稲光と雷鳴で距離を測る方法|雷から身を守る行動

スポンサーリンク
防災

雷が鳴り始めたとき、「まだ遠いから大丈夫」と思って外にいるか、「すぐ避難したほうがよいのか」で迷うことがあります。
そんなときに役立つのが、稲光を見てから雷鳴が聞こえるまでの秒数で、おおよその距離を測る方法です。

ただし、この方法は「何秒なら安全」と油断するためのものではありません。雷は遠くで鳴っているように感じても、次の落雷が自分の近くに起こることがあります。雷鳴が聞こえる時点で、雷雲はすでに注意が必要な範囲に入っていると考えるほうが安全です。

この記事では、稲光と雷鳴で距離を測る計算方法、秒数ごとの危険度、屋外・車・家・学校・職場での行動、落雷後の対応まで整理します。
目的は、雷を正確に予測することではなく、「今すぐ避難するか」「活動を中止するか」「いつ再開するか」を自分で判断できるようにすることです。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 稲光と雷鳴で距離を測る方法
    1. 基本式は「秒数×340m」
    2. 生活では「秒数÷3」で十分
    3. 連続して測ると近づいているか分かる
  3. 秒数ごとの危険度と避難判断
    1. 3秒以内は「ほぼ近く」と考える
    2. 10秒以内でも屋外活動は中止
    3. 30分ルールを再開の目安にする
  4. 雷が近づくサイン|空・音・周囲の変化を見る
    1. 黒い雲と雷鳴は早めの合図
    2. 音が聞こえにくい場所では見えた時点で動く
    3. 髪が逆立つ・金属がしびれる感覚は緊急サイン
  5. 屋外で雷に遭ったときの避難先とNG行動
    1. 最優先は丈夫な建物
    2. 車は比較的安全だが、使い方に注意
    3. 木の下・水辺・金属のそばは避ける
  6. 家の中での雷対策|電源・窓・水回り
    1. 家電は「守りたいもの」から優先する
    2. 水回りは雷鳴中に無理して使わない
    3. 窓から離れて内側の部屋へ
  7. 車・学校・職場・イベントでの判断基準
    1. 学校・部活動では「早すぎる中止」でよい
    2. 職場・工事現場では高所と金属を止める
    3. イベントでは観客の退避先を先に決める
  8. やってはいけない例とよくある勘違い
    1. 「光ってから音まで長いから大丈夫」ではない
    2. 東屋やテントは安全な避難先ではない
    3. 落雷後すぐ外へ出るのも危険
  9. 落雷後の対応|けが人・電線・家電をどう見るか
    1. 雷で倒れた人には触れてよい
    2. 切れた電線には近づかない
    3. 家電は異常があれば使わない
  10. ケース別判断|自分の状況ならどう動くか
    1. 子どもと公園にいる場合
    2. 釣り・川遊び・海にいる場合
    3. 登山・キャンプ中の場合
    4. 家にいる場合
    5. 車で移動中の場合
  11. FAQ
    1. 稲光から雷鳴まで何秒なら安全ですか?
    2. 雷の距離はどう計算すればよいですか?
    3. 雷が遠くで鳴っているだけなら外にいてもよいですか?
    4. 車の中は雷のとき安全ですか?
    5. 家の中でスマホを使っても大丈夫ですか?
    6. 雷が去ったあと、いつ屋外活動を再開できますか?
  12. 結局どうすればよいか
  13. まとめ

結論|この記事の答え

稲光と雷鳴で距離を測る方法は、稲光を見た瞬間から雷鳴が聞こえるまでの秒数を数え、その秒数に音の速さの目安である約340mをかける方法です。
たとえば、稲光から雷鳴までが3秒なら約1km、6秒なら約2km、15秒なら約5km先で雷が発生した目安になります。

もっと簡単には、「秒数÷3=距離km」と覚えてください。
9秒なら約3km、30秒なら約10kmです。細かい気温補正より、生活の場面では「近づいているか」「すぐ逃げるべきか」を判断することが大切です。

ただし、雷鳴が聞こえる時点で屋外活動は危険側に見ます。気象庁は、雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があるときは落雷が差し迫っているとして、速やかに安全な場所へ避難することが有効だと案内しています。

まず優先することは、距離計算を続けることではなく、丈夫な建物や車へ移動することです。
後回しにしてよいのは、写真撮影、片づけ、釣り道具の回収、スポーツの再開判断、家電の細かな確認です。

迷ったらこれでよい、という最小解は「雷鳴が聞こえたら屋外活動を中止し、安全な場所で待つ」です。
特に、稲光から雷鳴まで3秒以内なら約1km以内の可能性があり、すぐ近くで落雷が起きていると考えます。最後の雷鳴から30分程度は再開せず、空や雨雲の状況を確認しながら待機してください。学校やスポーツ現場でも、最後の雷鳴から30分は活動を再開しない基準が広く使われています。

稲光と雷鳴で距離を測る方法

雷の光はほぼ一瞬で見えますが、音は空気中をゆっくり進みます。
そのため、稲光を見てから雷鳴が聞こえるまでの時間差を使うと、おおよその距離が分かります。

秒数距離の目安判断
3秒約1kmかなり近い。すぐ退避
6秒約2km危険。屋外活動は中止
9秒約3km近い。安全な場所へ移動
15秒約5km警戒。再開しない
30秒約10km遠くても油断しない

基本式は「秒数×340m」

音の速さは、目安として1秒に約340mです。
そのため、稲光から雷鳴までの秒数に340をかけると、雷までのおおよその距離がメートルで分かります。

たとえば、稲光から雷鳴までが5秒なら、5×340mで約1,700mです。
約1.7km先ということになります。

ただし、実際には気温、風、地形、建物、雨音、交通音などで聞こえ方が変わります。
正確な距離を測るより、「近い」「近づいている」「今すぐ退避」と判断するために使ってください。

生活では「秒数÷3」で十分

毎回340をかけるのは面倒です。
生活の場面では、秒数を3で割って距離kmを出す方法で十分です。

6秒なら約2km、12秒なら約4km、18秒なら約6kmです。
暗算しやすく、子どもにも説明しやすい方法です。

ただし、ここで大事なのは「距離が何kmなら遊び続けてよい」と決めることではありません。
雷鳴が聞こえる時点で、雷雲は近くにあります。距離計算は、避難判断を早めるために使います。

連続して測ると近づいているか分かる

1回だけ測るより、数回続けて測ると、雷雲が近づいているか遠ざかっているかを見やすくなります。
たとえば、最初は15秒、次は10秒、その次は6秒なら、雷が近づいている可能性があります。

反対に、6秒、12秒、20秒と長くなっていても、すぐ安全とは言い切れません。
別の雷雲が近づくこともあり、最後の雷鳴からしばらくは待機が必要です。気象庁も、積乱雲による激しい現象は30分から1時間程度で弱まることが多く、ナウキャストなどで状況を確認しながら安全な場所で待つことを案内しています。

秒数ごとの危険度と避難判断

雷の距離を測るときは、「何秒だから安心」ではなく、「何秒ならどの行動に切り替えるか」で考えます。
特に屋外では、迷っている時間そのものが危険になります。

稲光から雷鳴まで距離の目安とる行動
0〜3秒0〜1km即退避。屋外活動をやめる
4〜6秒約1〜2kmかなり危険。建物・車へ移動
7〜12秒約2〜4km屋外活動中止。再開しない
13〜18秒約4〜6km警戒継続。片づけより避難
19秒以上約6km以上遠くても雷鳴があるなら待機

3秒以内は「ほぼ近く」と考える

稲光から雷鳴まで3秒以内なら、雷は約1km以内の可能性があります。
これは生活感覚ではかなり近い距離です。屋外にいる場合は、撮影や片づけをやめ、すぐ安全な場所へ移動してください。

この段階で、傘をさしたまま移動する、釣りざおを持ち続ける、金属フェンスのそばで雨宿りする、木の下へ入る行動は避けます。
高いもの、金属、水辺、開けた場所から離れる判断が必要です。

10秒以内でも屋外活動は中止

10秒なら約3.4kmです。
「少し離れている」と感じるかもしれませんが、屋外活動を続けるには危険側に見ます。

スポーツ、部活動、キャンプ、釣り、登山、川遊び、庭作業、工事、農作業では、この段階で中止・退避を選ぶほうが安全です。
集団行動では、責任者が「もう少し様子を見よう」と引っ張ると避難が遅れます。雷は待ってくれません。

30分ルールを再開の目安にする

雷が遠ざかったように見えても、すぐ再開しないことが大切です。
屋外活動では、最後の雷鳴から30分程度待ち、次の雷鳴がないこと、雷雲が離れていることを確認してから再開を考えます。

この「30分ルール」は、学校やスポーツ現場の安全運用でもよく使われます。
ただし、30分たったから必ず安全という意味ではありません。新しい積乱雲が近づいている場合、空が暗い場合、雷注意報が継続している場合は、さらに待機または中止してください。

雷が近づくサイン|空・音・周囲の変化を見る

稲光と雷鳴の秒数だけでなく、空や風の変化も見ます。
雷は積乱雲に伴って起こるため、雲の様子や急な天候変化が避難のサインになります。

サイン何が起きている可能性行動
黒い雲が急に近づく積乱雲の発達屋外予定を中止
雷鳴が聞こえる落雷の危険が近い安全な場所へ移動
冷たい風が吹く雨や突風の前触れ水辺・高所から離れる
大粒の雨・ひょう強い積乱雲建物内で待機
髪が逆立つ感覚近くで落雷の恐れ低い姿勢で退避

黒い雲と雷鳴は早めの合図

遠くに黒い雲が見え、雷鳴が聞こえ始めたら、まだ雨が降っていなくても注意が必要です。
気象庁は、積乱雲が近づくサインに気づいたら、速やかに安全な場所へ避難するよう案内しています。

「雨が降っていないから大丈夫」と考えるのは危険です。
雷は、雨が降る前や雨雲の端でも発生することがあります。外出先では、雨具を出す前に避難場所を考えてください。

音が聞こえにくい場所では見えた時点で動く

海岸、道路沿い、イベント会場、工事現場、川の近くでは、雷鳴が聞こえにくいことがあります。
風向きや地形によっても、音の届き方は変わります。

稲光が見えるのに音が聞こえない場合でも、「遠いから安全」と決めつけないでください。
特に、釣り、サーフィン、ボート、登山、ゴルフ、グラウンドでのスポーツでは、光が見えた段階で安全な場所へ移動する判断が必要です。

髪が逆立つ・金属がしびれる感覚は緊急サイン

もし屋外で、髪が逆立つ、皮膚がピリピリする、金属がしびれるように感じる場合は、近くで落雷が起きる危険が高い状態です。
すぐに高い物や金属から離れ、足を閉じて姿勢を低くします。

このとき、地面に手をついたり、寝そべったりしないでください。
地面を伝わる電気の影響を受ける可能性があります。足を閉じ、できるだけ接地面を小さくしながら、可能な範囲で安全な建物や車へ移動します。

屋外で雷に遭ったときの避難先とNG行動

雷のときに最も危険なのは、開けた屋外、高い場所、水辺、金属の近くにいることです。
避難先には優先順位があります。

場所安全度の目安判断
鉄筋コンクリートなどの建物高いまずここへ移動
一般住宅・店舗・公共施設高い窓から離れて待機
金属ボディの車比較的高い窓を閉め、金属に触れない
東屋・テント低い避難場所にしない
木の下危険近づかない

最優先は丈夫な建物

屋外で雷鳴が聞こえたら、まず丈夫な建物を探します。
駅、店舗、公共施設、学校、管理棟、クラブハウスなどが候補です。

建物に入ったら、窓から離れます。
雷だけでなく、突風やひょう、大雨が一緒に来ることもあるため、窓際で外を見るのは避けてください。

車は比較的安全だが、使い方に注意

金属ボディの車は、雷の電気を外側に流しやすいため、屋外よりは安全な避難先になります。
ただし、窓を閉め、車内の金属部分に触れないようにします。

木の下や電柱の近くに停めるのは避けてください。
倒木、落枝、落下物、側撃の危険があります。運転中に雷が近い場合は、無理に走り続けず、安全に停車できる場所を探します。

木の下・水辺・金属のそばは避ける

雷雨のとき、木の下で雨宿りするのは危険です。
木に落ちた雷が人に飛び移る「側撃」が起こる可能性があります。

水辺も危険です。
海、川、湖、プール、釣り場、ボート、桟橋などでは、雷が近づいたらすぐ離れてください。釣りざお、ゴルフクラブ、傘、脚立、金属フェンスなど、長い物や金属製品にも注意が必要です。

家の中での雷対策|電源・窓・水回り

家の中は屋外より安全ですが、何をしても大丈夫というわけではありません。
雷が近いときは、電源、水回り、窓際を意識します。

家の中の場所・物注意点対策
コンセント過電流で機器が故障することがある重要機器は抜く
通信線・アンテナ線雷の侵入経路になることがある余裕があれば外す
水回り配管を通じた危険がある雷鳴中は控える
窓際突風・ひょう・飛来物カーテンを閉め離れる

家電は「守りたいもの」から優先する

雷が近いとき、すべての家電を急いで抜く必要はありません。
無理にコンセントへ近づいて感電リスクを増やすより、余裕がある段階で守りたい機器を絞ります。

優先しやすいのは、パソコン、テレビ、ルーター、ゲーム機、外付けHDD、充電器などです。
雷対策タップは役立つ場合がありますが、直撃雷まですべて防げるわけではありません。製品表示とメーカー案内を確認し、過信しないでください。

水回りは雷鳴中に無理して使わない

雷が近いときは、入浴、シャワー、食器洗いなどを一時的に控えるほうが安全です。
住宅の構造や設備によってリスクは変わりますが、迷ったら雷が遠ざかるまで待つ判断で十分です。

小さな子どもや高齢者がいる家庭では、雷が鳴り始めてから急いで入浴させる必要はありません。
予定より安全を優先します。

窓から離れて内側の部屋へ

雷雨では、落雷だけでなく突風、ひょう、飛来物が同時に起こることがあります。
窓際で外を見る、ベランダに出る、網戸を開けて確認する行動は避けてください。

家の中では、窓の少ない内側の部屋に移動します。
カーテンを閉め、停電に備えてライトやスマホを近くに置いておくと安心です。

車・学校・職場・イベントでの判断基準

雷対策は、個人だけでなく、集団の判断が重要です。
学校、職場、スポーツ、イベントでは、誰が中止を決めるかをあらかじめ決めておくと避難が早くなります。

場面中止・退避の目安再開の目安
スポーツ雷鳴・稲光を確認最後の雷鳴から30分後以降
学校校庭・プールは即中止安全確認後
工事現場高所・金属作業は中止責任者が確認
イベント観客を建物へ誘導雷雲の通過確認後

学校・部活動では「早すぎる中止」でよい

校庭、プール、屋上、グラウンドで雷鳴が聞こえたら、活動を中止します。
子どもは判断が遅れやすく、集団では移動にも時間がかかります。

安全を優先する学校やクラブは、雷鳴が聞こえる前でも、黒い雲や雷注意報を見て早めに屋内へ移動します。
再開は、最後の雷鳴から30分程度待ち、責任者が空や情報を確認してからにします。

職場・工事現場では高所と金属を止める

工事現場、農作業、配送、屋外点検では、雷が近づいたら高所作業、クレーン、脚立、鉄骨、屋外配線の作業を止めます。
「あと少しで終わる」は事故につながります。

不安がある場合は、現場責任者や安全管理者の指示に従ってください。
個人判断で屋外設備を見に行く行動は避けます。

イベントでは観客の退避先を先に決める

屋外イベントでは、主催者が退避先を決めていないと、雷が近づいてから混乱します。
屋根付きでも、開放的なテントや簡易ステージは安全な避難場所とは言い切れません。

観客を建物内、施設の内側、車内などに分散誘導する計画が必要です。
再開より、まず退避と点呼を優先します。

やってはいけない例とよくある勘違い

雷では、「知っているつもり」の行動が危険になることがあります。
次のような判断は避けてください。

勘違い・NG行動なぜ危ないか代わりにすること
遠雷だから続ける次の落雷が近い可能性雷鳴で中止
木の下で雨宿り側撃の危険建物・車へ
傘を高く差す高い物になりやすい低く移動し退避
水辺で様子を見る水を通じた危険すぐ離れる
30分待たず再開次の雷雲が来る可能性最後の雷鳴から待機

「光ってから音まで長いから大丈夫」ではない

稲光から雷鳴までが20秒以上あると、まだ遠いと感じるかもしれません。
しかし、雷雲は移動し、落雷地点も一定ではありません。遠い雷の次に、近くへ落ちることもあります。

距離計算は「避難しなくてよい理由」ではありません。
雷鳴が聞こえたら、安全な場所へ移動する合図として使ってください。

東屋やテントは安全な避難先ではない

公園の東屋、キャンプのタープ、運動場の簡易テントは、雨をしのげても雷から身を守る場所としては不十分です。
柱や金属フレーム、開放的な構造があり、飛来物や突風にも弱いことがあります。

丈夫な建物や車が近くにあるなら、そちらを優先してください。
これはやらないほうがよい行動として、「テントの中で雷雨をやり過ごす」「木の下で雨宿りする」は覚えておきたいところです。

落雷後すぐ外へ出るのも危険

雷が1回鳴り止んだからといって、すぐ外へ出るのは危険です。
次の雷、突風、倒木、切れた電線、冠水などが残っている場合があります。

特に、停電や焦げ臭さ、電線の垂れ下がりがある場合は近づかないでください。
自分で触って確認するのではなく、電力会社、消防、管理会社などに連絡します。

落雷後の対応|けが人・電線・家電をどう見るか

落雷後は、雷そのものだけでなく二次被害に注意します。
けが人、電線、火災、家電の故障を順番に確認します。

状況やること避けること
人が倒れている119番・反応と呼吸確認何もしないで待つ
電線が切れている近づかず通報棒で動かす
家電が焦げ臭い使用をやめるそのまま通電
停電したライトを使うろうそくを不用意に使う

雷で倒れた人には触れてよい

雷に打たれた人の体に電気が残っている、と思う人がいます。
しかし、雷で倒れた人に触れて救助しても、体に電気が残っていて感電するということは通常ありません。周囲の安全を確認したうえで、119番通報、反応と呼吸の確認、必要なら胸骨圧迫やAEDにつなげます。

消防庁は、心肺蘇生やAEDの使い方について一般向けに案内しています。反応や普段どおりの呼吸がない場合は、胸骨圧迫を開始し、AEDがあれば使用する流れが基本です。

ただし、救助する側が倒れた電線や冠水、火災の危険に近づくのは避けます。
まず自分の安全を確保し、周囲に助けを求めてください。

切れた電線には近づかない

切れた電線、垂れ下がった電線、電柱や変圧器の異常には近づかないでください。
水たまりや金属フェンスを通じて危険が広がる場合もあります。

見つけたら、近づかず、周囲の人を離し、電力会社や消防へ連絡します。
写真を撮るために近づく必要はありません。

家電は異常があれば使わない

落雷後に、焦げ臭い、音がする、電源が入らない、熱い、表示がおかしい、水に濡れた、という家電は使わないでください。
雷対策タップも、作動後に性能が落ちる製品があります。製品表示やメーカー案内を確認します。

パソコンやルーターなどの通信機器は、電源線だけでなく通信線から影響を受けることもあります。
異常がある場合は、無理に再起動を繰り返さず、メーカーや回線事業者へ相談してください。

ケース別判断|自分の状況ならどう動くか

雷の危険は、いる場所や行動によって変わります。
自分の状況に近いケースで、優先する行動を選んでください。

子どもと公園にいる場合

雷鳴が聞こえたら、遊具から離れて建物へ向かいます。
すべり台、ジャングルジム、鉄棒、フェンス、大きな木のそばは避けます。

「あと5分だけ遊ぶ」はやめてください。
子どもは雷の距離を判断できないため、大人が早めに切り上げる必要があります。

釣り・川遊び・海にいる場合

釣りざお、カーボンロッド、金属用品、水辺は雷と相性が悪い条件です。
稲光が見えた段階、または雷鳴が聞こえた段階で、すぐ岸から離れ、建物や車へ移動します。

道具を片づけ切ることより、まず人が離れることを優先します。
濡れた地面や桟橋も危険なので、走って転倒しないよう、ただし遅れず移動してください。

登山・キャンプ中の場合

山では、稜線、山頂、単独の木、岩場、開けた場所が危険です。
雷の兆しがある日は、そもそも出発を遅らせる、短縮する、中止する判断が重要です。

行動中に雷鳴が聞こえたら、稜線から離れ、低い場所へ移動します。
避難小屋や山小屋が近くにあればそちらを優先します。テントは安全な避難先とは考えないでください。

家にいる場合

家にいる場合は、窓から離れ、電源や通信機器を必要に応じて守ります。
水回りの使用は雷が近い間は控えます。

停電に備えて、ライト、スマホ、モバイルバッテリーを手元に置きます。
家族が別の部屋にいる場合は、窓の少ない内側の部屋へ集まると安心です。

車で移動中の場合

雷が近いときは、無理に目的地まで急がず、安全に停車できる場所を探します。
車内では窓を閉め、金属部分に触れないようにします。

ただし、木の下、冠水しそうな低い場所、崖の近く、電柱のそばは避けます。
雷雨では視界不良や突風も起こるため、運転そのもののリスクも見てください。

FAQ

稲光から雷鳴まで何秒なら安全ですか?

「何秒なら安全」とは言い切れません。目安として、3秒なら約1km、10秒なら約3.4km、30秒なら約10kmですが、雷雲は移動し、次の落雷が近くで起こることもあります。雷鳴が聞こえた時点で屋外活動は中止し、安全な建物や車へ移動する判断が基本です。

雷の距離はどう計算すればよいですか?

稲光を見た瞬間から雷鳴が聞こえるまでの秒数を数え、秒数×約340mで計算します。簡単には、秒数を3で割ると距離kmの目安になります。たとえば6秒なら約2km、15秒なら約5kmです。ただし、正確な距離より、近づいているかどうかと避難行動を優先してください。

雷が遠くで鳴っているだけなら外にいてもよいですか?

おすすめできません。遠雷でも、雷雲が近づいている可能性があります。特に、黒い雲が近づく、風が冷たくなる、大粒の雨が降る、稲光の間隔が短くなる場合は危険です。雷鳴が聞こえたら、釣り、スポーツ、庭作業、登山、キャンプなどは中止し、安全な場所へ移動します。

車の中は雷のとき安全ですか?

金属ボディの車は、屋外に立っているより比較的安全な避難先になります。ただし、窓を閉め、車内の金属部分に触れないようにします。木の下や電柱の近く、冠水しそうな場所に停めるのは避けてください。雷雨では突風や視界不良もあるため、運転を続けるかどうかも慎重に判断します。

家の中でスマホを使っても大丈夫ですか?

スマホ本体を手に持って使うこと自体より、充電しながら使うことや、有線接続の機器に触れることに注意します。雷が近いときは、充電器をコンセントから外し、モバイルバッテリーで使うほうが安心です。固定電話、パソコン、ルーターなど有線機器は、余裕がある段階で電源や通信線を外すことを検討します。

雷が去ったあと、いつ屋外活動を再開できますか?

目安は、最後の雷鳴から30分程度待つことです。ただし、それだけで必ず安全とは限りません。空が暗い、雷注意報が続いている、雨雲が再び近づいている、責任者の安全確認ができていない場合は再開しないでください。学校、スポーツ、イベントでは、個人判断ではなく管理者の指示を優先します。

結局どうすればよいか

稲光と雷鳴で距離を測る方法は便利ですが、最優先は計算ではなく避難です。
優先順位は、稲光や雷鳴に気づく、秒数で近さをつかむ、屋外活動を止める、建物や車へ移動する、最後の雷鳴から30分程度待つ、の順です。

最小解は、稲光を見たら秒数を数え、雷鳴が聞こえたら安全な場所へ移動することです。
3秒以内なら約1km、10秒以内でも約3km前後です。かなり近いと考えて、釣り、スポーツ、庭作業、登山、キャンプ、屋外イベントは中止します。

後回しにしてよいものは、道具の回収、写真撮影、家電の細かな確認、屋外作業の続きです。
雷の最中に、釣りざおを片づけに戻る、木の下で雨宿りする、テントで待つ、窓際で撮影する、濡れた電気機器を触る。これらは避けてください。

今すぐやるなら、家族で「雷が鳴ったらどこへ行くか」を決めます。
家なら窓の少ない内側の部屋、外出先なら近くの建物、車なら窓を閉めて金属に触れない姿勢です。学校や職場、イベントでは、誰が中止を決めるか、どこへ集まるかを先に決めておきます。

迷ったときの基準は、「雷鳴が聞こえたら危険側に倒す」です。
安全上、無理をしない境界線ははっきりしています。屋外に残らない、水辺から離れる、高い木や金属の近くに行かない、最後の雷鳴からすぐ再開しない、切れた電線には近づかない。不安がある場合は、気象庁の雷注意報やナウキャスト、学校・職場の管理者、消防や電力会社などの公式情報を優先してください。

雷は、近づいてから考えると間に合わないことがあります。
秒数を測るのは、逃げるタイミングを早めるためです。「測る、判断する、退避する、30分待つ」。この流れを家族で共有しておけば、突然の雷でも行動がぶれにくくなります。


まとめ

稲光と雷鳴で距離を測る方法は、稲光から雷鳴までの秒数を数え、秒数×約340m、または秒数÷3で距離kmを見積もる方法です。
ただし、雷鳴が聞こえた時点で屋外活動は危険側に判断します。

大切なのは、距離を当てることではなく、早めに避難することです。
屋外では丈夫な建物や車へ、家の中では窓・水回り・電源から離れ、最後の雷鳴から30分程度は活動を再開しないようにします。

タイトルとURLをコピーしました