台湾の新年はどう祝う?春節の伝統行事と過ごし方

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おもしろ雑学

台湾の新年と聞くと、花火やランタン、にぎやかな夜市を思い浮かべる人もいるかもしれません。けれど台湾で本当に大切にされている新年は、日本の1月1日だけではなく、旧暦で祝う「春節」、いわゆる旧正月です。

春節は、家族が集まり、祖先に感謝し、新しい一年の健康や商売繁盛を願う大切な行事です。大晦日にあたる除夕には家族で食卓を囲み、子どもや年長者へ紅包を渡し、寺院へ参拝し、元宵節の灯りで一連の新年行事を締めくくります。

一方で、旅行者にとっては注意も必要です。春節期間は交通が混みやすく、店や施設が休むこともあります。爆竹や線香、人混み、夜間移動など、普段の台湾旅行とは違う気配りも必要です。

この記事では、台湾の新年・春節の祝い方を、伝統行事、家族の過ごし方、食事、紅包、旅行の注意点まで整理します。文化を知るだけでなく、「自分ならどう楽しむか」「何を避けるべきか」まで判断できるように解説します。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 台湾の新年・春節とは何か
    1. 台湾の春節は「家族」と「祈り」の行事
  3. 春節前に行う準備
    1. 大掃除と春聯
    2. 年貨大街で正月用品をそろえる
  4. 除夕から元宵節までの過ごし方
    1. 除夕|家族で団圓飯を囲む
    2. 初一|寺院参拝と新年の挨拶
    3. 初二|親戚回りや里帰り
    4. 初五|迎財神と商売再開
    5. 元宵節|ランタンで春節を締めくくる
  5. 年菜・紅包・挨拶の意味と実用マナー
    1. 年菜|縁起を食卓にのせる
    2. 紅包|お金よりも祝福の意味が大切
    3. 挨拶|短い言葉を覚えるだけで十分
  6. 台湾春節を旅行で楽しむ判断基準
  7. よくある失敗とやってはいけない例
    1. 失敗1|除夕の夜に食事場所を決めていない
    2. 失敗2|移動チケットを直前に取ろうとする
    3. 失敗3|寺院で観光気分を出しすぎる
    4. 失敗4|爆竹や花火に近づきすぎる
    5. 失敗5|紅包や贈答を自己流で大げさにする
  8. ケース別|台湾の春節をどう過ごすか
    1. 初めて台湾の春節を体験する場合
    2. 子ども連れの場合
    3. 高齢者と一緒の場合
    4. 静かに過ごしたい場合
    5. 台湾人の友人宅に招かれた場合
  9. 春節旅行の持ち物と安全チェック
  10. 台湾春節で覚えておきたいマナーとタブー
  11. FAQ
    1. Q1. 台湾の春節は毎年いつですか?
    2. Q2. 春節中の台湾旅行はおすすめですか?
    3. Q3. 春節中に店や夜市は開いていますか?
    4. Q4. 台湾人の友人に春節の挨拶をするなら何と言えばよいですか?
    5. Q5. 紅包は旅行者も渡すべきですか?
    6. Q6. 春節中に子ども連れで注意することはありますか?
  12. 結局どうすればよいか

結論|この記事の答え

台湾の新年である春節は、旧暦1月1日を中心に祝う、台湾で最も大切な年中行事の一つです。台湾交通部観光署も、春節を旧暦正月の初一から初五ごろまで続く重要な行事として紹介しており、大晦日の家族の食事、春聯、お年玉、爆竹などの風習が今も受け継がれています。

春節の中心にあるのは、観光イベントではなく「家族の再会」です。大晦日の夜に家族で団圓飯を囲み、年長者や子どもに紅包を渡し、寺院に参拝し、家の飾りや食事に縁起を込めます。元宵節、つまり旧暦1月15日のランタン行事まで含めると、春節は数日で終わるイベントというより、新年を整える期間と考えるとわかりやすいです。

旅行者が春節の台湾を楽しむなら、まず優先すべきは「移動と営業日の確認」です。旧暦で日付が動くため、毎年の新暦の日付を必ず確認してください。台湾の政府機関も、旧暦1月1日をLunar New Year、旧暦1月15日をLantern Festivalとして定めています。

初めてなら、迷ったらこれでよい最小解は「年貨大街を歩く、寺院を一つ参拝する、年菜を少し味わう、無理のない時間に灯りイベントを見る」です。全部を詰め込む必要はありません。

後回しにしてよいのは、遠距離移動、人気店の行列、深夜の混雑地、複雑な紅包マナーです。特に子ども連れや高齢者連れなら、移動距離を短くし、早い時間に動くほうが安心です。爆竹や火気、線香がある場所で無理に近づく、混雑した寺院で長時間粘る。これはやらないほうがよい行動です。

台湾の新年・春節とは何か

台湾の春節は、旧暦の新年を祝う行事です。日本では1月1日の正月が中心ですが、台湾では新暦の年明けよりも、旧暦の春節のほうが家族行事として重視されます。

旧暦をもとにするため、新暦の日付は毎年変わります。たとえば2026年の旧暦1月1日は2月17日で、台湾の春節休暇は2月中旬に重なります。年によって日付が変わるため、旅行や帰省の予定を立てる場合は、必ずその年の公式カレンダーや航空券・宿泊情報を確認してください。

春節には、家を掃除する、赤い春聯を貼る、年菜を用意する、紅包を渡す、寺院へ参拝する、親戚を訪ねる、元宵節にランタンを見るといった行事があります。これらは別々のイベントではなく、「新しい一年をよい形で迎えるための流れ」としてつながっています。

台湾の春節は「家族」と「祈り」の行事

観光客から見ると、春節はにぎやかな祭りに見えます。けれど現地の人にとっては、まず家族行事です。

大晦日の夜に家族が集まって食事をする「団圓飯」は、春節の中心といえます。離れて暮らしている家族が帰省し、食卓を囲み、祖先や年長者に感謝を示します。

また、寺院参拝も重要です。新しい年の平安、健康、商売繁盛、学業成就などを願い、多くの人が寺院を訪れます。ただし、寺院は観光地である前に祈りの場所です。写真撮影や会話の音量、線香や供物の扱いには配慮が必要です。

春節前に行う準備

春節は、当日だけでなく準備期間から始まります。旧暦12月に入ると、街では年越し用の食材、菓子、飾り、贈答品が並び、商店街や市場が一気に新年の雰囲気になります。

台湾観光で春節らしさを感じたいなら、実は大晦日当日よりも、その前の「準備の時期」が見やすいこともあります。店が開いているところも多く、年貨大街のにぎわいも楽しめるからです。

大掃除と春聯

春節前には、大掃除をして古いものや一年のほこりを払い、新年を迎える準備をします。日本の年末大掃除に近い感覚ですが、台湾では「古いものを除き、新しい福を迎える」という意味が強くあります。

玄関や門には、赤い紙に縁起のよい言葉を書いた「春聯」を貼ります。赤は魔除けや吉祥の色として好まれ、新年らしい雰囲気を作ります。

「福」の字を逆さに貼ることもあります。これは「福が到る」という言葉遊びと結びつくと説明されることがあります。ただし、家庭や地域、店によって飾り方は違うため、見かけたら「そういう意味もある」と楽しむくらいで十分です。

年貨大街で正月用品をそろえる

春節前の台湾で代表的なのが「年貨大街」です。年貨とは、新年を迎えるための食材、菓子、乾物、飾り、贈答品などのことです。

台北なら迪化街がよく知られています。からすみ、干ししいたけ、ナッツ、菓子、春聯、赤い飾りなどが並び、観光客でも春節の空気を感じやすい場所です。

ただし、春節前の市場や商店街は混みます。小さな子どもや高齢者と行くなら、昼過ぎのピークや週末を避け、午前中など比較的動きやすい時間を選ぶと安心です。

除夕から元宵節までの過ごし方

台湾の春節は、除夕、初一、初二、初五、元宵節など、日ごとに意味のある行事が続きます。すべてを細かく覚える必要はありませんが、大きな流れを知っておくと現地での行動が読みやすくなります。

時期主な意味過ごし方の目安
春節前新年準備大掃除、買い出し、春聯、年菜準備
除夕大晦日団圓飯、祖先への感謝、守歳
初一旧暦元日寺院参拝、挨拶、紅包
初二里帰り親戚訪問、家族行事
初五ごろ商売再開迎財神、店開き
元宵節春節の締めランタン、湯圓、灯りの行事

除夕|家族で団圓飯を囲む

除夕は旧暦の大晦日です。台湾の春節で最も家族色が強い日といえます。

この日の夜、家族で囲む食事を「団圓飯」と呼びます。団圓は、家族が丸く一つに集まるという意味を持ちます。魚、鶏、年糕、長年菜、火鍋、からすみ、佛跳牆など、家庭や地域ごとの年菜が食卓に並びます。

旅行者にとって注意したいのは、除夕の夕方以降は店が早く閉まることがある点です。普段にぎやかな街でも、家族の食事のために営業を切り上げる店があります。夕食を外で取る予定なら、予約できる店を選ぶか、早めに食事を済ませるほうが安全です。

初一|寺院参拝と新年の挨拶

旧暦元日の初一は、新しい年の始まりです。多くの人が寺院へ参拝し、新年の平安や健康を願います。

寺院は非常に混むことがあります。香炉や線香、供物、ろうそくなどがある場所では、服や荷物が火に近づかないよう注意してください。小さな子どもと行く場合は、手をつなぎ、人の流れから少し離れた場所で休憩を取りましょう。

初二|親戚回りや里帰り

初二は、伝統的に嫁いだ娘が実家へ帰る日として知られています。現在は家庭によって柔軟ですが、親戚訪問や家族の移動が多い日であることは変わりません。

旅行者にとっては、道路や鉄道が混みやすい日と考えておくとよいです。遠出をするなら、指定席や宿泊先を早めに確保し、当日移動だけに頼らない計画にしてください。

初五|迎財神と商売再開

初五は、財神を迎える日として商売繁盛を願う行事が行われます。店によってはこのあたりから営業を再開します。

ただし、「初五なら必ず全部の店が開く」とは言えません。店ごとに休業期間は異なります。旅行中にどうしても行きたい店がある場合は、SNSや公式サイト、ホテルのフロントなどで営業情報を確認してください。

元宵節|ランタンで春節を締めくくる

旧暦1月15日は元宵節です。台湾ではランタン行事や灯りのイベントが各地で行われ、春節の締めくくりとして親しまれています。旧暦1月15日のランタンフェスティバルは、台湾の公式カレンダー上でも春節後の重要な行事として扱われます。

元宵節には湯圓という丸い団子を食べることもあります。丸い形は家族円満や団らんを連想させます。

ランタンイベントは夜に混みやすいため、帰りの交通手段を先に決めておくことが大切です。子ども連れや高齢者連れなら、最後まで粘らず、混雑のピーク前に戻る判断も現実的です。

年菜・紅包・挨拶の意味と実用マナー

台湾の春節を理解するうえで、食事、紅包、挨拶は外せません。どれも縁起と人間関係に関わるものですが、旅行者や日本の読者が完璧に真似する必要はありません。

大切なのは、意味を知り、相手の家庭や地域のやり方を尊重することです。

年菜|縁起を食卓にのせる

春節の料理は、味だけでなく縁起が重視されます。発音や形、食材の意味から、新しい一年への願いが込められます。

料理込められる意味食べるときの目安
余裕、豊かさ年年有余の願い
家族繁栄、円満丸鶏で出す家庭もある
年糕年々高くなる、成長甘いもの・焼くものがある
湯圓団らん、円満元宵節にも食べる
長年菜長寿家庭料理として登場しやすい

旅行者が年菜を楽しむなら、ホテルやレストランの春節メニュー、百貨店の持ち帰りセット、家庭料理風の食堂を利用する方法があります。ただし、春節期間は予約制や特別料金になることもあります。

健康面では、年菜は豪華で味が濃いものもあります。塩分、油、砂糖が気になる人は、量を控えめにし、野菜やお茶を合わせると負担を減らしやすいです。持病がある人は、現地の「縁起」より自分の体調を優先してください。

紅包|お金よりも祝福の意味が大切

紅包は、赤い袋にお金を入れて渡す春節の習慣です。日本のお年玉に近いですが、子どもだけでなく、年長者や親、仕事関係で渡される場合もあります。

旅行者が台湾人の友人宅に招かれた場合、紅包を必ず用意すべきか迷うかもしれません。基本的には、相手との関係性によります。友人の子どもに少額を包む、または菓子や果物などの手土産にするなど、無理のない形で気持ちを示せば十分なこともあります。

金額は家庭や地域、関係性で大きく異なります。むやみに高額にするより、相手に気を使わせない範囲にするほうが実用的です。金額より、きれいな袋、新札、両手で渡す、ひと言添える、といった所作を大切にしましょう。

挨拶|短い言葉を覚えるだけで十分

春節の挨拶でよく使われるのは、次のような言葉です。

中国語日本語の意味使う場面
新年快樂新年おめでとうもっとも使いやすい
恭喜發財金運や繁栄を願う店や年長者への挨拶にも
萬事如意すべて順調に丁寧な祝福
身體健康健康でありますように家族や年長者に向く

発音が完璧でなくても、笑顔で「新年快樂」と伝えるだけで十分です。相手の文化に敬意を持っていることが伝わります。

台湾春節を旅行で楽しむ判断基準

春節の台湾旅行は、普段とは違う魅力があります。街が赤や金の飾りで彩られ、寺院や商店街、ランタンイベントなど、新年ならではの空気を味わえます。

一方で、混雑、休業、交通費や宿泊費の上昇、食事場所の確保など、普段より難しい点もあります。

旅行を計画するなら、次の判断表を目安にしてください。

目的おすすめ行動注意点
春節らしさを感じたい年貨大街、寺院、春聯を見る混雑する時間を避ける
家族旅行で行きたい市内中心に短距離移動子ども・高齢者の休憩優先
食を楽しみたい年菜メニューを予約除夕は店が閉まりやすい
写真を撮りたい元宵節やランタン会場へ三脚や長時間滞在は配慮
静かに過ごしたい温泉地やホテル滞在中心爆竹音の少ない宿を選ぶ

初めてなら、台北を拠点にするのが無難です。迪化街、龍山寺、霞海城隍廟、年貨大街、百貨店、夜市など、春節らしい場所が比較的移動しやすい範囲にあります。

台南や高雄は、古い街並みや寺院文化、ランタンイベントの雰囲気を楽しみやすい地域です。ただし、春節期間の南北移動は混みやすいため、短い旅行で無理に台北と南部を往復するより、1都市を深く楽しむほうが満足度が高いこともあります。

よくある失敗とやってはいけない例

台湾の春節旅行で失敗しやすいのは、「普段の台湾旅行と同じ感覚で動くこと」です。春節は特別な時期なので、店も交通も人の動きも変わります。

失敗1|除夕の夜に食事場所を決めていない

除夕の夜は、家族で団圓飯を囲む日です。店が早く閉まったり、予約で満席になったりすることがあります。

「夜市に行けば何か食べられるだろう」と考えると、店が少なくて困る場合があります。除夕に台湾へいるなら、夕食は早めに予約する、ホテル周辺の営業店を確認する、軽食を用意しておくと安心です。

失敗2|移動チケットを直前に取ろうとする

春節は帰省や旅行で交通が混みます。高鉄、台鉄、長距離バス、国内線は早めに計画する必要があります。

特に初二前後は家族移動が増えやすい日です。どうしても遠出したい場合は、指定席や宿を早めに確保しましょう。取れなかった場合は、市内観光に切り替える判断も大切です。

失敗3|寺院で観光気分を出しすぎる

春節の寺院は、地元の人にとって祈りの場です。写真を撮ること自体が悪いわけではありませんが、参拝の列を止める、大声で話す、供物や香炉に不用意に近づくのは避けてください。

線香やろうそくがある場所では、服やバッグ、髪が火に近づかないよう注意します。子どもを抱っこしている場合は、特に火の位置を確認してください。

失敗4|爆竹や花火に近づきすぎる

春節には爆竹や花火の音を聞くことがあります。地域や場所によって規制があり、指定された場所以外ではできない場合もあります。

旅行者が面白がって近づきすぎるのは危険です。音が苦手な人、子ども、高齢者、心臓や耳に不安がある人は、耳栓を用意し、混雑地や爆竹の多い場所を避ける判断をしてください。

失敗5|紅包や贈答を自己流で大げさにする

台湾の友人宅に招かれたとき、紅包や手土産で悩むことがあります。気持ちは大切ですが、高額すぎる紅包や相手が扱いに困る贈り物は、かえって気を使わせることがあります。

相手に聞ける関係なら、事前に「何を持っていくとよいか」を確認しましょう。聞きづらい場合は、日持ちする菓子、果物、明るい色の包装など、無難な手土産を選ぶとよいです。

ケース別|台湾の春節をどう過ごすか

春節の楽しみ方は、旅行の目的や同行者で変わります。無理にすべての行事を回るより、自分の状況に合った過ごし方を選ぶほうが安全で満足度も高くなります。

初めて台湾の春節を体験する場合

初めてなら、台北で年貨大街と寺院参拝を組み合わせるのがおすすめです。日中に迪化街を歩き、夕方までに食事を済ませ、夜は混雑を避けてホテルに戻るような計画だと無理がありません。

元宵節の時期に重なるなら、ランタンイベントを一つ入れると春節らしさが増します。ただし、夜遅くまで粘らず、帰りの交通を先に決めておきましょう。

子ども連れの場合

子ども連れでは、混雑と音に注意してください。寺院、年貨大街、ランタン会場は楽しい一方で、人混み、線香、火気、爆竹音、迷子のリスクがあります。

ベビーカーが使いにくい場所もあるため、抱っこ紐や迷子対策、耳栓、小さな飲み物を用意すると安心です。見たいイベントを一つに絞り、休憩を多めに取ってください。

高齢者と一緒の場合

高齢者と一緒なら、長時間歩く市場や夜の混雑地は控えめにします。寺院参拝も、最も混む時間を避け、午前中や少し落ち着いた時間に行くほうがよいです。

食事は年菜を楽しみつつ、塩分や油が多すぎないものを選びましょう。持病や食事制限がある場合は、縁起料理を全部食べることより、体調を崩さないことを優先してください。

静かに過ごしたい場合

春節のにぎやかさが苦手な人は、温泉地、ホテル滞在、昼間の散策を中心にすると過ごしやすいです。

夜のランタンイベントや爆竹が多い場所を避け、早めにホテルへ戻るだけでも疲れ方が変わります。宿を選ぶときは、防音、駅からの距離、周辺の飲食店営業状況を確認しましょう。

台湾人の友人宅に招かれた場合

友人宅に招かれた場合は、まず相手の家庭のやり方に合わせます。手土産は、菓子、果物、茶葉などが無難です。包装は赤や金など明るい色を選ぶと春節らしさがあります。

食卓では、無理に詳しい作法を知っているふりをする必要はありません。わからないことは「どうすればよいですか」と聞くほうが自然です。紅包についても、相手との関係性によって違うため、共通の友人に相談できるなら事前に確認しましょう。

春節旅行の持ち物と安全チェック

春節の台湾は、通常の旅行よりも「待つ」「歩く」「混む」場面が増えやすい時期です。持ち物は増やしすぎる必要はありませんが、人混みと休業に備えた最低限は用意しておくと安心です。

分類持ち物理由
移動交通カード、予約情報、現金混雑時に迷わないため
健康常備薬、耳栓、マスク人混み・爆竹音・乾燥対策
食事軽食、飲み物休業や行列に備える
防寒・雨羽織り物、折りたたみ傘北部は寒暖差や雨がある
スマホモバイルバッテリー地図・翻訳・予約確認に必要

特に大切なのは、現金とモバイルバッテリーです。屋台や小さな店では現金が便利な場面があります。また、混雑時に地図や翻訳、連絡手段を使えなくなると不安が大きくなります。

防災・安全の視点では、宿泊先の住所、最寄り駅、緊急連絡先を紙でも控えておくと安心です。スマホの電池切れや通信不調が起きても、最低限戻れる状態を作っておきましょう。

台湾春節で覚えておきたいマナーとタブー

春節には、縁起を大切にする言葉や行動があります。すべてを完璧に守る必要はありませんが、避けたほうがよいことを知っておくと、相手に不快感を与えにくくなります。

場面避けたいこと代わりにすること
挨拶不吉な話題、別れを連想する言葉健康や平安を願う言葉
贈り物黒白中心の包装、刃物類赤や金の包装、菓子や果物
寺院大声、無断撮影、火気への接近静かに参拝し流れに従う
食事箸を立てる、料理を雑に扱う取り分けや感謝を意識する

ただし、台湾でも家庭や世代によって考え方は違います。古い慣習を重視する家庭もあれば、現代的で気にしない家庭もあります。

迷ったら、「相手の家のやり方を先に見る」「聞ける相手には聞く」「大げさに自己流で動かない」を基準にしてください。

FAQ

Q1. 台湾の春節は毎年いつですか?

台湾の春節は旧暦1月1日を中心に祝うため、新暦の日付は毎年変わります。旅行を計画する場合は、「旧暦」ではなく、その年の新暦の日付と連休期間を確認してください。大晦日の除夕、旧暦元日の初一、元宵節の日付も年によって変わります。航空券や宿泊費も影響を受けやすいので、早めの確認が安心です。

Q2. 春節中の台湾旅行はおすすめですか?

春節ならではの雰囲気を味わいたい人にはおすすめです。年貨大街、寺院参拝、ランタン行事、春節飾りなど、普段とは違う台湾を見られます。ただし、交通混雑、宿泊費上昇、店の休業があるため、自由に食べ歩きたい人や短期旅行で多都市を回りたい人にはやや難しい時期です。予定を詰めすぎないことが大切です。

Q3. 春節中に店や夜市は開いていますか?

店によります。観光地や夜市、百貨店の一部は営業することがありますが、除夕や初一前後は休業や短縮営業になる店もあります。「台湾だから夜市は必ず開いている」と決めつけないほうが安全です。行きたい店がある場合は、公式SNS、店舗案内、ホテルのフロントなどで直前に確認してください。

Q4. 台湾人の友人に春節の挨拶をするなら何と言えばよいですか?

一番使いやすいのは「新年快樂」です。もう少し春節らしくしたいなら「恭喜發財」や「身體健康」もよく使われます。発音が完璧でなくても、気持ちが伝われば十分です。メッセージで送る場合も、短く明るい言葉が無難です。相手の家族や健康を気遣う一言を添えると、より自然です。

Q5. 紅包は旅行者も渡すべきですか?

必須ではありません。台湾人の友人宅に招かれ、子どもがいる場合などは少額の紅包を用意することもありますが、関係性によって変わります。無理に高額を包む必要はありません。相手に気を使わせたくない場合は、菓子や果物、茶葉などの手土産でもよいでしょう。迷う場合は、共通の知人や招いてくれた相手に事前確認するのが安全です。

Q6. 春節中に子ども連れで注意することはありますか?

人混み、爆竹音、線香やろうそく、迷子に注意してください。寺院やランタン会場では、ベビーカーが動きにくい場所もあります。耳栓、迷子札、飲み物、抱っこ紐などを用意し、混雑ピークを避けると安心です。子どもが疲れているのに無理に夜のイベントまで連れ回すのは避け、早めに戻る判断をしてください。

結局どうすればよいか

台湾の新年・春節を楽しむなら、最初に決めるべきことは「何を見たいか」ではなく「無理なく動けるか」です。春節は台湾の大切な家族行事であり、旅行者にとっては特別感がある一方、移動、食事、混雑、営業日で普段より判断が必要になります。

優先順位は、まず日付確認、次に宿と交通、次に食事場所、最後にイベントです。春節の日付は旧暦で動くため、毎年確認してください。宿と移動を押さえずに、ランタンや夜市だけを先に決めると、現地で困りやすくなります。

初めての人の最小解は、台北など一都市に絞り、年貨大街を歩き、寺院を一つ参拝し、年菜を少し味わい、余裕があれば元宵節の灯りを見ることです。これだけでも台湾の春節らしさは十分感じられます。

後回しにしてよいものは、多都市周遊、深夜の混雑イベント、人気店の長時間行列、難しい紅包マナーです。慣れていない旅行者が全部を詰め込むと、楽しむより疲れが勝ちます。

今すぐやることは、その年の春節日程を確認し、行きたい店や施設の営業予定を調べ、移動手段を早めに押さえることです。子ども連れや高齢者連れなら、夜の予定を減らし、午前中中心に動く計画にしてください。

迷ったときの基準は、「現地の人の家族行事を邪魔しないこと」と「自分たちが安全に帰れること」です。春節はにぎやかな祭りである前に、台湾の人たちにとって大切な新年です。敬意を持ち、予定に余白を作り、無理をしない範囲で楽しむ。それが、台湾の春節をいちばん気持ちよく味わう方法です。


まとめ

台湾の新年・春節は、旧暦の新年を祝う台湾の重要な行事です。大掃除、春聯、団圓飯、紅包、寺院参拝、年菜、元宵節の灯りまで、家族と祈りを中心にした行事が続きます。

旅行者にとっては、普段の台湾とは違う魅力を感じられる時期です。ただし、店の休業、交通混雑、宿泊費の上昇、人混み、爆竹や火気には注意が必要です。

初めてなら、年貨大街、寺院参拝、年菜、ランタン行事を無理のない範囲で一つずつ楽しむのがおすすめです。台湾の春節は、全部を回るより、意味を知って丁寧に味わうほうが記憶に残ります。

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