なぜ地球には海と陸がある?小学生向けにしくみを解説

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おもしろ雑学

地球の写真を見ると、青い海と、緑や茶色の陸が見えます。海には魚やクジラがすみ、陸には人間、動物、植物、虫がくらしています。私たちはふだん当たり前のように「海」と「陸」を見ていますが、考えてみると不思議です。

どうして地球は、ぜんぶ海でも、ぜんぶ陸でもないのでしょうか。なぜ低いところに水がたまり、高いところに大陸や山があるのでしょうか。

その答えは、地球が生まれてから約46億年かけて変化してきた歴史にあります。はじめの地球はとても熱く、今のような海も陸もありませんでした。地球が冷え、水がたまり、プレートという大きな岩の板が動き、火山や山、海底が作られていく中で、海と陸の形ができてきました。

この記事では、なぜ地球には海と陸があるのかを、小学生にもわかる言葉で解説します。あわせて、日本に地震や火山が多い理由、地図を見るときの考え方、安全な自由研究の方法まで紹介します。地球のしくみを知ると、海岸、山、川、平野が、ただの景色ではなく長い時間が作った物語に見えてきます。

  1. 結論|この記事の答え
  2. 地球にはなぜ海と陸があるのか
    1. 海と陸は「水の量」だけで決まるわけではない
    2. 海と陸の形は今も途中経過
  3. 海はどうやってできたのか
    1. はじめの地球はとても熱かった
    2. 地球が冷えて、水がたまった
    3. 海がしょっぱくなった理由
  4. 陸はどうやってできたのか
    1. プレートが動いて、山や大陸を作る
    2. 火山が島や陸を作る
    3. 川や波が陸の形を整える
  5. 海と陸は今も変わり続けている
    1. プレートは今も動いている
    2. 海岸線も少しずつ変わる
    3. 川や山も変化している
  6. 海と陸の違いをくらべてみよう
    1. 海の色が青く見える理由
    2. 陸の色が季節で変わる理由
  7. 海と陸があるから、いのちと暮らしが成り立つ
    1. 水の循環が地球をめぐっている
    2. 海と陸の境目は、生き物が多い場所
    3. 人間の暮らしは海と陸の両方に支えられている
  8. よくある失敗|地球のしくみで勘違いしやすいこと
    1. 勘違い1|海と陸は最初から今の形だった
    2. 勘違い2|プレートの動きは昔だけの話
    3. 勘違い3|火山は危ないだけのもの
    4. 勘違い4|自由研究なら何をしてもよい
  9. ケース別|自分の暮らしとどうつなげて考える?
    1. 海の近くに住んでいる場合
    2. 川の近くに住んでいる場合
    3. 山の近くに住んでいる場合
  10. 家や学校でできる観察・自由研究
    1. 地図で海と陸の境目をたどる
    2. 砂と水で「けずる・運ぶ・たまる」を見る
    3. 塩水の蒸発で海のしょっぱさを考える
    4. 自由研究のまとめ方
  11. FAQ
    1. Q1. どうして地球は全部海にならなかったのですか?
    2. Q2. 海はどうしてしょっぱいのですか?
    3. Q3. 陸は今も動いているのですか?
    4. Q4. 日本に山や火山が多いのはなぜですか?
    5. Q5. 海と陸の広さはこれから変わりますか?
    6. Q6. 家で地球のしくみを調べるなら何から始めるとよいですか?
  12. 結局どうすればよいか

結論|この記事の答え

地球に海と陸があるのは、地球が冷えて水がたまり、さらにプレートの動きや岩石の性質の違いによって、高い場所と低い場所ができたからです。

地球が生まれたころは、今のような青い海や大きな大陸はありませんでした。とても熱く、表面はどろどろに溶けた岩、つまりマグマのような状態だったと考えられています。やがて地球が冷えると、空気中の水蒸気が雨になり、低い場所に水がたまって海ができました。

一方、陸は、軽い岩石を多く含む大陸の地殻が高く残ったり、火山活動で島ができたり、プレート同士がぶつかって山が盛り上がったりして広がってきました。地球の表面は一枚のかたい殻ではなく、いくつものプレートに分かれています。このプレートがゆっくり動くことで、海底や大陸の形が長い時間をかけて変わります。

まず優先して理解したいのは、「海と陸は最初から今の形だったわけではない」ということです。今の世界地図は、地球の長い変化の途中の姿です。大陸は動き、山はでき、川や波は陸を削り、海岸線も少しずつ変わります。

後回しにしてよいのは、年代を細かく暗記することです。小学生なら、まずは「熱い地球が冷える」「水がたまって海ができる」「プレートが動いて陸や山を作る」「今も変わり続けている」と理解できれば十分です。迷ったらこれでよい、と考えてください。

ただし、地球のしくみは防災にもつながります。日本は複数のプレートが関係する場所にあり、地震や火山活動が起こりやすい地域です。「地球は動いている」と知ることは、地震や津波、火山への備えを考える第一歩にもなります。

地球にはなぜ海と陸があるのか

地球には、低い場所に水がたまった海と、水より高く出ている陸があります。これは、地球の表面が平らではなく、いろいろな高さや深さを持っているからです。

地球の表面には、大きく分けて「大陸の地殻」と「海の地殻」があります。地殻とは、地球のいちばん外側にある岩石の層です。大陸の地殻は比較的軽い岩石を多く含み、厚く、高い場所になりやすい性質があります。海の地殻は比較的重い岩石を多く含み、薄く、低い場所になりやすい性質があります。

この違いによって、地球には高く残る陸と、低く水がたまる海ができました。

比べるもの陸の地殻海の地殻
主な場所大陸、島、山、平野海底
厚さ一般的に厚い一般的に薄い
岩石の性質比較的軽い岩石が多い比較的重い岩石が多い
見え方水面より高く出やすい低くなり、水がたまりやすい

もちろん、実際の地球はもっと複雑です。島、海底火山、海溝、大陸棚、山脈など、さまざまな地形があります。それでも基本は、「地球の表面には高さの違いがあり、低いところに水が集まる」と考えるとわかりやすくなります。

海と陸は「水の量」だけで決まるわけではない

「海があるのは水が多いから」と考えるのは半分正解です。水がなければ海はできません。しかし、水があるだけでは、今のような海と陸の形にはなりません。

もし地球の表面が完全に同じ高さなら、水は全体をうすくおおうか、どこかに均等に広がるだけかもしれません。実際には、地球には深い海底や高い大陸があるため、低い場所に水が集まり、陸が水面の上に出ています。

つまり、海と陸を考えるときは、「水」と「地形」の両方を見ることが大切です。

海と陸の形は今も途中経過

世界地図を見ると、大陸や海の形は決まったものに見えます。でも、地球の長い時間で見ると、今の形は一時的な姿です。

大陸は少しずつ動いています。海底も新しく作られたり、古い海底が地球の内部へ沈み込んだりします。山は高くなったり、雨や川に削られたりします。

私たちの一生では気づきにくい変化ですが、何百万年、何千万年という時間では、海と陸の形は大きく変わります。

海はどうやってできたのか

地球の海は、はじめから今のように広がっていたわけではありません。地球が冷え、水が液体としてたまれるようになったことで、海ができていきました。

はじめの地球はとても熱かった

約46億年前、宇宙のちりや岩のかけらが集まって、原始の地球ができました。できたばかりの地球は、衝突の熱や内部の熱でとても高温だったと考えられています。

表面はどろどろの岩のような状態で、今のような海や森はありませんでした。火山活動も活発で、水蒸気や二酸化炭素などを含む気体が地球の周りに出ていきました。

地球が冷えて、水がたまった

時間がたつにつれて、地球の表面は少しずつ冷えていきました。すると、空気中にあった水蒸気が液体の水になり、雨として降るようになりました。

その雨が長い時間降り続き、地表の低い場所に集まって、原始の海ができたと考えられています。水は高いところから低いところへ流れるため、へこんだ場所や低い場所にたまります。

ただし、地球の海がどのように、どのくらいの速さでできたのかについては、研究によって考え方に幅があります。小学生向けには、「熱い地球が冷え、水蒸気が雨になり、低い場所に海ができた」と理解するとよいでしょう。

海がしょっぱくなった理由

海の水はしょっぱいです。これは、川や雨が岩や土の成分を少しずつ海へ運ぶからです。

雨は地面や岩にしみこみ、川となって流れながら、岩石に含まれる成分を少しずつ溶かします。その中には、塩分のもとになる成分もあります。それらが川から海へ運ばれます。

海から水は蒸発して雲になりますが、塩分はそのまま海に残ります。この流れが長い時間続いたことで、海はしょっぱくなりました。

ここで大事なのは、海のしょっぱさも地球の長い時間が作ったものだということです。一日や一年でできたものではありません。

陸はどうやってできたのか

陸は、地球の表面のうち、水面より高く出ている部分です。大陸、島、山、平野などが陸にあたります。

陸ができるしくみには、プレートの動き、火山活動、岩石の性質、長い時間の積み重ねが関係しています。

プレートが動いて、山や大陸を作る

地球の表面は、いくつもの大きな岩の板に分かれています。これをプレートといいます。プレートは地球の内部の熱の動きに関係して、少しずつ動いています。

プレート同士がぶつかると、地面が押されて山が高くなったり、海のプレートが大陸の下へ沈み込んだりします。プレートが離れる場所では、地球の内部からマグマが上がり、新しい海底が作られることがあります。

プレートの動き起きること地形への影響
ぶつかる地面が押される山地、海溝、地震、火山に関係
離れるマグマが上がる新しい海底ができる
横にずれる地面がずれる断層や地震に関係
沈み込む海のプレートが下へ入る海溝、火山列、地震に関係

プレートの動きはとてもゆっくりです。場所によって違いますが、1年に数cmほど動くことがあります。1年ではほとんど気づきませんが、何百万年も続くと、地球の形を大きく変える力になります。

火山が島や陸を作る

火山も陸を作る大切な力です。海底火山が噴火して溶岩や火山灰が積み重なると、海面より高くなり、島になることがあります。

日本の島々にも、火山活動やプレートの動きが深く関係しています。山が多く、温泉も多いのは、地球の内部の熱やプレートの動きと関係しています。

ただし、火山は恵みだけではありません。噴火、火山灰、火砕流、土石流などの危険もあります。火山の近くに住む人や旅行に行く人は、自治体や気象庁などの公式情報を確認することが大切です。

川や波が陸の形を整える

陸は、作られるだけではありません。雨、川、風、波、氷によって削られ、形を変えていきます。

山に降った雨は川になり、岩や土を削りながら低い方へ流れます。削られた土砂は、下流の平野や河口、海岸へ運ばれます。波は海岸の岩を削り、砂を動かし、砂浜や崖の形を変えます。

こうして、地球の表面では「作る力」と「削る力」が同時に働いています。

海と陸は今も変わり続けている

海と陸は、昔にできてそのまま止まっているわけではありません。今も少しずつ変わっています。

プレートは今も動いている

プレートの動きは、地震や火山活動の原因のひとつです。日本列島は複数のプレートが関係する場所にあり、地震や火山が多い地域です。

これは怖がるためだけに知る話ではありません。日本の山、温泉、海溝、島の形は、こうした地球の動きが作ったものでもあります。

地球の動きを知ることは、防災にもつながります。地震が起きる可能性のある国で暮らしているとわかれば、家具の固定、避難場所の確認、津波警報への対応など、具体的な備えに結びつけられます。

海岸線も少しずつ変わる

海岸線は、波、川、潮の満ち引き、台風、地震、地盤の沈み込みや隆起などで変わります。砂浜が広がる場所もあれば、砂が減ってしまう場所もあります。

また、人間が堤防や港を作ることでも、砂の流れや海岸の形が変わることがあります。

身近な海岸を観察するときは、「ここは昔から同じ形だったのかな」「川から砂が運ばれているのかな」「波で削られているのかな」と考えると、ただの景色が地球のしくみに見えてきます。

川や山も変化している

山は高く見えても、雨や風で少しずつ削られています。川は土砂を運び、平野や扇状地、三角州を作ります。

たとえば、川の下流に広がる平野は、長い時間をかけて土砂がたまってできた場所が多くあります。こうした場所は暮らしや農業に向いている一方で、大雨のときには洪水リスクがある場合もあります。

地形を知ることは、「便利な場所」と「注意が必要な場所」の両方を知ることです。

海と陸の違いをくらべてみよう

海と陸は、見た目だけでなく、温まり方、生き物、暮らしへの関わり方が違います。

比べる項目
広さ地球表面の約7割地球表面の約3割
温まり方ゆっくり温まり、冷めにくい温まりやすく冷めやすい
生き物魚、海草、プランクトンなど植物、動物、人間、虫など
暮らしとの関係食料、気候、輸送、資源住まい、農業、道路、森林
災害との関係津波、高潮、波浪など地震、火山、洪水、土砂災害など

海は、地球の気候を整える大きな役目を持っています。太陽の熱をためたり、海流で熱を運んだりします。陸は、人間が住み、食べ物を育て、道や町を作る場所です。

どちらか一方だけでは、今のような多様な暮らしや生き物の世界は成り立ちにくかったでしょう。

海の色が青く見える理由

海は青く見えることが多いですが、場所によって水色、緑色、深い青、茶色っぽい色にも見えます。

海が青く見える理由のひとつは、水が光のうち赤っぽい光を吸収しやすく、青い光が残って目に届きやすいからです。ただし、海の色は空の色、海底の砂、深さ、プランクトン、濁りなどでも変わります。

浅い砂浜の海が明るい水色に見えたり、深い海が濃い青に見えたりするのは、そのためです。

陸の色が季節で変わる理由

陸は、季節によって色が変わります。春は若い葉の緑、夏は濃い緑、秋は紅葉、冬は雪や枯れ草の色が目立ちます。

これは、地球の公転と地軸の傾きによって季節が生まれ、気温や日照時間が変わるからです。水、空気、植物、太陽の光が関係して、陸の景色は変化します。

地図では同じ場所でも、季節ごとに見える風景は違います。これも、海と陸がある地球ならではの楽しさです。

海と陸があるから、いのちと暮らしが成り立つ

海と陸は、生き物と人間の暮らしを支えています。海は生命の始まりに深く関係した場所と考えられ、今も多くの生き物がすんでいます。陸には森林、草原、川、湖、町、畑があります。

水の循環が地球をめぐっている

海の水は太陽の熱で蒸発し、水蒸気になります。水蒸気は雲になり、雨や雪として陸に降ります。その水は川や地下水になり、やがて海へ戻ります。

これを水の循環といいます。

水の動き起きること暮らしとの関係
蒸発海や川から水が空へ上がる雲のもとになる
雲になる水蒸気が冷えて雲になる雨や雪につながる
雨・雪陸や海に水が戻る川、農業、飲み水に関係
川で流れる高い所から低い所へ流れる地形を削り、土砂を運ぶ
海へ戻る川の水が海に集まる循環が続く

この循環があるから、森が育ち、川が流れ、田んぼや畑で作物を育てることができます。

海と陸の境目は、生き物が多い場所

海と陸の境目である海岸、干潟、河口は、生き物が多い場所です。川が運んだ栄養が海へ流れ込み、浅い水辺には魚、貝、鳥、カニ、植物などが集まります。

ただし、こうした場所は災害にも関係します。海岸は津波や高潮、河口は洪水や浸水の影響を受けることがあります。

自然が豊かな場所ほど、危険と恵みの両方がある場合があります。遊びに行くときは、潮の満ち引き、天気、避難場所を確認することが大切です。

人間の暮らしは海と陸の両方に支えられている

私たちは陸に住んでいますが、海にも大きく支えられています。魚や海藻を食べ、船で物を運び、海の気候調整の働きにも助けられています。

陸では、家を建て、畑を作り、森から水や木材の恵みを受けています。海と陸は別々の世界ではなく、水、風、生き物、人間の活動でつながっています。

だから、海のごみ問題、森林の減少、川の汚れは、それぞれ別の問題ではありません。地球全体のつながりの中で考える必要があります。

よくある失敗|地球のしくみで勘違いしやすいこと

地球の成り立ちは大きなテーマなので、いくつか誤解しやすいポイントがあります。小学生向けに説明するときほど、単純にしすぎないことが大切です。

勘違い1|海と陸は最初から今の形だった

世界地図を見ると、大陸や海はずっと同じ形だったように見えます。しかし、地球の長い時間で見ると、大陸は動き、海の広さや形も変わっています。

今の地図は、地球の歴史の中の一場面です。これからも、長い時間をかけて少しずつ変わっていきます。

勘違い2|プレートの動きは昔だけの話

プレートの動きは、昔だけの出来事ではありません。今も続いています。地震が起きていないときでも、地面は少しずつ動いています。

これは怖い話ではなく、地球が生きているように動き続けているということです。ただし、日本のようにプレートが関係する地域では、防災の備えを後回しにしないことが大切です。

勘違い3|火山は危ないだけのもの

火山は噴火の危険があります。火山灰や火砕流、噴石、泥流などは命に関わることもあるため、火山情報や自治体の避難情報を確認する必要があります。

一方で、火山は島や山を作り、温泉や豊かな土にも関係しています。危険と恵みの両方を持つ自然現象として見ると、理解が深まります。

勘違い4|自由研究なら何をしてもよい

地球のしくみを調べる自由研究では、水、土、石、火、電気を使うことがあります。安全を考えずに実験すると、けがや事故につながることがあります。

水を流す地形実験は、すべりにくい場所で行う。塩水の蒸発実験は、食べ物と間違えないようにする。ライトを使う実験では、強い光を目に向けない。こうしたルールを守りましょう。

ケース別|自分の暮らしとどうつなげて考える?

地球の海と陸のしくみは、教科書の中だけの話ではありません。住んでいる場所、遊びに行く場所、防災の準備にも関係します。

ケース見るポイント判断に使えること
海の近くに住む海岸、標高、避難場所津波・高潮への備え
川の近くに住む川の高さ、堤防、ハザードマップ洪水・浸水への備え
山の近くに住む斜面、谷、雨の量土砂災害への備え
火山の近くに行く噴火警戒レベル、登山道情報火山情報の確認
学校で調べる地図、地形、昔の土地利用地域の成り立ちの理解

海の近くに住んでいる場合

海の近くは、景色がよく、漁業や観光などの恵みがあります。一方で、地震のあとに津波が来る可能性がある地域もあります。

海の近くに住んでいる人は、自宅や学校の標高、避難場所、避難経路を確認しておきましょう。地震の揺れが強かったときや長く続いたときは、海を見に行かず、すぐ高い場所へ避難する判断が必要です。

川の近くに住んでいる場合

川は水を運び、平野を作り、暮らしを支えてくれます。しかし、大雨のときには水位が上がり、洪水や浸水の危険があります。

川の近くでは、普段の水位だけで安心しないことが大切です。大雨のときは、自治体の避難情報、気象情報、ハザードマップを確認してください。子どもだけで増水した川を見に行くのは絶対に避けましょう。

山の近くに住んでいる場合

山は水をたくわえ、森や生き物を育てる大切な場所です。一方で、強い雨が降ると土砂災害が起こることがあります。

斜面の近く、谷の出口、過去に土砂災害があった場所では、雨の降り方に注意が必要です。地形を知ることは、「危険を怖がる」ためではなく、「早く避難する判断を持つ」ために役立ちます。

家や学校でできる観察・自由研究

海と陸のしくみは、家や学校でも安全に調べられます。大切なのは、危険な場所へ行かず、身近なものを使って「しくみの一部」を観察することです。

地図で海と陸の境目をたどる

まずおすすめなのは、地図を使った観察です。世界地図や日本地図を見て、海岸線、山地、平野、川、島を探してみましょう。

地形図や標高がわかる地図を見ると、どこが高く、どこが低いかがわかります。自分の住む場所が海に近いのか、川に近いのか、山に近いのかを調べると、防災にもつながります。

砂と水で「けずる・運ぶ・たまる」を見る

トレイに砂や土を入れ、少し高い場所と低い場所を作ります。上から少しずつ水を流すと、砂が削られ、低い場所へ運ばれ、たまる様子が見えます。

これは、川が山を削り、土砂を運び、平野や河口にためるしくみに似ています。

ただし、屋外やぬれてよい場所で行いましょう。床がすべらないようにし、終わったあとは水や砂を排水口に大量に流さないようにしてください。

塩水の蒸発で海のしょっぱさを考える

塩水を浅い皿に少し入れ、日なたや風通しのよい場所に置くと、水が蒸発して塩が残ることがあります。

これは、海の水が蒸発しても塩分は残るという考え方を体験する実験です。ただし、実験に使った塩は食べないでください。小さい子どもがいる家庭では、誤飲しないように大人が管理しましょう。

自由研究のまとめ方

自由研究では、「何を調べたか」だけでなく、「どう安全に調べたか」も書くとよい内容になります。

研究テーマ調べること安全ポイント
地図で見る海と陸海岸線、山、川、平野現地に行かず地図で調べられる
川の働きモデル水が砂を運ぶ様子ぬれてよい場所で行う
塩水の蒸発水だけが蒸発する様子実験後の塩は食べない
住む場所の地形標高、川、避難場所ハザードマップと合わせる
海岸の変化昔と今の地図比較危険な海岸へ行かない

自由研究の目的は、危険な体験をすることではありません。地図、写真、模型、観察で、安全に地球のしくみを考えることが大切です。

FAQ

Q1. どうして地球は全部海にならなかったのですか?

地球の表面には高さの違いがあり、大陸の地殻は比較的軽く厚いため、水面より高く残りやすい場所があります。一方、海の地殻は比較的重く薄いため低くなりやすく、水がたまりやすいです。そのため、地球は全部海ではなく、海と陸に分かれています。

Q2. 海はどうしてしょっぱいのですか?

雨や川の水が岩や土の成分を少しずつ溶かし、海へ運ぶからです。海から水は蒸発して雲になりますが、塩分は海に残ります。この流れが長い時間続いたことで、海はしょっぱくなりました。ただし、場所によって塩分の濃さには少し違いがあります。

Q3. 陸は今も動いているのですか?

はい。陸をのせているプレートは、今も少しずつ動いています。動きはとてもゆっくりで、1年に数cmほどの場合もありますが、長い時間では大陸や山の形に大きく関係します。日本ではプレートの動きが地震や火山活動にも関係するため、防災の視点でも大切です。

Q4. 日本に山や火山が多いのはなぜですか?

日本列島は、複数のプレートが関係する場所にあります。海のプレートが沈み込むことで、地震や火山活動が起こりやすく、山地も多くなっています。温泉や火山地形などの恵みもありますが、噴火や地震への備えも必要です。旅行や登山では公式情報を確認しましょう。

Q5. 海と陸の広さはこれから変わりますか?

長い時間で見れば変わります。プレートの動き、火山活動、侵食、堆積、氷河の増減、海面の変化などが関係します。ただし、人間の一生では気づきにくいほどゆっくりした変化も多いです。一方で、地震や津波、台風などで海岸の形が短い時間で変わることもあります。

Q6. 家で地球のしくみを調べるなら何から始めるとよいですか?

まずは地図を見ることから始めるのがおすすめです。自分の家や学校の近くに、川、山、海、低い土地があるか調べてみましょう。次に、砂と水を使った地形モデルや塩水の蒸発実験をすると理解しやすくなります。水や土を使う実験は、必ずぬれてよい場所で大人と行ってください。

結局どうすればよいか

なぜ地球には海と陸があるのかを理解するなら、まず「地球は長い時間をかけて変わり続けている」と考えることが大切です。

優先順位は、海と陸ができた基本を知ること、プレートの動きと地形の関係を知ること、自分の住む場所の地形と防災をつなげることです。地球の成り立ちは大きな話ですが、最後は「自分の家や学校の近くは、どんな地形にあるのか」という判断につなげると役に立ちます。

最小解としては、「地球が冷えて水がたまり、低い場所に海ができた。軽くて厚い大陸の地殻は高く残り、プレートの動きや火山活動で陸や山が作られた」と覚えれば十分です。

後回しにしてよいのは、年代の細かい暗記や、専門的な岩石名をたくさん覚えることです。小学生向けなら、まず流れをつかむほうが大切です。

今すぐやることは、地図で自分の住む場所を見て、近くの海、川、山、低い土地を確認することです。あわせて、自治体のハザードマップで、洪水、津波、土砂災害の危険がある場所かどうかを見ると、防災にもつながります。

迷ったときの基準は、「この地形は何の力でできたのか」「水はどこからどこへ流れるのか」「災害時にどちらへ逃げるべきか」です。

安全上、無理をしない境界線もあります。増水した川を見に行く、崖や海岸の危ない場所に近づく、火山や立入禁止区域に入る、自由研究で火や強い薬品を使う。こうした行動は避けてください。地球のしくみは、危険な場所へ行かなくても、地図、模型、公式情報で十分学べます。

海と陸は、地球が46億年かけて作ってきた舞台です。その舞台の上で私たちは暮らしています。だからこそ、地球を知ることは、自然を楽しむことにも、防災を考えることにもつながります。

まとめ

地球に海と陸があるのは、熱かった地球が冷えて水がたまり、さらにプレートの動きや火山活動、岩石の性質の違いによって、高い場所と低い場所ができたからです。

海は水をたたえ、気候や生き物を支えます。陸は人間や動植物の暮らしの場になり、山、川、平野、森を作ります。そして、海と陸は水の循環やプレートの動きでつながり、今も少しずつ変化しています。

このしくみを知ると、地図や景色の見方が変わります。海岸、川、山、平野は、ただそこにあるのではなく、長い時間と自然の力が作ったものです。さらに、自分の住む場所の地形を知ることは、地震、津波、洪水、土砂災害への備えにも役立ちます。

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