Q4. 漏電遮断器がよく落ちる家電は使い続けてもよいですか?

特定の家電を差すと落ちる、使用中だけ落ちる、焦げ臭い、コードが熱い、プラグに焦げ跡がある場合は、使用を中止してください。古い家電や水回り家電では、内部劣化や漏電の可能性があります。修理や買い替えを検討し、必要に応じてメーカーや販売店、電気工事店へ相談してください。

Q5. たこ足配線は漏電遮断器と関係ありますか?

たこ足配線は、主に過電流や発熱、火災リスクと関係します。漏電遮断器そのものの点検とは別ですが、電気安全として同時に見直すべきです。消防庁は、危険なたこ足配線をしないこと、差込プラグのほこりを取り除くこと、傷んだコードを使用しないことを火災予防のポイントとして示しています。

Q6. 漏電遮断器の交換は自分でできますか?

一般の人が自己判断で分電盤を開け、漏電遮断器を交換するのは避けてください。交換や増設、配線の接続・変更は電気工事の領域であり、資格や専門知識が必要です。家庭でできるのは、レバー操作、テストボタン、ラベル確認、周辺の整理、プラグを抜いた切り分けまでと考えてください。不安がある場合は、電気工事士へ依頼するのが安全です。

結局どうすればよいか

漏電遮断器の点検で今日からやるべきことは、難しい電気知識を覚えることではありません。まず、分電盤の場所を確認し、主幹、分岐、漏電遮断器の位置を見ます。次に、「台所」「洗面所」「居間」「エアコン」など、分かる範囲で回路名を日本語で書きます。これだけで、落ちた時の混乱が減ります。

優先順位は、月1回のテスト、配電盤まわりの整理、回路名の確認、落ちた時の復帰手順の共有です。最小解は、毎月決まった日に家族へ声をかけ、テストボタンを押し、遮断と復帰を確認し、点検表に○を付けることです。点検の前には、パソコン作業や録画、医療・見守り機器への影響がないか確認してください。

後回しにしてよいのは、感度や動作時間の細かな理論を覚えることです。一般家庭では、数値をいじる必要はありません。製品表示を確認し、異常があれば専門家へ相談することが大切です。逆に、後回しにしてはいけないのは、焦げ臭い、煙、水濡れ、異常発熱、何度も落ちるといったサインです。この場合は復帰を急がず、通電を止めて相談してください。

今すぐやることは、分電盤前の荷物をどかし、懐中電灯を近くに置き、連絡先メモを用意することです。賃貸なら管理会社、持ち家なら電気工事店や住宅メーカーの連絡先を控えます。水回りや屋外コンセント、古い家電がある家庭は、雨の日や梅雨前に点検を強めてください。

迷ったときの基準は、「入れてもよいか」ではなく「入れて安全か」です。原因不明で何度も落ちる、濡れている、焦げ臭い、家電やコードが熱い、分電盤が古くて不安。このような時は、自分で復帰を繰り返さず、専門家へ任せます。電気は見えないため、無理をしない境界線を持つことが、感電と火災を防ぐいちばん現実的な対策です。


まとめ

漏電遮断器は、家庭の電気を安全に使うための重要な装置です。普段は目立ちませんが、漏電の可能性がある時に電気を止め、感電や火災のリスクを下げる役割があります。

月1回を目安に、テストボタンで動作確認し、配電盤まわりを整理し、点検表へ記録しましょう。落ちた時は、焦げ臭さ、水濡れ、煙、異常発熱を確認し、原因不明のまま何度も入れ直さないことが大切です。

家庭でできるのは、点検、ラベル確認、プラグを抜いた切り分けまでです。分電盤内部、交換、増設、配線作業は専門家へ。迷ったら、安全側に止めて相談してください。

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